送 信 塔 見て歩き
群馬県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


下仁田テレビ中継局  2023年8月撮影

下仁田中継局は、群馬県の南西部、住所で云うと、下仁田町馬山と富岡市野上との境の山中(尾根)に設置されています。
下仁田カントリークラブ南側です。 群馬県南西部をカバーする中心的な中継局で、下位中継局を複数持っています。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。

当中継局は群馬県内では、二ツ岳、沼田中継局に続いて3番目に開局した古くからの中継局です。
開局は、まずNHKが1967年4月、テレビ東京を除く東京民放4社が同時に1967年11月、GTVが1972年11月、
そしてテレビ東京(当時の社名は東京12チャンネル)が1979年10月です。(テレビ東京は、北関東方面の開局は、
他の4社より遅れていました。)

中継局は、NHKとGTVが共用、東京民放5社が共用の2グループに分かれて設置されていました。

送信アンテナは、それぞれのグループごとに全局共用4L2段2面(垂直偏波)です。
受信は、各社とも送信点から北側に約200m離れた地点で、NHKは2波共用2.4mグリッドパラボラ、
東京民放5社は5社共用4mグリッドパラボラ、GTVも4mグリッドパラボラにて、全局二ツ岳受けです。
(受信点は多分、三角点がある標高の一番高い辺りだったと思われます。)

デジタル化は、NHKと東京民放5社が2007年12月末に開局し、GTVは4か月遅れの2008年3月末です。
NHK・GTV共用アナログ中継局に、東京民放5社も同居し、全社共用デジタル中継局になりました。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。



ふもとから見た尾根の遠景です。

 


拡大するとアンテナが確認できます。
 


ここからは、直接訪問の画像ですが、 その前に・・・。


県道193号線から三本杉集落への分岐点に、中継局への矢印付きの案内板があります。

NHK・東京民放5社・GTVの3種類が設置されています。こんな親切なのは、初めて見たような気がします。

 


中継局が見えてきました。 中継局までは、狭いながら舗装された道とのことです。

 

全景を角度を変えて2枚。

 

鉄塔は、局舎屋上と地上との2基です。 まずは、局舎屋上のものから紹介します。

アナログ時代には、先端部にNHK・GTV共用アンテナが取り付けられていたと思われます。

 

送信アンテナは、全社共用4D2段2面(垂直偏波)です。 角度を変えて2枚。

UHFでダイポール型のアンテナは、ほとんど見かけません。カバーで素子が見えないのが残念。

それと、当中継局は、2014年1月20日に、出力を3Wから10Wへ増力しています。それにより放送エリアが拡大し、対象世帯数が、
約27,000から約31,400に増加しています。 なお、チャンネルに変更はありません。

 


二ツ岳をモニターするアンテナもあるようです。
番組伝送は、理由がよく分かりませんが、NHK−G・CX・GTVの3局は、この2mプレートパラボラにて、二ツ岳固定局をTTL受けです。
(どこか、この3局だけに混信する局があるのでしょうか)   角度を変えて2枚。

なお、送信側の固定局の名称は、NHKが榛名、CXが前橋、GTVが二ツ岳と、バラバラです。

 

残りのNHK−Eと東京民放4社は、このオフセットパラボラにて二ツ岳を放送波受けです。 角度を変えて2枚。

GPSも沢山付いています。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。

屋上鉄塔の銘板です。アナログ時代からのものです。

 

続いて、地上に設置のパラボラ鉄塔の紹介です。


当中継局には、倉渕中継局へ番組を伝送するTTL固定局が併設されています。
この2mプレートパラボラは、GTV以外の各社共用です。
 

上側置きの銘板が設置されています。 初めて見ました。
倉渕中継局の開局は、2008年12月ですので、それに合わせて
新築されたようです。
ちなみに、GTV倉渕中継局は、下仁田中継局をオフセットパラボラにて放送波受けです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX GTV
チャンネル 51ch 49ch 53ch 55ch 57ch 59ch 61ch 47ch
出力 各局とも 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX GTV
チャンネル 37ch 26ch 25ch 22ch 21ch 24ch 23ch 19ch
リモコン
出力 各局とも 10W

当中継局では、開局当初の出力は、3Wでしたが、2014年1月に10Wに増力されました。


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