最果ての中継ルート(小笠原編)
小笠原では、本土とのテレビ同時視聴が可能となったのは、1984年に始まったNHK衛星放送が最初です。
地上放送は、2006年4月に人工衛星を利用してNHK・民放を視聴できるようになるまで待たねばなりませんでした。
衛星経由で送られた番組は、地上の中継局から再送信されていました。また、BSもチャンネルがVHFに
変換され地上の中継局からの再送信という珍しい地域でした。
一方、デジタル放送は、2011年に八丈島→小笠原間に海底光ケーブルが敷設され、7月より、全島ケーブル
テレビによる配信に変わりました。
そのため、現在、小笠原では地上波ではテレビ放送を受信できません。
その代わりに、廃止された中継局を再利用する形で、NHKラジオがFM波で放送されるようになりました。
(デジタル時代になってからは、このように地上波中継局が廃止になった地域が、自分が知る限りでも、
地元 富山の五箇山地方、石川県の珠洲地方があります。)
海底ケーブルの陸揚げ場所は、どちらの島も町の中心部に近い海岸のようです。
現時点でグーグルストリートビューでは、アナログ中継局を見ることができます。
(画像が更新されると、NHKラジオ中継局になると思われます。)
父島中継局
父島中継局は、父島の中心部から湾を隔てた対岸の振分山付近にありました。
森の奥に鉄塔の先端部が見えています。こちらは地上波の中継局です。現在はNHKラジオの送信鉄塔に転用されています。
航空画像では、分かりにくいです。
NHK−BS中継局は、島北部の三日月山にありました。
三日月山からの画像です。この中にテレビ塔があるかは不明です。
父島のNTTパラボラです。
別角度から。
母島中継局
母島中継局は町の中心部、静沢地内の高台にありました。
鉄塔が2本見えます。未確認ですが電柱を挟んで、左がBS再送信、右の高い鉄塔が地上波中継局と思われます。
地上波中継局は、NHKラジオ中継局に転用されています。
別角度から。付近には、別の鉄塔もあります。
さらに別角度から。
中継局は港の近くにあるようです。海側は開けており、複数の場所から確認できます。
航空画像では、分かりにくいです。