送 信 塔 見て歩き
埼玉県 ・ コミュニティFM局


ちちぶエフエム  2022年5月撮影

「ちちぶエフエム」は、埼玉県秩父市にあるコミュニティFM局です。愛称を「ちちぶFM」としています。2019年10月7日に開局しています。
秩父市と周辺の町の各一部地域をサービスエリアとしています。

送信所は、秩父市街地の東側山中、「埼玉県民の森」の少し北西に位置する「盆地の見える丘」に設置されています。

当FMでは、開局直後の10月12日に台風19号(この台風で記憶に残る被害は、千曲川が氾濫し北陸新幹線の車両基地が水没したことです。)での
現地の土砂崩れによる電柱倒壊のため、番組回線(光回線)、送電線ともに断線し、放送が停止するというアクシデントに巻き込まれました。

翌13日には現地に発電機を持ち込み放送を再開しましたが、付近の地盤が緩く危険なため再び午後には中断し、17日から放送は完全休止となりました。
(インターネット配信も休止しました。)

10月26日からは、市役所隣の「秩父市歴史文化伝承館」屋上に仮設アンテナを設置して放送を再開したものの、サービスエリアの縮小は 否めません。

元の送信所から放送が再開できたのは、翌年(2020年)3月18日です。 現在でも埼玉県民の森周辺では、一部の林道の通行止めが
続いており、復旧が長引いています。

今回、現地を訪問すると、送信所付近の駐車場(もちろん閉鎖中)では、斜面の土砂崩れがそのまま手つかずで危険な状態でした。
  


この高台に送信所があります。

少し別角度から。 画像中心付近に局舎が見えます。

 


「盆地の見える丘」の表示があります。左奥に局舎です。

上記右画像の拡大です。

 


全景です。

鉄塔を見上げてみました。

送信所の周囲にロープが張ってあり、立ち入り禁止となっています。
したがって、撮影できるのは、この方向からのみです。

 

アンテナは、3素子八木2段2面です。 南西・北西向きで、西側の秩父盆地を広くカバーしているようです。 右画像は、反対方向へ延びる林道からの撮影です。

 


敷地の様子です。

 


ラックです。
局舎を角度を変えて2枚。

 


秩父市街地方向です。 立ち入り禁止のロープが張ってあり、これ以上前へ行けません。
西方向の風景(秩父盆地)は、樹木に隠され、ほとんど見えません。(フェンスギリギリの場所だと見えるかもしれません。)

災害があったこともあり、ここへの訪問は推奨されていないと思われますが、看板に偽りありです。
 


秩父盆地は見えませんが、少しポイントを変えると、北と東の風景がよく見えます。


東方向です。

 


こちらは、北方向です。 山並みの一番左の山は「陣見山」です。

 


陣見山を拡大しました。 児玉中継局の鉄塔が見えます。

上記、右方向の山には、NTTと思われる鉄塔があります。

 


堂平山(左方向)から白石峠(右方向)にかけての山並みです。 電波塔が6基見えます。 拡大します。

 

一番左は、NHK堂平山無線中継所とのこと、500円ちゃり〜ん様、情報提供をありがとうございます。その他は、所属未確認です。
 


ところで、付近の駐車場の北側は、大きくえぐられていました。 ここが台風被害の現場なのでしょうか。

 

電柱が倒れたまま放置されています。 崖側にあったわけですね。 この電柱が倒れたため、放送が中断したのでしょうか。
元々、電柱は倒れる可能性のある危険な場所にあったようです。


ところで、停波を教訓に本社屋上に予備アンテナが設置されていました。 合わせて見てきました。


全景です。 


予備アンテナを角度を変えて3枚。

U型1段です。 北側に指向性があるようです。

裏側から見ると、別の支柱に止めてあるのが分かります。

 


正面入口です。

駐車場に社用車が止まっていました。

 

送信所データ

ちちぶFM  79.0MHz  20W


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