送 信 塔 見て歩き
北海道 ・ 中継局
画像は、N様提供です。


霧多布テレビ中継局  2025年9月撮影(N様提供)

霧多布(きりたっぷ)中継局は、太平洋に突き出た霧多布岬の付け根、厚岸郡浜中町湯沸の高台に設置されています。
浜中町役場(津波浸水被害の懸念から霧多布地区から2021年1月に移転の新庁舎)の西側です。
浜中町の沿岸地域をサービスエリアにしています。

最初にアナログ時代の様子です。
開局はNHKが1969年12月、民放4社は同時に1992年12月です。(TVhはアナログでは開局していません。)
NHKでは、民放開局時に設備の更新と増力をしているようです。
そのため、中継局は全社共用になっています。(それ以前の様子は不明です。)

当中継局の民放開局にあたっては、浜中町では中継局設置条例を制定し、使用料無償で提供しています。また、管理は町が行なっています。
(NHKが含まれるのかは、条例の文面からは定かではありません。)

送信アンテナは、全社共用4D2段2面です。
受信は、全社送信点でNHK−GとHBCは個別の8素子八木2列、NHK−EとSTVは個別の8素子八木2列の2基合成、
HTBは、4mグリッドパラボラにて、この5局は釧路受け、残るUHBは4mグリッドパラボラにて中標津中継局受けです。
(UHBのみ受信局が異なるのは、混信でもあるのでしょうか。←未確認です。)

Wikipediaにアナログ時代の鮮明なアンテナ画像が掲載されています。

2009年12月末にデジタル化されました。TVhは2015年12月末にデジタルで開局しました。

それでは、N様提供の直接訪問の画像で紹介します。 なお、訪問日は霧が発生しており、やや見辛い画像です。申し訳ありません。

 
遠景です。 なお、当中継局は、崖の上のような場所にあります。周りには柵などは無いそうですので、訪問の際は十分にご注意ください。

グーグルストリートビューで崖の下から見た様子です。

 

全景です。 右画像は送信設備のみの拡大です。

当中継局は、鉄塔はアナログからの継続利用。局舎は全社共用で新築です。


送信鉄塔を見上げてみました。

 

送信アンテナは、アナログ時代と同様に全社共用4D2段2面です。上段の空きはアナログアンテナ跡と思われます。 角度を変えて2枚。

 


敷地の様子です。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。 ん、HBCとSTVの表示がほぼ消えています。 HTBのHも・・・

なお、この表札は他サイトの画像と見比べるとTVhが増えていますので、2代目のものです。

 

こちらは、NHKの末広固定局TTLパラボラ鉄塔です。スペースダイバシティで受けています。

 


上段のパラボラの拡大です。どちらも90cmです。2波共用です。

下段のパラボラの拡大です。

 


鉄塔の銘板です。

 


ラックです。

かまぼこ型のモニターアンテナです。

 


GPSです。

 


伝送線の鉄塔があります。

銘板です。 新しい日付です。

このケーブル、どこに繋がっているのでしょうか。
 


民放の受信点は、送信点から東へ約370m離れた浜中町役場の駐車場近くにポツンとあります。

民放のデジタル親局は中標津中継局です。
アナログ時代には送信点でUHF局のHTBが釧路中継局をUHBが中標津中継局を受信していましたので、電波状況が変わったようです。
(NHKもTTLに切り替えていますし・・・)


遠景です。

グーグルストリートビューは、こちらから

 

全景と鉄塔の拡大です。

 


受信施設の敷地の様子です。

 

受信パラボラは5社共用4mグリッドパラボラです。中標津中継局放送波受けです。 角度を変えて2枚。

 

受信機器です。 角度を変えて2枚。  脚立があります。

 


受信鉄塔の銘板です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 HBC STV HTB UHB
チャンネル 44ch 46ch 48ch 50ch 52ch 54ch
出力 各局とも 10W

TVhは、アナログ中継局を設置していません。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 HBC STV HTB UHB TVh
チャンネル 42ch 13ch 20ch 21ch 22ch 23ch 24ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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