送 信 塔 見て歩き
群馬県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


倉渕テレビ中継局  2024年5月撮影

倉渕中継局は、高崎市の風戸峠付近の通称・戸谷山(とやさん・標高605m)山頂に設置されています。
国土地理院の地図では、三角点のそばに電波塔マークがあります。
北陸新幹線・安中榛名駅の北西 約2km辺りの場所です。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
アナログ時代に開局していたのは、NHK2波とGTVのみです。
開局は、NHKが1972年4月、GTVが1978年9月です。開局時期が離れていますが、鉄塔は共用しています。(局舎は別々)

送信アンテナは、3波共用4L1段2面です。
受信は送信点で、NHKは2波共用3mグリッドパラボラ、GTVは4mグリッドパラボラにて、どちらも下仁田中継局受けです。

当中継局では、NHK2波がアナアナ変更の対象でした。(G・43ch→31ch、E・45ch→35ch)
チャンネル変更に際しては、アンテナを増設するのではなく、広域チャンネルタイプに取り替えて対応しました。

デジタル化は、アナログで開局していなかった東京民放も含め2008年12月末に全社同時に開局しています。

デジタル中継局は、アナログ中継局の隣接地に全社共用で新築されました。

それでは、現在の様子をS様提供の画像で紹介します。



東側のNTT無線中継所付近からの遠望です。

 


拡大しました。付近には携帯電話基地局のような鉄塔も見えます。

 


それでは、直接訪問です。


全景と鉄塔の拡大です。

当中継局は、2008年のデジタル開局時には出力がアナログの1/10→1Wでしたが、2010年2月末に3Wに増力され、
さらには、アンテナが2面から3面に増設されています。(安中市方向にエリアを広げたようです。)

 

送信アンテナは、全社共用4L1段3面です。1面後付けのためか、取り付け方が正三角形では有りません。

 


敷地の様子です。 左側の空き部分には、旧アナログ中継局がありました。

敷地脇に山頂表示と三角点があります。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


表札があります。東京民放は短縮型です。

 

上段の1.2mプレートパラボラです。 NHKと東京民放5社共用の下仁田固定局TTL受けです。 角度を変えて2枚。

 

下段のオフセットパラボラです。GTVの下仁田中継局放送波(垂直偏波)受けです。 角度を変えて2枚。

 

ラックに取り付けられたGPSとモニターアンテナです。

 

監視機器のアンテナと鉄塔の銘板です。
 


中継局付近から見た南側の風景です。 下仁田方向と思われます。


しくいち様より情報提供があり、付近の携帯電話基地局のような鉄塔は、群馬県防災行政無線の鉄塔で、
現在は使われていないようです。(廃局?)

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 GTV
チャンネル 31ch 35ch 41ch
出力 各局とも 10W

当中継局では、NHK2波がアナアナ変更の対象でした。変更前のチャンネルはGが43ch、Eが45chです。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX GTV
チャンネル 20ch 13ch 14ch 15ch 29ch 17ch 18ch 44ch
リモコン
出力 各局とも 3W

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