送 信 塔 見て歩き
岩手県 ・ 中継局
O様提供の画像で紹介します。


NHK 二戸テレビ・FM中継局  2012年5月撮影

NHKはアナログ・デジタルとも単独で設置しています。アナログ時代の局舎・鉄塔を継続利用です。


全景と局舎の拡大です。

 


鉄塔の全景とロゴです。

 


表札です。

 

アンテナの様子を角度を変えて3枚。

ここで、アナログ時代の当中継局の説明です。
開局は、Gが1961年10月、Eが1962年6月です。また、FM放送は1965年12月に開局しています。

送信アンテナは、G・E個別のスーパーゲイン4段3面(上段がG)です。
受信は、約1.2km離れた場所で、Gが12素子八木2列、Eが8素子八木2列にて、盛岡基幹局受け。
予備にG・E共用4mグリッドパラボラにて西根松尾中継局を受けています。

FM送信アンテナは、鉄塔の一番下段に2L1段3面が取り付けられています。受信は送信点で5素子八木にて
盛岡基幹局受けです。

現在の送信アンテナは、上からデジタル、アナログ総合、アナログ教育、FMです。(デジタルは4L1段3面)、
総合テレビSGの一番上の面が、なぜか別方向に向いています。

 


デジタルアンテナです。
 


FMアンテナです。
 

上記でも紹介のアナログ総合テレビの素子です。
一番上のみ、別方向を向いています。
アナログ総合テレビは、一戸方向に、やや指向性を持たせているようです。(総合テレビだけなのは謎ですが??。)

 

テレビ受信アンテナは、南西側に約1200m離れた地点で盛岡基幹局を受けています。
さらに、デジタル用の3mプレートパラボラも新設されました。

VHF受信八木は、教育の八木が中央に2列あり、その両側に総合の八木が1本ずつあるという、ほかでは
見かけない構造です。(一種のスペースダイバシティなんでしょうか、謎です。)

 

また、鉄塔にも盛岡基幹局放送波受けの3mプレートパラボラが新設されたようです。
(右画像の小さなパラボラは野田中継局向きTTLと思われます。)

小さなグリッドパラボラは、消去法で盛岡受け久慈送りの中波ラジオ回線だと思います。
(当中継局には、折爪固定局が併設されています。)

盛岡向きの一番小さいプレートパラボラは素材回線と思われます。

アナログ予備のG・E共用4mグリッドパラボラがどこにあるかは未確認です。

 


5素子八木は、盛岡受けFM受信アンテナです。
さらに、別の予備(?)8素子八木があります。

こちらはGPSです。
 

 


隣には別の四角鉄塔があります。

ラックで繋がっています。

 

画像ではハッキリしませんが、FPUのように見えます。固定パラボラが北に向いているのは、沿岸向きの素材回線か?。

また、この鉄塔にある5素子八木の向きがハッキリしませんが、資料では当中継局に久慈向けの中波ラジオ固定局が
ありますので、その送信アンテナかもしれません。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育
チャンネル 5ch 12ch
出力 各局とも 250W

岩手県でのアナログテレビ放送は2012年3月31日をもって終了しました。

NHK−FM   84.9MHz  100W


デジタル NHK総合 NHK教育
チャンネル 23ch 21ch
リモコン
出力 各局とも

100W


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