送 信 塔 見て歩き
宮城県 ・ 中継局


栗駒テレビ中継局  2025年5月撮影

栗駒中継局は、栗原市鶯沢南郷の金田森公園の一番標高の高い場所に設置されています。
中継局すぐ下には駐車場もあり、車で来ることができます。
栗原市の中心部から北西に約12.5kmの場所です。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、老舗VHF3社が同時に1967年10月、MMTが1971年10月、KHBが1975年10月です。
老舗3社が共用、MMTとKHBはそれぞれ単独設置の中継局です。

送信アンテナは、老舗3社はVHF送信でNHK2波とTBCは個別の3素子八木2段4面、OXはST2段です。
事情は分かりませんが、OXのみSTです。
アンテナ形式は異なりますが、設置は上からTBC・OX・NHK−G・NHK−Eとチャンネルの大きい順
(周波数の高い順)となっています。UHF送信のMMTとKHBは、それぞれ6L1段4面です。

受信はNHKが約800m離れた地点で2波個別の8素子八木2列、TBCは約180m離れた地点で8素子八木2列、
OXは約70m離れた地点で8素子八木、MMTとKHBは送信点で、それぞれ2.4mプレートパラボラにて、
全局仙台基幹局受けです。(老舗3社は仙台基幹局のVHF波を受信するのに苦労しているようです。)

2008年8月末にデジタル化されました。
デジタルでは、老舗3社の局舎にMMTとKHBも合流し全社共用となっています。なお、鉄塔は新築です。



国道457号から見た遠景です。

 


直下からです。(公園の入口付近です。)

上記画像の拡大です。

 


ここからは直接訪問です。


全景を横・縦で2枚。

アナログ時代には、局舎手前にNHK・TBC・OX共用鉄塔が建っていました。
また、左側奥にはKHB中継局、右側奥にはMMT中継局がありました。

 

鉄塔を角度を変えて2枚。

 


見上げショットです。

 

送信アンテナは、全社共用6L1段4面です。

 


受信は、全社共用オフセットパラボラにて涌谷中継局を
放送波受けです。

鉄塔中間部の様子です。

 

局舎を角度を変えて2枚。どちらの画像も、アナログ中継局があった場所辺りからの撮影です。

 


表札は、なぜか2か所に分散しています。

こちらは、局舎正面左側隅にあるOXの表札です。

OXはアナログ時代には、アンテナ形式も別でしたが・・・。


こちらは階段を上がって入口扉横の表札です。
デジタル・NHK・TBCの3枚あります。

 


ラックです。

鉄塔中間部のGPSです。

 


銘板の台座のみあります。

旧アナログ鉄塔跡地です。 アナログ終了後、早い時期に解体されました。

 
付近には、携帯電話の基地局もあります。

 


中継局から見えた西側の風景です。
 



公園広場からの遠景です。

案内板にはテレビ塔も書かれています。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 TBC OX MMT KHB
チャンネル 4ch 2ch 10ch 8ch 36ch 38ch
出力 100W 100W 100W 100W 300W 300W

宮城県のアナログテレビ放送は2012年3月31日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 TBC OX MMT KHB
チャンネル 26ch 30ch 22ch 16ch 18ch 20ch
リモコン
出力 各局とも 30W

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