送 信 塔 見て歩き
宮城県 ・ 中継局


牡鹿テレビ中継局  2025年5月撮影

牡鹿(おしか)中継局は牡鹿半島の先端近く、石巻市鮎川浜の御番所山に設置されています。
この辺りは、「おしか御番所公園」として整備され、展望台などもあります。

そんな中、当中継局は公園から続く北側の標高が一番高い辺りに、行政・通信会社鉄塔などともに置局されています。
牡鹿半島南端西側と対岸の網地島の東側をサービスエリアにしています。なお、三角点があるようですが見逃しました。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKが1974年9月、民放4社は同時に1980年3月です。
NHKは単独、民放は共用の2グループに分かれて設置されています。

送信アンテナは、それぞれ全波共用6L1段2面です。
受信はNHK2波・TBC・OXは個別の8素子八木、MMTとKHBは共用2.4mグリッドパラボラです。
OXのみ、なぜか南へ約200m離れたコバルトラインの道路下で受けています。(他社は送信点受けですので、
何か受信障害があるようです。)全局仙台基幹局受けです。

2009年12月末にデジタル化されました。デジタルでは、民放鉄塔を全社共用で継続使用し局舎は新築です。



遊歩道(?)から見た遠景です。(北側から南を見ています。)

 


上記とは反対側からの遠景です。

 

鉄塔上部の遠景を2枚。

 

鉄塔を角度を変えて2枚。

 


送信アンテナは、全社共用6L1段2面です。 角度を変えて2枚。

 


下段のパラボラは、後付けのように見えます。

90cmプレートパラボラが同じ向きに2基あります。

大草山固定局TTL受けと思われますが、NHKと民放は別アンテナなのでしょうか?

角度を変えて2枚。  UHF八木は、仙台基幹局をモニター(?)

 


正面側です。 局舎が2棟あります。

 


向かって左側の局舎です。

向かって右側の局舎です。

 

こちらは、裏側の様子です。

 


正面から見て向かって右の局舎の裏面です。

NHK局舎は、裏側向きです。

 


正面から見て向かって右の局舎の表札です。

NHK局舎の表札です。 「仙台」が頭に付く変わった表示です。

局舎は2棟とも新築と思われますが、なぜかNHKと民放は別棟のようです。 NHKは後から建てた局舎へ移転した可能性があります。(未確認です。)

 


鉄塔基部です。

 


鉄塔には、銘板が沢山付いています。 順番に見ていきます。
 

まずは、黒い下地のアナログ時代のものです。

上がTBC、下はMTBとあります。ミヤギテレビですね。

こちらは上がOX、下がKHBです。

 


一番下は、鉄塔銘板です。 アナログ時代は、ミヤギテレビが幹事社だったようです。

また、黒い下地のものにNHKは無いので、これはアナログ民放鉄塔と確定です。
 

続いてデジタル時代の銘板です。
デジタル化に際して、補強などの改修をしたようです。

 


GPSとモニターアンテナです。 角度を変えて2枚。

 

複数の杭がありました。 何か埋まっているのでしょうか。
 
 

付近には、行政や通信会社の鉄塔もあのます。


こちらは、石巻市の防災行政無線局です。

 


NTTドコモです。

表札がありません。

 


GPS波浪計 陸上局の全景です。

表札です。

「GPS波浪計」とは、国土交通省が出している資料によると『海面に浮かべたコマ型のブイにGPS受信機を搭載し、
ブイの3次元の動き(経度・緯度・高度)を 測定することで海面変動を捉え、波浪・潮位を観測する機器』のことだそうです。

地震発生時には、沖合の津波情報も観測することもできます。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の際には、
東北地方の太平洋沖に設置のGPS波浪計が、沿岸に津波が到達する10分前に6mを越える津波高を観測し、津波警報に活用された
とのことです。

 当陸上局は、金華山沖に設置のGPS波浪計に対する固定局です。
 



こちらは配水場です。
 


当地には、まだ紹介するものがあります。

山の名前が示す通り、江戸時代に仙台藩が「唐船(外国船)」の襲来に備えて設置した見張所が復元されています。
上記は、それを示す石碑・石柱です。

 


仙台藩唐船番所と呼ばれる建物です。テレビ中継局と背中合わせです。
 



公園駐車場から見た展望台と金華山方向です。

目撃者の証言によれば、東日本大震災の際には、津波の第1波の後、潮が引き、第2波までのほんの数分間
(午後3時33分ごろから35分)、牡鹿半島と金華山が一番近い場所(金華山瀬戸)辺りでは、陸続きのようになったということです。

 


案内板です。

すぐ東沖には、金華山が見えます。(この画像は、中継局付近からの撮影です。)

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 TBC OX MMT KHB
チャンネル 45ch 47ch 43ch 41ch 39ch 37ch
出力 各局とも 3W

宮城県のアナログテレビ放送は2012年3月31日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 TBC OX MMT KHB
チャンネル 42ch 40ch 44ch 46ch 48ch 50ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

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