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沖縄県 ・ ラジオ中継局
F様提供の画像です。


伊良部 FM中継局(RBCとROKはFM補完中継局)  2021年8月撮影

沖縄県・宮古地区の民放ラジオ3局の中継局は、宮古島の北西に隣接し、橋で繋がっている伊良部島・池間添(いけまぞえ)地区にある
「沖縄県総合行政情報通信ネットワーク伊良部中継局」に併設されています。

付近には、NTTも中継鉄塔を設置しています。  2基の鉄塔の様子は、グーグルストリートビューでどうぞ


沖縄県の先島地域のラジオ放送は、RBCが1964年4月1日に平良市下里(現・宮古島市平良下里)で 1150KC・500Wにて
開局したのが始まりです。(NHKの前身・OHKテレビよりも先です。OHKではラジオは開局していません。)
当時は、宮古島独自の番組も多数あったようです。 

その後、1985年5月に中継局を平良市久貝(現・宮古島市平良久貝)に移転しています。
ROKラジオ沖縄は、このころは、まだ中継局を設置していません。

大陸方面からの電波が夜間、中波ラジオに混信し聴取しづらいため、2005年4月に宮古島に隣接する 伊良部島に
FM中継局が開局しました。また、中継局を設置していなかったROKも同時に開局しています。
(既存のRBC中波中継局は、1か月後に廃局しました。)

これより先の2004年4月には、RBCとROKは石垣島にFM補完中継局を設置しています。

一方、FM沖縄は、長らく沖縄本島以外には中継局を設置していませんでしたが、2019年1月23日に 先行2社の
中継局に同居する形で離島に初めて中継局を設置しました。

NHKの宮古・石垣地区のラジオ放送は、FM補完中継局は無く、中波のみで放送しています。(別に通常のFM中継局もあります。)

それでは、画像で紹介します。



西側から撮影。

南側から撮影。

東側から撮影。

鉄塔を各方向から見上げてみました。

 


南東側から撮影。

南西側から撮影。

送信アンテナの拡大です。  宮古島中心方向の南東面が2L2段、宮古島北部向き(北東面)と伊良部島全域(北西面)に、それぞれ2L1段の3面構成です。

 


北東側素子の拡大です。

南東側素子の拡大です。


鉄塔下部と中継局前の様子です。

 

 
局舎は、大小2棟あります。

資料から推察すると、コンクリート製の大きな局舎に沖縄県の設備とともに、RBC・ROKの機器があるようです。  小さい局舎は、FM沖縄単独と思われます。

ただ、送信アンテナは全社共用と思われますので、配線がどうなっているのかは不明です。

 


フェンスに沖縄県の表札があります。

表札は、表面がピカピカに光っており、撮影者が写りこんでいたため、文字を消さない範囲で、大幅に修正を加えてあります。ご了解ください。


2018年12月15日付の宮古毎日新聞のネット記事によりますと、『FM沖縄中継局は前月、11月30日から試験電波を発射しました。
また、12月17日の光回線工事で問題なく回線が開通すれば、翌18日にも通常番組と同じ内容が流される予定とのことです。
(試験放送期間中につき、放送が中断する場合があるとのこと。)』 ← この予定通りに進んだのかは未確認です。

上記の記事を参考にすると、ラジオ番組の伝送は、通常のNTT回線のようです。(沖縄県の民放テレビ3局の番組伝送は、沖縄県の施設・回線を利用して送られています。)

 


こちらが、NTT回線の引き込み部などと思われます。
 



パラボラは、反対方向向きに4基と2基あります。

4基のパラボラの拡大です。南西に向いています。

2基のパラボラの拡大です。北東に向いています。

これらのパラボラは、すべて沖縄県のものと思われます。

 


鉄塔には、メンテナンス用と思われる階段があります。

 

中継局データ

RBCiラジオ  82.7MHz  100W
ラジオ沖縄   84.1MHz  100W
FM沖縄     77.4MHz  100W


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