「日刊福井」
1977年に創刊された「日刊福井」は、1992年経営不振により、中日新聞北陸本社(北陸中日新聞)が支援に乗り出し、
経営権を譲り受け発行を継続しました。翌93年には、北陸中日の福井版と統合しました。
さらに94年には、発行元を福井支社として、題字も「日刊県民福井」に改めました。
「日刊福井」は以上の経緯から、中日新聞福井支社が発行する「日刊県民福井」に継続している形ですが、当方の見解では、
「日刊福井」と「日刊県民福井」は、別物と思っています。
それは、「日刊福井」の末期に中日新聞が支援し、その後に題字を変更の流れですが、2紙統合の結果「日刊県民福井」の
中身は「北陸中日新聞福井版」そのものだからです。
1980年12月31日付の一面です。 |
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何で、この日の新聞があるのか考えたのですが、東京からの帰省で、大雪のため信越・上越線経由を断念して、
東海道線経由だったのだと思います。でも、福井での途中下車は解せません。
テレビ欄です。 |
大雪での配達遅延のお詫びが出ています。福井新聞にも出ていました。 |
テレビ欄は、NHK−G,E 福井テレビ、FBC、北陸テレビの順です。(ここまでフルサイズ)
1/3サイズで左から縦に、石川テレビ、毎日テレビ、朝日テレビ、右上へ行って
関西テレビ、読売テレビ、近畿テレビです。
その横はラジオで、FBC,NHK1,2,北陸放送、短波、NHK−FMです。
さらに、深夜放送のコーナーがあり、LF、朝日、毎日、CBC、QRの順で載っています。
ところで、1980年12月31日の北陸中日新聞と中日新聞福井版も同時に購入したようで出てきました。見比べてみます。
北陸中日は10版、中日は7版です。一面では、見出しやレイアウトに多少違いが見られます。社会面では、中日に名古屋
方面の記事が多いくらいで、通してみるとほぼ同じ新聞です。
偶然にも、その後いっしょになる「日刊福井」と「北陸中日新聞」、そして、親元の「中日新聞(福井版)」を買っていました。
一面です。
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題字です。 |
地域面に至っては、広告も含め全く同じ(なぜか、中日には地域題字に模様がありますが・・・)何で、わざわざ
同じものを別ルートで配布しているのかと思ってしまいました。(なお、現時点でも中日の福井版はあります。)
大きく違いがあるのは、テレビ欄です。
中日のほうは、福井の番組がトップで、石川・名古屋・大阪のテレビも出ています。北陸中日のほうは、北陸3県共通の
番組表です。(当時は、局数が少なく全局フルサイズにできたためこうしたのでしょうか。)
その後、「日刊福井」は、形の上では、「日刊県民福井」になりました。
でも、福井県限定で、「北陸中日新聞」が「日刊県民福井」へ題字変更したとみるのが自然ですかね。