送 信 塔 見て歩き
沖縄県 ・ 豊見城市
一部、提供画像があります。


NHK・OTV(アナログ・デジタル)、RBC(アナログ)テレビ基幹放送所  2009年2月、12月、2012年3月撮影
NHK-FM基幹放送所   一部 U様提供の1998年撮影の画像、一番下に T様提供の2005年、2011年撮影の画像もあります。

当放送所は、VHF全局とNHK・OTVのデジタル基幹局です。住所は豊見城市高安になります。ここは以前NHK沖縄放送局があった場所で、
併設の送信所は そのまま存続しています。

ここから送信されている電波は、アナログでは VHFのNHK総合 ・ 教育、RBC、OTVです。また、NHK−FMもここからの送信です。
さらに、NHK総合・教育とOTVは、デジタル波もここから出しています。

RBCのデジタル波は、別ページで紹介している放送所からQABとともに送信しています。


実は、沖縄テレビ放送(OTV)は、沖縄で最初のテレビ局です。復帰前の1959年11月1日に開局しています。
開局当初は、別の場所(那覇市首里崎山町?)からの送信でしたが、1985年6月1日にRBCとともに、このNHK鉄塔に移転してきました。
移転の事情は未確認ですが、設備の老朽化などではないかと想像ます。

一方、NHKが この地で開局したのは、1969年1月(免許日は1968年12月22日)です。ただし当時は、まだ復帰前で、
沖縄放送協会(OHK)での開局です。また、教育テレビが開局したのは、復帰当日の1972年5月15日です。
さらにNHK−FMの開局は1974年4月です。



全景です。

入口付近から。

こちらは、とよみ小学校付近から。

 


局舎は3棟あります。

フェンス内にデジタル・FM看板があります。

 


向かって一番左の局舎です。
RBCとOTVのアナログ局舎らしいです。

奥は、NHKとOTVのデジタル局舎らしいです。
また、手前はNHKアナログ2波とFMの局舎のようです。

 


デジタル局舎のロゴを拡大しました。

NHKアナログ局舎を見上げてみました。

 


NHKアナログ局舎横に上向き八木アンテナがあります。
モニターアンテナのようです。


アナログ・デジタルアンテナの全景です。 角度を変えて2枚。

送信アンテナは4つの部分からできています。

一番上はNHKとOTVのデジタルアンテナ、2段目はNHK教育アナログ、
さらに3段目はNHK総合アナログとNHK-FMの共用アンテナです。
白い多面アンテナはRBCとOTVのアナログアンテナです。

さらに、拡大してみます。

 


先端のデジタルと、すぐ下はNHK教育アナログです。

NHK総合アナログ・NHK-FM共用アンテナです。

教育テレビが後に開局しているのに、アンテナが上に付いているということは、鉄塔を伸ばしたのでしょうか。

 


RBCとOTVの多面アンテナです。8面構成ですが、裏側(北側面)の2面にはエレメントがなく、
その間の1面は、1列4段になっています。他の5面は2列4段です。

形式は2社共用2L4段2列5面+2L4段1列1面と云うことでしょうか。



見上げてみました。
 

上記で紹介の通り、左面は1列、その両側には
エレメントがありません。

 



鉄塔の銘板です。現場では文字がよく見えませんでしたが、帰宅後拡大して、びっくりしました。

「沖縄放送協会」とありました。この鉄塔は、復帰前から電波を出しているのですね。
日付を確認すると1968年11月竣工ですので、開局当初からのものです。


正面から見て一番左の局舎上にOTVの文字入りパラボラがあります。 別角度から2枚。
アナログ用と思われます。

 

鉄塔にもパラボラがたくさん付いています。那覇市方向に6つ確認できます。所属がはっきりしているのは、
ロゴがあるOTVの1基のみ(デジタル用と思われます。)です。 横に4つ並んでいるものは、NHKのものと思われます。

 


少し別角度から。
上記画像の右下には、ほぼ南向きのパラボラがあります。
糸満市にある先島海底ケーブル陸揚所向き??。

また、さらに上には、北西向きの小さなパラボラがあります。これが、RBC本社向きなのでしょうか??。

 


低い位置には北向きのパラボラが2基あります。


ところで、以前NHK沖縄放送局の局舎があった場所は、局舎は取り壊され、広い空き地になっています。
また、目的がよく分かりませんが、さらに上方の送信所へ通じる道は現在道路工事中です。(左画像のさらに左部分)
また、広場前敷地入口には、形だけの門があります。
 

U様より1998年に撮影した同所の送信局舎画像と沖縄放送局の旧局舎画像の提供を受けましたので紹介します。


NHKの送信局舎です。

RBCとOTVの送信局舎です。

この当時は、フェンスがなく局舎前や鉄塔下まで自由に立ち入りできたようです。(当然NHKの敷地ではありますが・・・)
その後、放送局自体が移転したため、保安上の理由からフェンスが設けられたものと思われます。

 

ところで、上記局舎の位置関係はこうなっています。


2枚合成です。なお、民放局舎のこちら側手前には、その後、NHK&OTVのデジタル局舎ができたため、
この位置からは、民放局舎は見通せなくなったと思われます。

 


民放局舎の入口です。シーサーも鎮座しています。

扉の両側に2社の表札があります。

 


民放局舎を別角度から。

正面から撮影の鉄塔銘板画像です。

 


NHK沖縄放送局の旧局舎画像をどうぞ。 同じくU様提供です。

NHK沖縄放送局は、送信所と同居する形で豊見城市高安にありましたが、2006年3月6日に那覇市おもろまちへ移転しました。

前日までは、県を代表するNHK放送局の中では、唯一県庁所在地以外の場所にありました。また、豊見城市が市になる前の2002年3月31日以前は、村に放送局があったことになります。
(その名残りなのか、NHK放送局の中では唯一、今でも所在都市名を名乗らず県名を名乗っています。)


現在の放送局の鉄塔パラボラを紹介します。


パラボラ鉄塔です。
4基ありますが、テレビ(アナ・デジ)とラジオの区別は不明です。
 

こちらは、久茂地のOTV鉄塔です。
手前がアナログ。、奥がデジタルでしょうか??。
時間がなく、正面側へ回れませんでした。

 


以下は、2009年12月に再訪問したときのものです。見逃していた方向などがありました。


近くの長嶺小学校近くからの全景です。 前回訪問時には、このルートを通らず、この風景を見逃していました。
通った中で、ここからが一番きれいに見えたと感じました。奥が那覇市の方向です。(2枚合成)

 


上記撮影位置からの拡大です。

国際通りのホテル8階からの遠景です。

同左

 


こちらは、漫湖公園から撮影。
 

こちらは、RBC基幹局前の撮影です。 デジタル局舎(左)と民放アナログ局舎(右)。
左隅は、RBCラジオ基部。

 


 


敷地全景を角度を変えて2枚。NHK放送局と駐車場があった場所です。 2枚とも合成


続いては前回、撮り逃しの部分などの再掲載です。


RBC・OTV共用アナログ局舎です。

入口の両側に2社の表札があります。


こちらは、新築されたNHK・OTV共用デジタル局舎です。

 


鉄塔の銘板もフェンスにレンズを差し込んで再撮影。
 



北側から見上げた送信アンテナです。

民放アナログアンテナに注目です。真ん中の1列、その両側はエレメント無しを再確認。
ほかの面は2列です。

 

こちらの面は、すべてエレメントが付いています。
 
 

ところで、フェンス越しに至近距離でデジタル局舎が撮影可能でしたので、回り込んでみました。


正面から見たデジタル局舎の全景です。

デジタル局舎の入口にも当然のことながらシーサーが鎮座しています。

入口が2つあるように見えます。NHKとOTVは、完全に分離しているのでしょうか。

 

大きな表札がありますが、ピカピカ光っていて文字が撮影できません。表示を確認のため位置を変えながら撮影しました。

 


デジタル局舎のロゴです。

GPSです。ラック上にありました。

 


このページの中間にある、合成画像とほぼ同じ位置からの撮影です。
やはり、デジタル局舎に隠され民放アナログ局舎は見えなくなっています。

少し左へ動くと見えますが、この辺りが限界です。
今度は、NHK局舎に隠されてしまいます。

 


こちらは、上記撮影位置付近から見たNHKアナログ局舎です。

 

フェンス際にあるモニターアンテナを倍率と角度を変えて3枚。 NHK−G・Eのモニターアンテナのようです。(FMも含むかもしれません。)

 


民放局舎からのラックにモニターアンテナがあります。

帰宅後、画像を確認すると、デジタル局舎横にも上向きの八木アンテナが写っていました。

 



首里城近くの崎山公園から見たNHK鉄塔です。
鉄塔のすぐ横に、着陸態勢の航空機も写っています。

中間部のパラボラです。ちょうど、こちら向きです。

 


ところで、沖縄県那覇市と豊見城市は「ユビキタス特区」に指定されており、世界初のVHF帯における
MediaFLO(メディアフロー)方式による、携帯端末向けマルチメディア放送サービスの実証試験が2009年12月現在、行なわれています。
この試験放送を受信するためには専用の受信機が必要なため、当方は興味が無く、どこから送信されているかも把握していませんでした。

ところが、取材後このNHK鉄塔から送信されているとの情報を受けましたので、撮影画像を再チェックしたところそれらしいものが
写っていましたので掲載します。 詳しく知りたい方は、ITmediaのHPに記事があります。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1003/17/news037.html

リンク切れの場合は、ご容赦ください。

VHF11chを使用し、出力170W(実験は2011年3月31日まで)

遠景と見上げた画像です。 アンテナは○印の部分です。 東西2か所に取り付けられています。

 


拡大しました。

 

さらに拡大です。左・西側のアンテナ、 右・右側のアンテナ

 


中央一番奥の建物が局舎です。(鉄塔の脚に隠されています。)

別角度からの拡大です。

 

3素子垂直八木が東西2基取り付けられています。 なお、意識して撮影していないため、見え辛い画像ばかりで申し訳ありません。

左・東側のアンテナ、 右・西側のアンテナ

 

こちらの2枚は、西側のものです。

 


T様より、2005年秋撮影のアナログアンテナのみの鉄塔画像とデジタル工事中の画像の提供を受けましたので紹介します。


アナログ送信鉄塔です。

デジタル工事直前の2005年10月撮影です。


アナログ送信アンテナの拡大です。
この画像の撮影時期は未確認です。

 


こちらは2005年11月撮影のデジタルアンテナ取り付け工事の様子です。

 

放送所データ(アナログ)

放送局名 チャンネル・
周波数
出力 空中線形式
NHK 沖縄総合テレビ 2ch 5KW 2L4段4面
NHK 沖縄教育テレビ 12ch 5KW 2L4段4面
RBC 琉球放送 10ch 5KW 2L4段2列5面+2L4段1列1面
OTV 沖縄テレビ放送 8ch 5KW RBCと共用
 
NHK−FM 88.1MHz 1KW NHK総合と共用

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


放送所データ(デジタル)

放送局名 チャンネル(リモコン) 出力
NHK 沖縄総合テレビ 17ch  (1) 1KW
NHK 沖縄教育テレビ 13ch  (2) 1KW
OTV 沖縄テレビ放送 15ch  (8) 1KW

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