送 信 塔 見て歩き
福島県 ・ 反射板


テレビ各社の会津若松中継局への番組伝送について

以下は当方の独自調査です、未確認の部分や想像で書いている部分があります。


福島県中通りと会津との間には、奥羽山脈が連なり、本社や基幹局からの電波の到達を阻んでいます。
そこで各社では、会津若松中継局へは、両方を見通せる場所に電源不要の反射板を設置して番組を伝送しています。
この状況は、テレビ放送がアナログからデジタルに変わった今も、同じです。

また、福島県のテレビ各社の本社は福島市と郡山市に分散しているため、会津若松中継局がある背あぶり山との
反射角度も計算して、それぞれ最適と思われる場所に反射板を設置しています。
(なお、福島県のテレビ基幹局がある笹森山から電波を送ろうとすると、間の山に阻まれ、反射板を設置する
最適な場所が見つからないようです。逆に各本社からは反射板を設置できるポイントがあるようです。)

☆★ 反射方式には、1枚反射と反射板を向い合わせに置く2枚反射があります。 ☆★
    1枚反射の場合は、反射板の有効面積を大きくするには、なるべく鋭角で電波を当てる必要があります。
    2枚反射の場合は、一直線方向にも電波を送ることができます。


それでは、各社の反射板の位置を確認します。 まずは、福島市に本社・放送局がある社です。

福島市に本社・放送局がある社は、福島市土湯温泉町や猪苗代町の山に反射板を設置しています。
直線的な方向(浅い反射角)のため、各社とも2枚反射です。

NHK福島放送局
NHKの反射板は、猪苗代町の磐梯吾妻スカイライン・国見台の東 約700mの高台です。
付近には、福島県の野路無線中継所があります。

FTV
FTVの反射板も、猪苗代町の野路温泉の南西約600mの高台(土湯峠付近)に設置されています。
国土地理院の地図には山の名前がありませんが通称・鷲倉山と呼ばれている山の山頂と思われます。

TUF
TUFの反射板は、吾妻小富士の南約2.5kmにある高山山頂に設置されています。
 

続いて郡山市に本社がある社です。

郡山市に本社がある社は、猪苗代湖の南側の山に反射板を設置しています。
反射角が微妙で、1枚か2枚か、対応が分かれているようです。

FCT
FCTの反射板は、猪苗代湖の南側、笠ヶ森山に設置されています。
反射板が向い合わせに2基設置されています。

KFB
KFBの反射板は、FCTの反射板から約2km南の八幡岳に設置されています。
FCTよりも鋭い角度がとれるためか、こちらは1基のみです。約120゜の角度で反射させているようです。
反射板探索の様子が、KFB技術部制作の動画でユーチューブにUPされています。

エフエム福島は、通常の固定局による番組伝送です。吾妻固定局と云う名称のようです。
NHKの反射板向きのパラボラとほとんど向きが同じですので設置場所は土湯峠辺りと予想しますが、
特定できていません。
 


手元に鷲倉山で撮影したFTV・NHK・TUFの反射板画像がありますので紹介します。


全景です。

銘板です。1962年12月製、10m×10mです。

 


NHK反射板の方向と反射板の拡大です。向い合わせに2基、確認できます。

 


FTV反射板越しに見た高山方向です。
 


高山の山頂付近とTUF反射板の拡大です。 向い合わせに2基、確認できます。

 

続いて、FTV反射板付近から見た風景です。


福島市中心部が見えます。 画像中央やや左奥の山は信夫山です。(右に少し写っているのが鬼面山の斜面です。)

 


こちらは、磐梯山・猪苗代方向です。背あぶり山は、画像中央付近です。(右側の高い山は、会津磐梯山です。)

カシミール3Dで確認したところ、鷲倉山から笹森山は鬼面山で遮られて見えませんが、福島市中心部は見通せました。
また、背あぶり山の見通しもOKです。(上記画像のとおりです。)

反射板は、すべてグーグルの航空画像で確認できます。
また、登山道が無い山奥に設置されているKFB反射板を除き、各社の反射板は登山・ハイキング系のHPやブログに
写真があります。(KFB反射板の情報は、KFB技術部制作の動画しか無いようです。←場所が特定されないように作ってあります。)
 


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