送 信 塔 見て歩き
宮城県 ・ギャップフィラーシステム


有壁テレビ共同受信施設組合  2025年5月撮影

宮城県最北部、栗原市有壁地区にあるギャップフィラーシステムの紹介です。

有壁地区は、すぐ北側が岩手県一関市と云う場所です。(県境までは1km余り、一関市中心部までも約7kmです。)
山あいの地区で、テレビ難視聴地域であることは容易に想像できます。
そんな中、自治会が中心となってGF局が設置されたものと思われます。

当GF局は2010年12月の開局です。宮城県では前年に開局した大河原町が免許人の局に次いで2局目の置局です。

送信点は、3か所に設置されています。順番に紹介します。 なお、受信点は確認していません。


有壁佐野原中継局

佐野原(さのばら)中継局は、栗原市金成佐野原の国道4号線沿いの自動車整備工場隣の空き地に設置されています。

遠景を角度を変えて2枚。

 

全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナは3素子リングアンテナ2段3面(垂直偏波)です。 角度を変えて2枚。

 

機器を角度を変えて2枚。

 


マスプロ社製の送信機です。

局名の表示がありました。

 


有壁太田杜中継局

太田杜中継局は、栗原市金成有壁前沢田の金成有壁太田杜公園の一画に設置されています。
JR東北本線・有壁駅のすぐ南隣接地になります。


遠景です。 ちょうど電車が到着しました。 


全景を縦・横で2枚。

 

送信アンテナは3素子リングアンテナ2段4面です。 こちらは水平偏波です。 角度を変えて2枚。

 


機器です。

送信機の拡大です。

 


局名表示です。

 


公園の看板です。

駅名表示です。

 


近くの民家のテレビアンテナです。 右向きのVHFアンテナはアナログ時代の栗駒中継局(?)受け
左向きのUHFアンテナは岩手・一関中継局(?)受け、一番左のこちら向きは当局受けと思われます。

この辺りは、岩手の局が映るようです。

アンテナの様子から、アナログ時代は山間を回り込むVHFは視聴可能で、NHK−G・EとTBC・OXの4局は
栗駒局を受信し、岩手局は全局見えたと思われます。
デジタルはUHFですので山間を回り込まず、GF局を新設しての対応と思われます。(要するに宮城県でありながら
自県のテレビが映らない地域←こう云うのも難視聴と云うのでしょうね。)
 


有壁前沢田中継局

前沢田中継局は、栗原市金成有壁前沢田の県道185号(通称・有壁若柳線)沿いに設置されています。
太田杜中継局の南 約400m辺りの場所です。


南側から見た遠景です。 奥に見える高台は、多分岩手県境です。

 

全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナは、5素子リングアンテナ+3素子リングアンテナ各2段の構成です。 水平偏波です。 角度を変えて2枚。

 

機器を角度を変えて2枚。

 


局名表示とケーブル札です。

 

中継局データ

デジタル NHK総合 NHK教育 TBC OX MMT KHB
チャンネル 17ch 39ch 19ch 21ch 24ch 28ch
リモコン
出力 各局とも 0.01W (10ミリW)

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