送 信 塔 見て歩き
茨城県 ・ コミュニティFM局
N様提供の画像で紹介します。


FMぱるるん  2021年11月撮影

「FMぱるるん」は、茨城県水戸市にある水戸コミュニティ放送が運営するコミュニティFM局です。1997年3月に開局しています。
上記の通り、「FMぱるるん」と云う愛称で放送しています。

開局は、かなり古く、北関東では一番早くに開局しています。送信所は、茨城県庁屋上に設置されています。(同社HPにも
送信所の住所は県庁の住所になっています。)

本社・スタジオは、水戸市酒門町にあります。水戸酒門郵便局の2、3階です。予備アンテナは、その屋上に設置されています。
(なぜ郵便局にコミュニティFMが同居しているかは、説明が要りますので他サイトをあたってください。)

それでは、送信アンテナを紹介します、と行きたいところですが・・・。 とりあえず画像をご覧ください。



県庁の全景です。

 


拡大しました。

表札です。
 


屋上部分を拡大しました。 何やら沢山のアンテナがあります。 大きく2つのステージに分かれています。
 


まずは、北側のステージから見ていきます。


全景です。

 


先端部の拡大です。

下部の拡大です。
 

続いて南側のステージです。


全景です。

 


先端部です。

中間部です。

 


下部です。


南北どちらのステージにも、明確にFM送信アンテナと特定できるアンテナがありません。

そこで、どんなアンテナが予想されるか、総務省の免許情報を見てみました。15Wと20Wの2つの免許が出ています。
本局のほかに予備アンテナもあるようです。同社HPには、出力が20Wと書かれていますので、20Wが本局と思われます。

その「最大実効輻射電力」を見てびっくりです。出力20Wに対して、それより小さい17.5Wです。
利得がないアンテナと推測できます。垂直ダイポールでしょうか。

県庁屋上のアンテナの中から、VHF帯の垂直系のアンテナを探してみると・・・。 


若干、長さが短いような気もしますが、このグランドプレーン(GP)アンテナが
「FMぱるるん」の送信アンテナ、第一の候補です。

以上は、推測につき確認は取れていません。 新たな情報があれば追加します。


本社・スタジオ& 予備アンテナ


郵便局の遠景です。

  


別角度から見た屋上です。 大きなアンテナが複数乗っています。アマチュア無線も開局しているようです。

 


さらに別角度から。

 


郵便局(FMぱるるん本社同居)の全景です。

2階と3階の窓にFM局の表示があります。

 

玄関は、それぞれ分かれています。  向かって左がFM局、右が郵便局です。それぞれの入口に名前が掲げられています。

 

これが予備アンテナです。 形式は折返し(フォールデッド)ダイポールアンテナです。 角度を変えて2枚。
右画像は、真横から見ているため1本の線ですが、同じアンテナです。

免許情報では、こちらの「最大実効輻射電力」も出力15Wに対して12Wです。

と、ここまで書いて、ネットを検索していたら、興味深いHPを見つけましたので紹介します。


それは、「月刊FBニュース」と云うサイトの2018年6月号です。 その中の、アマチュア無線クラブを訪問し、紹介している記事です。

第28回の、この回は「FMぱるるんアマチュア無線クラブ」を紹介しています。
HAMの活動紹介はパスして、注目はFMぱるるんの開局から東日本大震災での対応部分です。

同社では、東日本大震災当日、スタジオ自体の被害に加え、停電や電話回線の途絶で、放送が止まったこと。
そこで、送信所から直結で放送しようと、苦労して茨城県庁屋上へ駆け上がるも、送信アンテナが倒れていて使い物にならなかったこと。
急いで社に戻りダイポールアンテナを物干し竿に立てて、翌日より放送を再開したこと(電源は車から)、などが興味深く書かれています。
(その時の本社屋上のアンテナを撮影した画像も載せられています。)

今の予備アンテナは、その時使われていたアンテナかもしれません。

また、「hamlife.jp」の2015年10月19日の記事には、FMぱるるんが常総市での臨時災害放送局の設営に関わり、
ダイヤモンドアンテナで知られる第一電波工業に送信アンテナの提供をお願いし、アマチュア無線用のGP改造品の提供を
受けたことが載っています。

その時提供されたアンテナとよく似たものが、予備アンテナの近くに見えますが、常総市から引き揚げてきた現物なのか、
HAMクラブのものかは不明です。

以上は、N様からの情報を元に調査いたしました。


送信所データ

FMぱるるん  76.2MHz 20W(本局)

予備送信所   15W


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