送 信 塔 見て歩き
埼玉県 ・ 川口市


文化放送 放送所  2003年9月、2009年3月撮影

文化放送の基幹放送所は、埼玉県川口市の住宅地にあります。
ここは、昭和3(1928)年から戦後までNHK送信所があった場所です。 昭和26(1951)年に文化放送に売却されました。

最初は、2003年9月撮影の画像です。


正門から見た全景です。鉄塔は136mです。

正門を拡大しました。

敷地は丘のように見えます。 門の両側に表札と案内板があります。

 


向かって左の案内板です。

一見、公園のように見えますので、その旨の注意書きがあります。
また、設備の説明もあり、親切です。


右には表札があります。 

 


奥には、さらに門があるようです。

樹木の上からパラボラが見えます。 STLでしょうか。

 


裏側に回ると局舎が見えました。

送信所に隣接する中学校の駐車場付近からの撮影です。


正面から見えていたのはこのパラボラのようです。

 


トップ部の拡大です。
送信鉄塔を角度を変えて2枚。

 

敷地の様子です。 やはり、送信所は丘の上にある感じです。 

 


正門へ戻ってきました。門に何か表示があります。

拡大しました。 これを読み取ると、花見の時期には解放されているのですね。

調べてみると、毎年、桜の開花時期に合わせて、地元自治会と商店会主催による「川口桜まつり」が、当送信所を開放して
行われていることが分かりました。


花見の機会を利用して送信所を間近で見てきました。

ここからは、2009年3月28日の撮影です。

2009年の「川口桜まつり」は、3月27日から29日までの3日間行われました。


送信所前の様子です。前回訪問時とは、様子が異なります。

 


さらに、送信所前の様子を2枚。


入口には、大きな提灯看板がお出迎えです。

 

送信所の表札や案内板が、祭りの案内板で隠され見えません。
 

こちらは、前回訪問時に撮影した「平時」の門の様子です。

上の画像と比較すると、向かって右側の祭りの案内板は、元からある注意看板の足の間に添え木を挟み突っ張って立たせてあるようです。

 


プログラムの案内とお知らせもあります。 門扉の裏側に留めてあります。

2009年は、桜が満開になるのが遅れたため、イベント無しで翌週の4月4日、5日の2日間も敷地が解放されたようです。


前置きはこれくらいにして、敷地の中に入ってみましょう。


坂道を登って行きます。

満開なのは、この1本だけでした。全体ではニ分咲き程度でした。

坂を登りきると、古そうな門があります。

表札もあります。

この奥の建物こそが、昭和3(1928)年からNHKが送信所局舎として使っていた建物です。 新郷放送所と呼ばれていたようです。

文化放送では、開局当初から昭和54(1979)年4月まで、この建物を送信局舎として使用していました。
現在は、倉庫として利用されているようです。


それでは、現在の設備を見ていきます。


やや離れた位置から見た局舎の全景です。 旧局舎は、向かって左側(西側)になります。

 

別角度から、さらに2枚。

 


こちら側が入口のようです。

植込みの前に表札があります。

扉の上にも表札です。

 

屋上のSTLパラボラを別角度から2枚。 壁面にもコールサインと社名があります。(向かって右側の面にもあります。)

前回訪問の後、本社が四谷から浜松町に移転しましたが、パラボラの向きに変化があるかは分かりませんでした。

ネット情報では、途中「池袋サンシャイン60」で中継しているそうで、本社が移転しても変更ないとのこと。(要するにこのパラボラは、最初から池袋向き。)



旧局舎側からの全景です。

さらに別角度から。

 

鉄塔基部を角度を変えて2枚。

 


給電部を拡大しました。

銘板があります。

午後に訪問したため、反対側からの日射で、銘板が見えにくいです。あしからず。

 


かなり広い敷地です。

 

西側は、急斜面です。こちらから見ると、送信所が丘にあるとハッキリ認識できます。なお、北側は平地のようでした。
 

再び、旧局舎です。


新局舎(右隅)と 旧局舎(中央奥)の位置関係は、こうなっています。

旧局舎は、門の奥にあります。

 


別角度から。

入口です。

当時のNHK新郷放送所では、この局舎の両側に三角鉄塔が建ち、T型アンテナで放送を出していたようです。
当放送所は、昭和12(1937)年に、第1放送が川口市上青木に、第2放送が鳩ヶ谷市里に、それぞれ移転しました。

ただ、予備施設として残してあり、戦時中は空襲を避けるために、この新郷放送所の地下に送信設備が設けられていたと云うことです。
ネット上を探索すると、旧局舎の裏側に地下への入口があるとの記事を見つけました。
(なお、新旧局舎より奥は、花見会場として解放されておらず、詳細は不明です。)

また、文化放送が旧局舎時代に、どんなアンテナを使用していたかも未確認です。

旧新郷放送所については、ネットを探索すると情報が出てきます。 興味のある方は、検索ください。

 


旧局舎の屋上にパラボラと八木があります。

 


旧局舎前には、大きなコンクリートの塊があります。

ここにも残骸(?)があります。

ここにもあります。

 


ところで、今回(2009年3月)は、桜まつりの関係で車では訪問できなと判断し、車を都内に置き、日暮里・舎人ライナーで
終点の「見沼代親水公園」まで行き、そこから徒歩での訪問としました。 駅からは30分ほどの道のりでした。


この駅で降りてスタートです。

ここから、川口市です。

 


送信所前の県道角には、道しるべがありました。 突き当りにある文化放送も書かれています。
徒歩で来ないと気付きませんね。

 


こちらは、「日暮里・舎人ライナー」車内から見た送信鉄塔です。


敷地内の桜は、ニ分咲きで華やかではありませんでしたが、それなりの人出です。

正門すぐ横の特設ステージでは、歌謡ショーが行われていました。

 

放送所データ

周波数 1134KHz
出力    100KW



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