送 信 塔 見て歩き
群馬県 ・ ギャップフィラーシステム
S様提供の画像で紹介します。


高山村ギャップフィラーシステム  2023年5月撮影

群馬県吾妻郡高山村は、県の中央部のやや北側、四方を山に囲まれた山村です。(沼田市の西隣です。)

そのような立地の中、村内をカバーするテレビ中継局は無く(A−PABの「エリアのめやす」で確認すると前橋局、
沼田中継局とも南北の山地に阻まれ電波が届いていません。)、高山村では、以前から共聴システムによりテレビが
視聴されてきました。
(S様によりますと、村内でも場所によっては前橋局が受信できるポイントがあるようで、二ツ岳にアンテナを
向けている住宅があるそうです。)

共聴システムは、6つのテレビ共同受信組合で個別に運用されてきましたが、施設の老朽化により維持管理が
難しくなったことから、2018年1月に各受信組合長から村長宛に要望書が提出され、それに呼応して調査設計を
行ってきたということです。

過去の村議会の議事録などをあたったところ、無線方式による共聴システムを構築することになり、NHKテクノロジーズへ
随意契約で税込2億900万円の工事請負契約を結んでいました。
当初は、送信点22か所の予定だったようですが、総務省の免許情報によると2021年1月15日に28局が開局し、
2022年1月27日に、さらに1局が開局しています。(免許人は、すべて高山村です。)

当システムは、受信点からの信号を光ケーブルで一旦、配信設備が置かれている「いぶき会館」へ伝送されたのち
各地へ配分され、送信点より電波を発射する仕組みのようです。
送受信点の設置場所については、村が制定した当システムに関する条例の別表に載っています。

説明が長くなりました。それでは、S様提供の画像で紹介します。


まずは、受信設備から紹介します。

受信点は、中山峠のすぐ南側、県道36号線沿いの「茶屋ヶ松集会場」前に設置されています。

グーグルストリートビューで見ると二ツ岳が見通せます。すぐ東側地下を上越新幹線がトンネルで通っている場所のようです。

全景を角度を変えて2枚。 防災無線設備と隣接しています。

 

受信アンテナを角度を変えて2枚。 形式は、16素子(?)リングアンテナ2列2段の構成です。二ツ岳に向いています。

 

機器と機器にある表示です。
 

ケーブルに2種類の札があります。

上段が当GFのもの、下段はフレッツ光とのことです。


拡大しました。

 

送信点の分布は、村の東西を横切る国道145号線周辺に半分近く設置されています。後はそれぞれの集落ごとの設置と思われます。
(実際に現地に行っていないので、間違っていたらゴメンナサイ)

同じ地区の局を、5〜10局にまとめて紹介します。(一部、例外あり←場所が飛んでいます。)
 

GF01〜10 GF11〜17 GF18〜22 GF23〜29

 
グーグルストリートビューで見る限り、国道沿いの場所を除き、狭い農道脇の設置が多いです。

 

中継局データ

デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX GTV
チャンネル 37ch 39ch 33ch 36ch 42ch 43ch 45ch 19ch
リモコン

チャンネルは、前橋基幹局・中継局と同じです。


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