送 信 塔 見て歩き
埼玉県 ・ 久喜市
NHK菖蒲久喜ラジオ放送所 2003年9月、2004年7月、2007年4月、2009年3月、2011年2月、2013年8月撮影
NHK東京の基幹ラジオは、埼玉県・菖蒲町(現 久喜市)にあります。東北自動車道・久喜ICのすぐ西側です。
2003年7月 上越新幹線より
1984年3月 東北自動車道にて
NHK東京ラジオ放送所(菖蒲久喜ラジオ放送所)は、ぜひとも訪問したかった送信所の1つで、開設以来20年にして、
ようやく希望が叶ないました。(上記写真にもありますが、川口 ・ 鳩ヶ谷から移転してすぐの時期に横を通り過ぎては
いたのですが・・・。)現地へ行くと、まず、その敷地の広さに圧倒されます。資料によりますと、面積は、10万坪だそうです。
2004年7月撮影 全景です。 2003年9月撮影
こちらは、「東武動物公園」の観覧車からの撮影です。
手前 ・ 第1放送、 奥 ・ 第2放送
菖蒲久喜ラジオ放送所には、南北に2本の鉄塔があり、南側の高い塔(240m)が第1放送(出力300KW)
北側の低い塔(210m)が第2放送(出力500KW)で、1750万世帯(全国の約4割)がサービスエリアに
なっています。
日付のないものは、2003年9月撮影です。
角に案内看板があります。 第1放送側の入口です。事務所もこちら側です。
上の写真の中心よりやや左部分の看板です。
両タワーは、それぞれ独立した敷地と建物(局舎)で構成されており、その間には、一般道路が通っています。
また、入口は向かい合う形になっています。
では、第1放送の設備から見ていきます。
全景です。 かなり高いSTLです。2方向から受けています。(東京と堂平山)
局舎と事務所棟です。 事務所棟(?)を拡大しました。ロゴは、旧表示のままです。
普通、ラジオの送信所は無人ですが、さすがに日本の大動脈「東京第1放送」は、職員が常駐しています。
上記写真の反対側からの撮影です。 2004年7月撮影 川のある裏側からの撮影です。
現場小屋のようなものがありました。工事中(?)。
2004年7月撮影 敷地の南側の隅に大きな変電設備が
ありました。 第1、第2、衛星、短波など合わせて、相当な電力消費のようです。
最後に、アンテナ部分をどうぞ。
基礎部分の銘板の文字が読めませんでした。もっと長いレンズを持って再訪問の必要を感じました。
600mmぐらいあれば、大丈夫でしょう。
だと思って、2004年7月訪問時に600mmで撮影しましたが、撮影条件が悪く「日本放送協会」までは読める
のですが、その下の日付などがまだ読めませんでした。晴れた夕刻に1000mmぐらいのレンズが必要なよう
です。
原寸大
懲りずに、2007年4月にまた撮影しました。 これが、限界です。 |
ついに、2009年3月に読める状態での 撮影に成功しました。
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ところで、銘板のすぐ下は、扉のようです。
2009年3月撮影
カメラテストを兼ね、2013年8月訪問時に1200mm相当で撮影しました。
今までとはまったく違う画像ですね。
続いて、第2放送です。
第1放送と向かい合う第2放送側の入口です。 全景です。
こちらは、無人のためパイロンと鎖がかかっていました。
局舎です。 別方向からの撮影です。
トップ部と基礎部分です。
第2放送側も広大な敷地です。 局舎からすこし離れて小さな小屋がありました。
また、第1側と同じようなSTL(2mパラボラ)があります。 何なのかは、不明です。
ところで、2009年3月に訪問したところ、第2放送の局舎が新築されたようでした。
前回2007年4月撮影 今回2009年3月撮影
地デジTTL設備前から。
別角度から 2009年3月撮影。
ところで、この放送所には、AMラジオの設備のほかにもいろいろあります。(敷地が広大ですから・・・)
次に、それらを紹介します。
上記看板にもありますが、BS地球局の副局(第2主局)があります。渋谷の放送センターにある本局が、都心の
天候やその他の事情で電波が出せなくなると、瞬時にここからの発信に切り替えられます。これを「サイトダイバ
シティ運用」と云うようです。
パラボラは、全部で8つあります。右の写真で説明しますと、右側の4つ並んでいるのがBSデジタル用、
それ以外は、アナログ用らしいです。また、アナログとデジタルでは、運用主体が違うようですし、
放送衛星の制御は、別の所でしています。
短波用(?)アンテナ
第1放送の局舎のこちら側(敷地の間の道路寄り)に短波帯と思われるアンテナがありました。
未確認ですが、このアンテナから「3.607MHz 6.175MHz 9.550MHz」にて放送波が出ているようです。
第1放送のサイマルか?。
注・2007年4月に訪問したときには、この短波帯と思われるアンテナは、ありませんでした。
地上デジタル放送 TTL鉄塔
菖蒲久喜放送所の一角に地上デジタル放送の電波を東京から北関東の中継親局へ送る設備があることを、
最近知りました。(2005. 4 時点)
2004年7月訪問時には、鉄塔が増えていたことに、まったく気付かず撮り逃していました。
撮影した写真を再チェックしたところ、幸いなことに、この鉄塔が偶然に写っているコマがありましたので、
それを紹介します。
野球場側からの撮影です。 拡大しました。
第2放送のアンテナ横に見えます。
これがTTL鉄塔です。手前の2段のアンテナで東京タワーからの電波を受け、
右のアンテナで、次の中継点の加波山へ送り出しています。
この施設は、NHKと民放が共同で利用しているそうです。各社の電波は、東京タワーのパラボラを基点として、
送られてきます。現在、北関東で地上デジタル放送を行っているのは、茨城だけですので、送信側のパラボラは
加波山向けのみです。近いうちに前橋向けのパラボラも取り付けられるものと思われます。
2007年4月に再訪問し、撮影してきました。 詳しくは、こちらから。
2011年2月にTTL鉄塔を見てきました。その際、敷地内のBSアップリンク施設にも変化がありましたので掲載します。
パラボラが増えていました。(2枚合成) なお、早朝の訪問で朝日のため逆光になっています。スミマセン。
また裏側では、4棟目の局舎が建設中でした。
第2放送局舎前にソーラーパネルを発見
2年半ぶりに2013年8月に訪問してきました。
第2放送の敷地にソーラーパネルが張り巡らされていました。
また、第1放送局舎近くにスーパーターンの1段分があるのが見えました。
東京タワーのものかと思って、以前に撮影した画像と見比べてみましたが、バッドウイングや取り付け金具の形が異なっていたので、
東京タワーのものではないと判断しました。また。いつからあるのかも未確認です。
それと、警備が厳重と云うか、私有地につき立ち入り禁止を盛んに表示してありました。
第2放送の正面です。
放送所データ
周波数・出力 第1放送 594KHz 300KW
第2放送 693KHz 500KW
第1放送は、1982年3月に当地に移転し100KWから300KWへ増力しています。
第2放送は、1983年3月に当地に移転し300KWから500KWへ増力しています。
ところでNHK送信所が、この「菖蒲久喜ラジオ放送所」に移転前は、第1放送は、川口市上青木(現SKIP CITY)にありました。
菖蒲町へ移転後も、最近まで予備アンテナがあり、その跡地に建設された「SKIP CITY」は、放送関連施設でもあり、記憶に残っています。
では、1年後に移転してきた第2放送の元の送信所の場所を知っていますか?。
実は、私も第2放送は鳩ヶ谷市にあったことまでは知っていたのですが、町名までは知りませんでした。
今回、各ラジオ放送所訪問のついでに、第2放送放送所跡地を訪ねてみようと調べてみました。公式資料に
たどり着けず、最終確認がとれていませんが、「鳩ヶ谷市里」のようです。
現在の跡地の様子は、こちらから。
また、NHK旧川口放送所について詳しく案内したサイトがありますので紹介します。
「記録の空箱」HOME PAGE サイト閉鎖と思われます。
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