送 信 塔 見て歩き
千葉県 ・ 中継局


銚子テレビ・FM中継局  2007年2月撮影

今回の中継局訪問では、移動手段にJRなどの鉄道を利用しました。JR京葉線・東金線・総武線経由での訪問です。
首都圏なので、もっと電車本数があるのかと思ったら、途中から先は単線でした。
(何で運転間隔が長いのか不思議でしたが、現地へ行って納得しました。事前に時間とルートを調べておいて正解でした。)

それはともかく、銚子中継局は、終点・銚子駅の1つ手前、松岸が最寄駅です。


駅に近づくにつれ、右側車窓に鉄塔が見えてきます。 電車内からガラス越しに撮影。

 

駅を出て少し戻るように歩き、線路の反対側に出ると正面に見えます。20分ほど歩けば到着ですが、途中から、かなり長い坂が続きます。


中継局は、台地の端にあるようです。

 


拡大しました。

 


チバテレビとFM共用中継局

NHKと東京民放5社共用中継局です。

 


到着しました。

辺りには、キャベツ畑が広がっていました。 この中継局の特徴は、なんと云っても鉄塔の形状でしょう。

NHKと東京民放5社共用中継局の鉄塔は、1本のものが途中で二股に分かれています。(キャンデラブラ方式とか云うそうです。)
事情はよく分かりませんが、2本の鉄塔を建てるよりは安上がりでしょう。

チバテレビとFM2局共用の鉄塔もすぐそばにあります。

銚子中継局では2006年12月に地上デジタル放送も開始されています。ただ、どのアンテナからどのチャンネルが出ているのか、
アンテナを見ただけでは分かりませんでした。

ただ、TTL受信アンテナらしいパラボラが、チバテレビ・FM側の鉄塔にありますので、全チャンネルが、そこから出ている可能性が高いです。

 

途中、登ってきた坂の木立の間からの風景です。

それでは、中継局別に紹介します。


NHK・東京民放5社中継局

当中継局の開局は、NHKが1964年10月、民放が同年12月です。千葉県で最初に開局したテレビ中継局のようです。

全景を角度を変えて3枚。 真ん中の画像は、鉄塔を真横から見たため、普通の鉄塔のように見えます。

 

送信アンテナを角度を変えて3枚。NHKと民放が別々とのことですが、どっちがどっちなのかは不明です。

形式は、どちちらも4L6段1面+4L4段3面の構成です。

 

 

中間部のパラボラと八木アンテナです。角度を変えて3枚。
4mグリッドパラボラは民放の佐原受け。八木アンテナも民放の東京タワー受けと思われます。

銚子中継局の親局は、NHKは佐原中継局が主、予備に東京タワー受け。民放は逆で、主に東京タワー受け、予備に佐原中継局受けです。(民放は、1998年12月に親局を東京タワーに戻したようです。)

さらに、ややこしことに、NHKの佐原受けグリッドパラボラ(アナログ)は、FM鉄塔にあります。(資料をよく見て気付きました。)

 


地上にも八木アンテナがありました。角度を変えて2枚。

こちらの八木アンテナは、NHKのものと思われます。

 


局舎です。

 


フェンスぎわまで畑があり、局舎正面へ近寄れません。
表札の撮影は、この角度が限界でした。

そこで、何と書かれているのか確認のため、横に引き伸ばしてみました。
NHKはロゴで 民放各社は正式名称が書かれています。

 


続いて、チバテレビとFMアンテナです。

チバテレビ・NHK−FM・BAY−FM 中継局

当中継局の開局は、NHK−FMが1966年12月、チバテレビが1971年4月、BAY−FMが1989年9月です。


右鉄塔に目が行きますが、この画像の主役は左鉄塔です。

この方向だと二股鉄塔は入りません。

全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。先端がテレビ、その下がFMです。

 


テレビアンテナです。

FMアンテナです。

別角度から。

テレビアンテナの形式は、4L6段1面+4L4段3面の構成です。FMは、2L1段4面です。

 

受信パラボラを角度を変えて2枚。

パラボラが3基付いています。
上から、全社共用の佐原受けデジタルTTL受信用、基幹局(船橋)受けチバテレビ(アナログ)、NHKの佐原受け(アナログ)と思われます。

なお、チバテレビでは、2000年2月と2003年3月の2回も親局を変更しているようです。
2003年のほうは、アナアナ変更の絡みかもしれません。(未確認です。)

 


鉄塔上部です。

FM受信アンテナです。

携帯電話のものらしいアンテナもあります。

FM受信アンテナは、見た目の判断ですが、上方のものの素子が小さく見えるので、そちらがNHKではないかと・・・。(遠いから小さく見えるだけかもしれませんが。)

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。全社の分があります。

壁面のロゴです。こちらも3社あります。

 


鉄塔基部と局舎の様子です。

 

モニターアンテナとGPSのようです。やはりデジタル波が出ています。
 

撮影した当時は、デジタル放送が始まって早い時期で、デジタル中継局と判断するのに、どこを見ればよいのかが分からず、
このチバテレビ・FM共用中継局からの送信と判断できませんでした。

事情が分かってくると、GPSなどデジタル特有の設備があるため判断できます。(2017年 追記)


こちらは、敷地の端にある携帯会社の設備です。表示が東京デジタルホンとJフォンの2種類あります。(どちらも現・ソフトバンク)

 


少し離れたところにある、変電設備です。 中継局のためのものかは未確認です。



風の強い地域なのか発電用の風車が数多く見受けられます。

遠くに、何かの施設が見えます。

 


ところで、はじめにも書きましたが、今回の訪問はJRで行きました。電車の接続が悪く、銚子中継局までと次の中継局への訪問に、
合わせて1時間半も待ち時間がありました。


電車内に掲げられている路線図です。

 

ヒマだったので、電車や駅施設を撮って時間つぶしをしていました。


成東駅で乗り換えです。

銚子行きの特急が来ました。

東金線経由の千葉行きです。

 


総武線・上りです。

ようやく目的の、普通電車・銚子行きが来ました。

 



松岸駅 駅舎です。

駅の表示版です。

 


ホームの様子です。 銚子方向です。

千葉・成田方向です。

 


松岸駅のホームからも中継局がよく見えます。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX チバテレビ
チャンネル 51ch 49ch 53ch 55ch 57ch 59ch 61ch 39ch
出力 各局とも 100W

アナログテレビ放送は2011年7月21日をもって終了しました。

NHK−FM  83.9MHz  30W
BAY−FM  79.3MHz  30W


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX チバテレビ
チャンネル 34ch 26ch 25ch 22ch 21ch 24ch 23ch 30ch
リモコン
出力 各局とも 10W

訪問当時のチャンネルです、その後チャンネルリパックが行われています。


当ページは、2017年8月の訪問の後、ニュープリントで再編集しました。


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