送 信 塔 見て歩き
北海道 ・ 根室市
N様提供の画像です。


ラジオNIKKEI 根室中継局  2025年9月撮影

国内唯一の民放短波放送局であるラジオNIKKEI の根室中継局の紹介です。

当中継局は、1996年3月31日にNTT札幌栄町送信所が廃止されたのに伴い、同所にあったラジオたんぱ札幌送信所が
移転してきたものです。1996年10月に開局しています。(半年のタイムラグは、設備をそのまま移転するのに時間がかかったようです。)
(札幌送信所は、1961年9月開局です。なお、送信所の移転と云うことで、免許は1961年から継続しているようです。)

上記には、未確認の情報が含まれています。

住所は根室市東和田です。NTT和田無線受信所跡地に設置されました。根室テレビ中継局の北方約1kmの辺りの場所です。

ラジオNIKKEI では、第1放送と第2放送の2つのプログラムを放送していますが、そのうち第1放送の3.925MHzだけは、
首都圏での夜間や冬季の受信改善(スキップ対策)のために、北海道根室市の根室中継局から朝と夕方から夜間の時間に
出力10KWで補完的に送信しています。

2018年10月から、このような運用になっています。第1放送で3MHz帯で電波を出しているのは、現在は根室からのみです。


遠景です。

 


全景です。

送信アンテナの形式は、折返し式の水平ダイポールアンテナ2列1段です。
2線を平行に張ることで、本州方向へ指向性を持たせているらしいです。(指向性は、真北から215度の方向らしいです。)

 


別角度から

 


北側の鉄塔です。アンテナ線の折返し部が分かります。

南側の鉄塔です。

 


鉄塔基部の様子です。

 

送信アンテナの部分拡大です。 左画像の中段水平4線がアンテナ本体です。

 


続きです。
吊り下げ部分です。

下部の水平4線がアンテナ本体です。
他のワイヤーは、アンテナ線を支えたり、引っ張るためのものです。

資料では、アンテナ形式が「折返し式 水平ダイポールアンテナ2列1段」となっていますので、2段に見えるのは、上下に折り返していることになります。

 


続きです。 アンテナ線を「く」の字に引っ張っています。

 


局舎周辺の様子です。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


看板があります。

 


給電部です。

通信線等の引き込み部です。

 


テレビ受信アンテナがあります。

 

中継局データ

周波数  第1放送 3.925MHz   出力 10KW

ラジオNIKKEI では、2018年10月から周波数の運用を見直し、第1、第2放送とも電波状態が安定し、
最も聞かれている6MHzのみの送信とし、一部時間帯は3MHzで補う体制に移行しました。
9MHzは、通常は休止していますが、大規模災害の発生時などは緊急放送を行なうとのことです。


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