送 信 塔 見て歩き
福島県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します。


船引テレビ中継局  2022年7月撮影

船引(ふねひき)中継局は、田村市船引町の片曽根山(標高・719m)の山頂部に設置されています。

片曽根山は見通しの良い山らしく、NHKではテレビ中継局以外にも笹森山と水石山を結ぶ素材回線固定局と
FPU基地局を設置しています。 そのほか、行政や携帯電話の無線基地も設置されています。

また、片曽根山は、その山容から「田村富士」とも呼ばれ親しまれています。車で山頂近くまで行くことができます。
グーグル航空画像で見ると山頂近くの駐車場に、車が15台ほど止められるのが確認できます。

ここで、かつてのアナログ中継局の説明です。

開局は、NHKが1966年2月、FTVが1966年6月、FCTが1970年9月、KFBとTUFは同時に1985年8月です。
同時開局のKFBとTUFが共用以外は、単独で中継局を設置しています。

送信アンテナは、NHK2波とFTVは個別の5素子八木1段3面(NHKではGが上段です。)FCT・KFB・TUFの3社は
4L1段3面(KFBとTUFは共用)です。

受信はNHK−Gは約70m離れた場所で8素子八木、他波は送信点でNHK−EとFTVは個別の8素子八木、
FCTは90CR、KFBとTUFは共用90CRにて全局福島基幹局(笹森山)受けです。
NHK−Gのみ離れた場所での受信なのは、隣接チャンネルからの混信をされるためと思われます。
   (↑笹森山のNHK−Gは9ch、船引のNHK−Eは8ch、船引のFTVは10ch)

2010年1月にデジタル化されました。

それでは、画像で紹介します。



片曽根山の遠景です。

 


山頂部を拡大しました。

 


山頂部は、電波塔が林立しています。

左から船引デジタルテレビ中継局、福島県防災行政無線局(?)、NHK固定局+FPU基地局、携帯電話基地局、国土交通省無線局+Xバンド雨雲レーダー です。
 


それでは、個別に見ていきます。 最初は、デジタルテレビ中継局です。

全社共用テレビ中継局


テレビ中継局を含む周辺の全景と送信鉄塔の拡大です。

デジタル中継局は、アナログ隣接地に全社共用で新築されたようです。

 

送信アンテナは4L1段3面です。 角度を変えて2枚。

 


受信は、全社共用1.8mグリッドパラボラにて笹森山放送波受けです。

 


局舎を角度を変えて2枚。
 

 


表札です。

 

モニターアンテナとGPSです。

 


草むらに八木アンテナがあります。
 


NHK固定局+FPU基地局

保守道を挟んでNHK固定局が設置されています。当固定局の役割は、放送番組の伝送ではなく、浜通り側からの素材の伝送です。
また、FPU基地局が併設されており、ヘリなどからの中継画像の受信もしています。


全景です。

 

鉄塔を角度を変えて2枚。

 


パラボラです。2方向に取り付けられています。

先端のFPUパラボラです。

 


敷地の様子です。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


鉄塔基部です。

ラックです。

 


親切な看板があります。固定局でこの種の看板は珍しいです。
 


福島県防災行政無線片曽根山中継局

テレビ中継局の隣接地にパラボラ鉄塔があります。グーグルの航空画像で見るとテレビ中継局と繋がっておらず、別の施設と思われます。
(アナログ時代に船引中継局を親局とする中継局はないので、このマイクロ施設はテレビ放送には関係ないと判断しました。)

未確認ですが福島県の防災行政無線局のようです。

鉄塔の様子を角度を変えて2枚。

 


パラボラの様子です。

 


また、付近の草むらには使用していない局舎もあったとのことです。所属については、情報がありません。
 



山頂の表示です。

当ページには、一部不明な点があります。誤りはご容赦ください。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 FTV FCT KFB TUF
チャンネル 4ch 8ch 10ch 39ch 43ch 45ch
出力 1W 1W 1W 10W 10W 10W

福島県のアナログテレビ放送は2012年3月31日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 FTV FCT KFB TUF
チャンネル 21ch 17ch 18ch 22ch 19ch 20ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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