送 信 塔 見て歩き
鹿児島県 ・ 中継局


末吉テレビ中継局  2010年5月撮影

末吉中継局は、曽於市末吉町深川の高台にあります。都城市から財部(たからべ)方面へ移動中に見えたので撮影しました。
夕刻だったため逆光になっており、色が飛んでいます。申し訳ありません。 なお、時間の関係で直接訪問をしていません。

当中継局の開局は、NHKとMBCは1965年12月、KTSは1971年4月、KKBは1988年7月、KYTは1995年3月です。


東側から見た、遠景です。 山の中央部です。

 


拡大しました。

アナログ中継局は、NHK・MBC・KKBの3社が局舎を共用、KTSとKYTの2社も局舎を共用しています。
送信鉄塔は、NHKとMBCが共用、KTSとKYTが共用、KKBが単独です。
送信アンテナは、各局とも4L1段3面です。KTSとKYTは共用です。他の局は別々です。(NHKは2波共用)

受信は、NHK−E以外の局は、送信点で大隅中継局を受けています。NHK−Eは、約150m離れた場所で基幹局(城山)受けです。
なお、NHK−GとMBCも1994年2月までは、NHK−Eの場所で基幹局受けでした。

受信アンテナは、NHK−G・MBC・KKBは3社共用グリッドパラボラ、NHK−Eは8素子八木2列、KTSは2.4mグリッドパラボラ、
KYTは2.4mグリッドパラボラです。 親局を変更したNHK−Gは8素子八木2列、MBCは8素子八木1基が基幹局受けの
予備アンテナとして残っています。。

送信点では、桜島の陰になり基幹局を受信できないようです。城山受信アンテナは、上記の通り、送信点から約150m離れた場所です。
(その地点からでも紫原は受信できないらしく、紫原を基幹局とするUHF3社は、最初から大隅中継局を親局としています。)

一方、2008年10月に開局したデジタル中継局では、NHKと民放の2グループに分かれて整備されました。

NHKは局舎を継続使用し、鉄塔は新築しました。民放はKTS・KYT中継局を改築し4社が同居したようです。

受信は、NHKは送信点で、オフセットパラボラにて財部中継局放送波受け。
民放は少し複雑で、MBCは送信点で3mグリッドパラボラにて鹿屋中継局放送波受け、他の3社は約150m離れたアナログ受信点で
オフセットパラボラにて財部中継局放送波受けです。(他サイトの画像で、MBCアナログ8素子八木と同じ支柱に設置されているのが
確認できます。)また、このオフセットパラボラは、MBCの予備アンテナとしても機能しています。
MBCのみ親局が違うって、受信障害でもあるのでしょうか。(アナログ時代の親局の大隅中継局をどの局も受けていないのも気になります。)

 


こちらは、上が民放4社共用デジタルアンテナ、
下がKTS・KYT共用アナログアンテナです。 
 
 

3段の送信アンテナは、上からMBC、NHK2波共用、KKBです。
右の1段のアンテナは、NHK2波共用のデジタルアンテナです。
 
 


グリッドパラボラは、NHK2波・MBC・KKBの4波共用
アナログ大隅中継局受けです。
NHKデジタル鉄塔下部に向こう向きのオフセットパラボラが
見えます。NHKデジタルの財部中継局放送波受けです。

 


樹木で見えづらいですが、ここに3基のグリッドパラボラがあります。
上方の2基は、それぞれKTSとKYTのアナログ大隅中継局受け。
下方のやや大きなグリッドパラボラは、MBCのデジタル鹿屋中継局放送波受けの
アンテナです。

なお、資料の記述がハッキリせず、アナログ・デジタルとも この説明で合っているか、イマイチ自信がありませんので
鵜呑みしないようにお願いします。

当中継局には、NHK−FM中継局が併設されています。局舎はテレビと共用ですが、送信鉄塔が少し離れた場所に
あるため写っていません。 送信アンテナは、3素子八木1段3面です。
グーグルストリートビューでは、テレビ中継局から50mほど離れた駐車場の隅にあるのが確認できます。

受信点はアナログ教育テレビと同じ場所です。鹿児島基幹局を受けています。(他サイトの画像で、アナログ教育テレビの
受信アンテナの隣にあるのが確認できます。)

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 MBC KTS KKB KYT
チャンネル 59ch 56ch 62ch 52ch 48ch 46ch
出力 各局とも 100W

NHK−FM  84.9MHz  10W

μ-FMは、中継局を設置していません。


デジタル NHK総合 NHK教育 MBC KTS KKB KYT
リモコン
チャンネル 23ch 24ch 20ch 21ch 19ch 26ch
出力

各局とも

10W

直接訪問していません。


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