送 信 塔 見て歩き
北海道 ・ 中継局
画像は、N様提供です。


羅臼テレビ中継局  2025年9月撮影(N様提供)

羅臼中継局は、目梨郡羅臼町礼文町の望郷台公園にある羅臼国後展望塔の入口横にテレビ中継局とFM中継局が
並んで設置されています。

中継局が設置されている公園は、羅臼町中心部にも近い小高い場所で、隣接の展望塔屋上デッキからは、眼下に
羅臼の街並みや羅臼港が見渡せ、遠くには国後島の雄大な姿や知床の山々も一望することができるとのことです。

また、展望塔施設内には北方領土に関する歴史的経緯の解説やビザなし交流で撮影された現地の写真を展示する
展示室・映像コーナー、さらには研修室があるとのことです。(入館は無料)

なお、ここへの道は幅が狭く急坂とのことですので、お越しの際は、ご注意ください。
 

展望塔屋上にはライブカメラが設置されており、リアルタイムで風景を見ることができます。

提供・独立行政法人北方領土問題対策協会
 


さて、横道にそれましたが、中継局の話に戻ります。

当地の施設はデジタル時代になってテレビとFMが分離しましたので別ページで紹介します。
当ページではテレビ中継局を紹介します。

最初にアナログ時代の様子です。
開局はNHKが1964年10月、民放4社が同時に1979年11月です。(TVhはアナログでは開局していません。)

中継局は、NHKと民放の2グループに分かれて設置されています。
送信アンテナは、NHKは2波個別で5素子八木2段1面+5素子八木1段1面の構成です。(どちらの方向も垂直偏波・Gが上段)
民放は、HBCとHTBは個別の5素子八木1段1面+8素子八木1段1面の構成です。(どちらの方向も垂直偏波)
STVとUHBは2社共用4L1段1面+6L1段1面です。(民放のアンテナは、上から2社共用・HBC・HTBの順です。)
いずれのアンテナも、知床半島に沿うよう、ほぼ180゜の方向へ電波を飛ばしています。

ところで、当中継局ではチャンネルが札幌親局がUHFのHTBがVHFだったり、VHF送信が順当なSTVがUHFだったりと、
一部変則的です。
他中継局と被らなければVHFのほうが飛ぶと思われますのでHTBはVHFなのでしょう。STVについては開局当初には
7chだったらしいので、電波障害が発生したようです。ではUHBは??。

受信は、全社送信点でNHKは2波個別の4mプレートパラボラ、民放は4社共用4mグリッドパラボラです。
どちらも妹羅山受けです。

2009年11月末にデジタル化されました。TVhは2015年12月末にデジタルで開局しました。
デジタル化に際しては、中継局は民放のものを継続使用し、NHKは鉄塔下に局舎を新築しました。
(NHKアナログ中継局は、テレビとFMは局舎・鉄塔とも共用でした。施設はFMが継続使用しています。)


ふもとから見た遠景です。

 


駐車場から見た遠景です。

 


全景です。見え辛いですが奥がNHK−FM、手前がテレビです。

 

テレビ中継局の全景を角度を変えて2枚。

 

送信鉄塔を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナは、4L1段1面+6L1段1面の構成です。角度を変えて2枚。

 

敷地の様子です。展望塔屋上からの風景です。

 

NHK局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。

 


民放局舎を角度を変えて2枚。 

この局舎、アナログからの継続らしいですが、新しく見えます。


表札です。

 


受信パラボラです。

モニターアンテナです。

受信は、全社共用4mグリッドパラボラにて中標津中継局(妹羅山)を放送波受けです。

 


ラックです。

 

GPSが鉄塔とラックの2か所に取り付けられています。
 
こちらは、展望塔です。 お天気カメラが2基見えます。大きなほうはNHK、小さいほうは北対協のライブカメラと 推測します。

 


展望塔屋上から見た羅臼町中心部方向です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 HBC STV HTB UHB
チャンネル 9ch 2ch 11ch 38ch 5ch 40ch
出力 V・Uとも 10W

TVhは、アナログ中継局を設置していません。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 HBC STV HTB UHB TVh
チャンネル 33ch 29ch 45ch 31ch 27ch 43ch 35ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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