送 信 塔 見て歩き
群馬県 ・ 中継局


行幸田テレビ中継局  2022年5月撮影

行幸田(みゆきだ)中継局は、渋川市北橘町真壁の利根川に近い畑の真ん中に設置されています。
中継局名が「北橘」や「真壁」でなく「行幸田」なのは、利根川対岸の行幸田地区などを対象にしているからと思われます。
その辺りは榛名山のふもとで、地形の影響で基幹局の電波が届かない地域があるようです。

最初にかつてのアナログ中継局の説明です。
中継局を設置していたのは、NHKとGTVのみです。1982年4月に2社同時に開局しています。
送信鉄塔共用ですが、局舎(機器BOX?)は別々だったようです。

送信アンテナは、3波共用90CR1段1面(垂直偏波)です。
受信は、送信点で、2社個別の12素子リングアンテナ1基にて二ツ岳(群馬基幹局・前橋中継局)です。

当中継局では、NHK−Eがアナアナ変更の対象だったようです。

2010年12月にデジタル化されました。隣接地に現在のミニサテ局が設置されました。
アナログでは開局していなかった東京広域民放5社もデジタル新局として同時に開局しています。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。なお、天候が暗い曇りで、黒く潰れた画像があります。ご了承ください。



北側から見た遠景です。 右の大きな鉄塔はNTTドコモの携帯基地局です。

 

遠景が続きます。 角度を変えて2枚。

 

全景を角度を変えて3枚。

 


鉄塔の様子です。

 

送信アンテナを角度を変えて3枚。 16素子リングアンテナ4段と90CRもあります。どちらも垂直偏波の取り付け方です。

資料が無く、はっきりしませんが、リングアンテナは、上下2段ごとがセットらしく上段がハイチャンネル、下段がローチャンネルです。
90CRについては、向きから送信アンテナと判断できますが、どこの社はのものか不明です。

 

敷地の様子を角度を変えて2枚。

 


機器を角度を変えて2枚。

 

受信アンテナです。3基あります。 NHK・東京民放5社・GTVに分かれているのかもしれませんが、資料が無く詳細は不明です。

 


GPSです。離れた位置に2基あります。

 


受信アンテナの向く方向です。天気が良ければ、親局がある二ツ岳が目視できるようです。
また、サービスエリア方向でもあります。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 GTV
チャンネル 29ch 34ch 31ch
出力 各局とも 1W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX GTV
チャンネル 35ch 13ch 14ch 44ch 20ch 46ch 18ch 41ch
リモコン
出力 各局とも 0.05W

当中継局では、アナログの出力は1Wでしたが、デジタルでは0.05Wと1/20になっており、ミニサテ局に格下げされています。


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