送 信 塔　見て歩き
群馬県 ・ 中継局

草津テレビ・ＦＭ中継局　　２０１０年９月撮影

草津中継局は、日本三大名湯として有名な、草津温泉郷などをエリアとするテレビ・ＦＭ中継局です。
中継局は、温泉街南側の高地にあります。付近は自然公園になっているらしく、中継局へ繋がる遊歩道は比較的整備されていました。

アナログではＮＨＫとＧＴＶのみの送信ですが、デジタルでは東京民放５社も電波を出しています。
また、ＦＭはＮＨＫとＦＭ群馬が電波を出しています。

ここで、アナログ中継局の説明です。
開局はＮＨＫが１９７０年１０月、ＧＴＶが１９７７年７月です。局舎は別々、鉄塔は共用の中継局です。

送信アンテナは全局共用４Ｌ１段１面＋４Ｌ３段１面（垂直偏波）の構成です。受信は、ＮＨＫは２波個別の８素子八木にて東京タワー受け。
ＧＴＶは３ｍプレートパラボラにて二ツ岳受けです。

また、ＦＭはＮＨＫの開局が１９７３年７月、ＦＭ群馬が１９８５年１０月です。ＦＭ群馬はＧＴＶに同居しています。
鉄塔はテレビと共用です。送信アンテナはどちらも３素子八木１段２面です。（上段がＮＨＫ）
受信はＮＨＫが５素子八木２列、ＦＭ群馬が５素子八木です、どちらも牛伏山（前橋基幹局）受けです。

全景を別角度から２枚。 訪問は夕暮れ時で、やや暗い仕上がりになっています。スミマセン。

手前から撮影。

手前・デジタル局舎。　奥・アナログ局舎です。

当中継局は、アナログとデジタルが完全に分かれています。アナログ中継局から紹介します。

全景です。

北東方向の１段は温泉街など町の中心部向け、南方向の３段は鬼押出し方向をカバーしているようです。なお、垂直偏波です。　

ＦＭアンテナです。上がＮＨＫ、下がＦＭ群馬のそれぞれ３素子八木１段２面です。

別角度から。

テレビ受信は、Ｇ・Ｅそれぞれ８素子八木にて東京タワー受けです。ＦＭ受信は、ＮＨＫが５素子２列、ＦＭ群馬が５素子１列です。
ＦＭ放送の親局はＮＨＫもＦＭ群馬も牛伏山です。

ＧＴＶの前橋（二ツ岳）受け３ｍパラボラです。

銘板です。ほとんど読めません。

東京タワー波が８素子八木１本で受信できるのに、ＧＴＶは二ツ岳受信には３ｍパラボラを使用しています。二ツ岳の電波が受信しづらいようです。
（受信実験をしませんでしたので、状況は未確認です。） 

だからなのか、ＮＨＫは前橋受けをしていないのでしょう。（予備アンテナもないですし･･･。）

続いて、デジタル中継局です。　ＮＨＫと東京民放５社は２００７年１２月末、ＧＴＶは２００８年３月末に、それぞれ開局しています。

アンテナは、アナログもデジタルもほぼ同じ方向です。前橋向きのＵＨＦアンテナもあります。

受信パラボラです。

上段のパラボラの銘板です。

下段のパラボラの銘板です。

２ｍと４ｍのプレートパラボラが二ツ岳の方向に向いています。　銘板から推定するに、上段がＴＴＬ受信、下段が放送波受信と思われます。
また、放送波受けのチャンネルは、銘板に５９０−６３２の周波数が刻印されていますので、二ツ岳の該当局は、ＮＨＫ−Ｇ・Ｅ、ＮＴＶ、ＴＢＳになります。
（その通りの受信かは未確認です。）

その後の調査で放送波受信は、ＮＨＫ−Ｅ・ＮＴＶ・ＴＢＳの３局と分かりました。

アナログでも触れましたが、この地点は二ツ岳受信が厳しいのかアナログ以上に大きなパラボラが必要なようです。

なぜ、チャンネルによって受信方式が違うのか、謎ですね。

モニターアンテナとＧＰＳです。

中継局データ

アナログテレビでは、東京民放５社は中継局を設置していません。

アナログテレビ放送は２０１１年７月２４日をもって終了しました。（追記）

ＮＨＫ−ＦＭ　　８４．２ＭＨｚ　　　　１０Ｗ
ＦＭ群馬　　　　７６．７ＭＨｚ　　　　１０Ｗ

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