送 信 塔 見て歩き
北海道 ・ さっぽろテレビ塔
さっぽろテレビ塔(札幌大通りFM中継局) 2011年6月、2018年6月撮影
大通公園の東側隅に「さっぽろテレビ塔」があります。北海道観光事業株式会社が管理・運営しています。(社名は2012年10月に
「株式会社さっぽろテレビ塔」となりました。)
さっぽろテレビ塔は、その名の通りテレビ電波送信のための鉄塔で、NHKとSTVが開局当初の一時期電波を出していました。
しかし、現在は手稲山に移転してており、ここにはFM中継局とNHK予備アンテナがあるのみです。
名前はテレビ塔のままですが、単なる展望台になっています。高さは、147mです。1957年8月に展望台がオープンしました。
展望台などが完成する前の1956年12月にNHKテレビが、この鉄塔から放送を開始しました。また、STVも1959年4月に
放送を開始しました。
その後、NHKが1962年6月に手稲山からの送信を開始し、STVも1965年4月に追随しました。
そして、1969年1月に並行送信を止め、ここからのテレビ送信は終了しました。
テレビ移転後は放送関係では、FM放送の中継局や地上デジタル放送の実験局として利用されています。
一部、日付に関して未確認の内容があります。
当中継局は、2021年11月までに、NHKは北一条西9に移転した「新放送会館」屋上に、民放は北一条西1に開業した
「さっぽろ創世スクエア」高層ビル屋上に、それぞれ移転しました。
また、NHKでは新会館へ移転時に手稲山向けのSTLパラボラも撤去したようです。
2011年6月は晴れた早朝に訪問したため、西側からの撮影では逆光になっています。
東側から見た全景です。
まずは、FM中継局から紹介します。正式名称は札幌大通り中継局です。
こちらは、普通のテレビアンテナと思われます。
続いてNHKアナログ総合テレビの予備アンテナ、5段のスーパーターンです。
総務省の免許情報を見たところ、予備送信所は、総合テレビのみのようです。
また手稲山にも、予備送信機(1KW)を2002年に整備しました。
STV本社屋上タワーにも予備アンテナがあります。「放送各社の本社」のページをご覧ください。
展望台の上のお天気カメラなどです。
お天気カメラは、鉄塔管理会社とNHKが設置していることは確認しました。(民放については未確認です。)
札幌テレビ塔からのライブ映像はこちらから さっぽろテレビ塔公式ページへリンクしています。2011年6月現在
NHKお天気カメラからの画像です。 ニュースの天気コーナーなどで見かける画像です。 |
左記画像の一部を拡大しました。 NTT鉄塔に重なるように手稲山が見えます。 |
ホテルのテレビより撮影しました。
続いて、パラボラの紹介です。
展望台のすぐ上に手稲山向きがあります。 デジタル用STLらしいです。 |
少し別角度からの撮影です。 |
東向きにNHKロゴ入りのパラボラがあります。 また、南向きのパラボラもあります。
別のお天気カメラも見えます。
FMのモニターアンテナでしょうか。 |
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何なのか、よく分かりませんが、ワイヤー型のアンテナと思われるものがあります。
アナログテレビ放送終了後の2018年6月に札幌へ行った時にホテルからテレビ塔が見えたので撮影しました。
(ホテルから大通公園まで距離があり、時間の関係で直接訪問はしませんでした。)
ホテルからの撮影で距離があるため、一部の様子がハッキリしません。
ただ、よく観察すると、以前からのFM送信アンテナもあるようです。(撮影方向が悪くハッキリしませんが・・・。)
また、総務省の免許情報を確認したところ、以前とERPが変わらないので、アンテナの変更はされていないと思われます。
以下は、K様より提供いただいた2003年4月撮影の画像です。
この画像は、2006年4月撮影です。 JRタワーから撮影。
トップ部です。この時点では、中間部に2面双ループがありました。
地デジ実験用アンテナらしいです。
双ループ部を拡大しました。
反射板?もあります。放送用かは不明です。 赤いパラボラが見えます。
この2点は、2011年現在ありません。
パラボラです。2006年の画像です。
2方向に向いたパラボラも確認できます。現在と同じもののようです。
展望台の様子です。 エレベーターです。
JRタワーから見た、NHK札幌放送局です。
中継局データ
NHK−FM | 81.6MHz | 10W |
FM北海道 | 79.2MHz | 10W |
FMノースウェーブ | 77.2MHz | 10W |
親族が北海道へ行った時の写真を見せてもらうと「札幌テレビ塔」が写っているものがありましたので、参考に掲載しておきます。
この2枚は、2005年ごろ撮影です。
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