送 信 塔 見て歩き
宮城県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


鳴子テレビ・FM中継局  2025年10月撮影(S様提供)

鳴子中継局は、大崎市鳴子温泉地区の岩渕山に設置されています。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
当地は温泉地でもあり、放送局にとっては重要な位置付けらしく、開局は宮城県では、仙台基幹局に続いて2番目に
開局の老舗中継局です。

NHKは1962年4月、NHK−Eは1962年8月、TBCは1962年10月、OXは1965年12月、
MMTは1971年9月、KHBは1975年9月に、それぞれ開局しています。中継局は全社、個別に設置しています。

送信アンテナは、VHF送信の老舗3社はST1段(NHKでは、Gが上段)、後発のUHF2社は個別の6L1段3面です。
受信は、NHKは送信点で2波共用4mプレートパラボラにて豊里中継局受け、予備に約80m離れた地点で、
Gは8素子八木1列、Eは8素子八木2列にて仙台基幹局受け、
民放は全社送信点でTBCは8素子八木2列と5素子八木1列、OXは大型60CR、MMTとKHBは個別の2.4m
プレートパラボラにて、全社仙台基幹局受けです。

当地には、NHK−FMとFM仙台も中継局を設置しています。開局は、NHK−FMが1970年12月、
FM仙台が1982年11月です。NHK−FMはテレビと同居、FM仙台はOXと同居しています。

2008年11月にデジタル化されました。デジタル中継局はアナログMMT局舎を全社で共用し、鉄塔は新築したようです。
 


宮城県内陸側の中継局は、訪問にあたり事前調査をしましたが、時間の関係で5月のGWでは訪問を断念しておりました。
今回S様より、画像を提供していただき感謝です。



TBC鳴子ラジオ中継局付近から見た岩淵山の遠景です。 中継局は、画像中央の山の山頂右側です。

グーグルストリートビューに、ドローンを使ったと思われる空撮画像がありました。 リンクしておきます。

 


尾根を拡大しました。 放送以外に行政系(?)基地局などもあるようです。

 


上記画像の中央付近の拡大です。
このアンテナは、デジタル中継局と思われます。
 

上記画像の右側です。 手前の鉄塔はFM仙台と思われます。
左隅の棒状のものは、NHK−FMのゲイン塔、
FM仙台の右の棒状用のものは、TBCの施設と思われます。

設備について書いておきます。
デジタルテレビ中継局は、送信アンテナは全社共用6L1段3面、受信は送信点で3mグリッドパラボラにて涌谷中継局を放送波受けです。
なお、他サイトの画像を見ると、受信アンテナが異なるようです。

FM中継局では、NHK−FMは送信アンテナがアナログEと共用(ST1段)、受信は5素子八木にて仙台基幹局受け、
FM仙台は送信アンテナは3素子八木1段4面、受信は5素子八木にて仙台基幹局受けです。

また、TBCでは、中波ラジオの固定局をアナログテレビ中継局に併設しています。
仙台からVHF帯の電波で当固定局を経由して鳴子ラジオ中継局へ番組を伝送しています。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 TBC OX MMT KHB
チャンネル 4ch 2ch 9ch 11ch 37ch 39ch
出力 2W 2W 2W 2W 10W 10W

宮城県のアナログテレビ放送は2012年3月31日をもって終了しました。

NHK−FM   85.2MHz  10W
FM仙台     84.1MHz  10W


デジタル NHK総合 NHK教育 TBC OX MMT KHB
チャンネル 25ch 23ch 27ch 29ch 41ch 43ch
リモコン
出力 各局とも 1W

©2025 送信塔見て歩きWeb