送 信 塔 見て歩き
福島県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します。


荒海テレビ中継局  2021年10月撮影

荒海(あらかい)中継局は、南会津郡南会津町糸沢の高倉山(標高・1204m)から南東側に連なる尾根の端、
標高 約1000m地点に設置されています。 奥会津博物館から西へ、約1.5km辺りの場所です。 

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。

開局はNHKが1968年11月、FTVが1970年11月、FCTが1973年9月、KFBとTUFが同時に1986年1月です。
NHK・FTV・FCTが単独、KFBとTUFが共用の4グループに分かれて設置されています。

送信アンテナは、VHF送信のNHKとFTVは、それぞれチャンネルごとに3素子八木1段2面(NHKはGが上段)、
UHF送信の3社は4L1段2面(KFB・TUFは共用)です。

受信はNHK−GとFTVは、それぞれ送信点から西へ約300m離れた場所で8素子八木2列1段、NHK−Eは、
送信点で8素子八木2列1段、FCTは送信点で1.8mプレートパラボラ、KFBとTUFは、送信点で共用1.8mプレートにて、
全局 田島中継局受けです。

2009年12月にデジタル化されました。

ふもとからの遠景画像で紹介します。



かなり遠方から見た、山の全景です。 中継局があるのは、画像のほぼ中央です。

 


中継局の辺りを拡大しました。 手前の尾根に何か見えます。

 


この倍率まで拡大すると、鉄塔が確認できます。

デジタル中継局は、送信鉄塔は全社共用、局舎はNHKと民放に分かれています。
鉄塔と民放局舎は新築のようですが、NHK局舎が新築なのか、はっきりしません。

グーグルの航空画像で見ると、局舎らしい建物は3棟あり、そのうちの2棟から、この局舎の間にある鉄塔へラックが延びています。

送信アンテナは、4L1段2面が2セット取り付けられています。
素子の大きさから見て、上段がNHK2波共用、下段が民放4社共用と思われます。

受信は送信点で、NHKと民放が別々の平面アンテナ(上段がNHK)にて、田島中継局を放送波受けです。 



ここが登山口です。

グーグルストリートビューで見ても同じ看板があります。
(この登山口までトレースしています。)


登山口に、入山禁止の立看板があります。

参考になるHPがないかとネット上を探索すると、2002年9月に高倉山に、このコースで登山された方のHPを発見しました。
それを見ると、登山ルート上に「3棟の局舎と3基の鉄塔」が写っている画像がありました。
(写っている部分では、このページの最初に説明した内容と設備は合っています。)

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 FTV FCT KFB TUF
チャンネル 8ch 2ch 10ch 56ch 60ch 62ch
出力 3W 3W 3W 10W 10W 10W

福島県のアナログテレビ放送は2012年3月31日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 FTV FCT KFB TUF
チャンネル 28ch 24ch 21ch 17ch 19ch 23ch
リモコン
出力 各局とも

1W

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