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北海道 ・ 固定局
          
2025年画像は、N様提供です。
NHK 美羅尾山固定局 2018年6月(当方撮影)、2025年9月撮影(N様提供)
美羅尾山(びらおさん)は、北海道東部の弟子屈(てしかが)町にある標高554mの山です。屈斜路湖と摩周湖の間の南側です。
この山には、行政系・通信系の電波塔が複数設置されています。デジタルテレビ時代になってからNHK釧路放送局の固定局が設置され、
        
釧路基幹局から川湯中継局へ番組伝送をしています。(釧路基幹局を当地で放送波受信し、ここからはTTL伝送しています。)
民放各社の川湯中継局への番組伝送は、網走・天都山を放送波受けです。(NHKでは、川湯中継局は釧路管内のため、網走ではなく
        
釧路から伝送しています。)
アナログ時代の川湯中継局への番組伝送は全局釧路局を放送波受けでした。なお、UHBとHTBは予備に網走局も受けていました。
まずは、2018年6月に当方が撮影した画像を紹介します。通りすがりのバス車内からの撮影です。

       
全景です。

       
電波塔が林立しています。 NHK固定局は、左から4番目の施設と思われます。また、そのすぐ右隣の施設にも注目です。

NHK固定局(左)と思われる施設を拡大しました。 画像が粗くて申し訳ありません。

別角度から。 少し離れた低い位置にも何か施設があります。 ややピンボケです。申し訳ありません。

こちらは、摩周湖第1展望台から南側を見た画像です。
美羅尾山は画像の右上、横に白い雲が横たわっている辺りの左寄りです。(よく見ると白い点があります。)

拡大しました。 当日は、雲と光線具合で南側がよく見えませんでした。 あしからず。
 
NHK固定局の設備を書いておきます。
2波共用フラットアンテナ2基で釧路基幹局をスペースダイバシティにて放送波受けをして、
1.2mプレートパラボラにて川湯中継局へTTL伝送しています。
N様より2025年9月に遠方から撮影した画像が届きました。当山は比較的簡単に登れそうですが、
本年はヒグマの出没が相次いでおり、登山は控えられたとのこと。安全第一です。

こちらは、南側からの遠景です。

少し別角度から。

こちらは、北側からの遠景です。
 
|  北側から撮影の拡大です。 |  南側から撮影の拡大です。 | 
南側から撮影した画像に四角のアンテナが2基写っています。これが、釧路基幹局放送波受けのアンテナです。(スペースダイバシティ)
釧路向きの大きな(4m?)プレートパラボラの使途と対向先は不明です。素材回線の送り用と予想します。
川湯中継局送りの1.2mプレートパラボラは1基しか見えません。資料では2波別々のように見えますが、2波共用のようです。
 
ところで、上記固定局の隣に下記画像の施設があります。
|  北側から撮影 |  南側から撮影 | 
この形状は、FM中継局にしか見えません。が、美羅尾山にFM中継局が設置されていましたっけ??。
調べたところ、NHKでは、2016年11月に「川湯」と「屈斜路」の局名で中波ラジオを補完するFM中継局を開局しています。
NHKが出している資料には設置場所の説明が無く、大まかな地図では美羅尾山のやや北辺りが発信地と示されています。
当FM補完中継局は、アナログ時代に「屈斜路中継局」が設置されていた禿山に設置されているとの情報があります。
しかし、投稿者様によりますと、禿山には、ふもとから見る限りアンテナ等の施設は確認できなかったとのことです。
(屈斜路湖中継局は、デジタル化の予定でしたが、弟子屈町がケーブルテレビを整備したため、デジタル化は中止され、
アナログ終了とともに廃局になっています。)
また、上記の大まかな地図に描かれたエリア範囲が、上記画像のアンテナ方向と一致していますので、この施設が
NHKの屈斜路FM補完中継局と見るのが妥当と思われます。表札がありそうなので、現地へ行けばはっきりしますが・・・。
 
資料が無く状況が分かりませんが、画像から予想すると、鉄塔のプレートパラボラは西春別固定局からの番組受け、
八木アンテナは釧路基幹局のFMモニター用、ラックのテレビ受信アンテナは、川湯中継局のモニター用と考えます。
鉄塔の八木アンテナは、番組伝送用とも考えましたが、免許検索では、この地域にNHKのVHF固定局はありませんでした。
疑問点として、隣接地に釧路を対向とする固定局が設置されているのに、別ルートで番組を受信する理由があるのかと・・・
(ただ、対向と思われる西春別固定局にも、こちら向きと思われるパラボラがあります。)
はっきりした情報が分かれば、訂正・修正します。
 
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