送 信 塔 見て歩き
大分県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


西日田テレビ中継局  2013年11月撮影

西日田中継局は大分県の西部、福岡県うきは市と大分県日田市にまたがる高井岳にあります。
当中継局はアナログでは、NHK・OBS・TOSの3社のみ開局し、OABは開局していませんでした。

2008年7月にOABを含め全社同時にデジタル化されました。撮影時点で、まだアナログ中継局が残っています。


遠景です。

 


拡大しました。

 


奥・デジタル、手前・NHK&TOSアナログ中継局


アナログ中継局

旧アナログ中継局の紹介です。中継局は、「NHK2波とTOS」と「OBS単独」の2グループです。

 

NHK&TOS中継局

NHK・TOS共用中継局です。(アナアナ変更対象局でした。) NHKは1971年3月に2波同時に開局し、
1979年9月にTOSが同居しました。また、局舎と機器は、1994年1月に更新されているようです。
送信鉄塔は自立式10mです。

 

送信アンテナは、NHK−GとTOSが共用、NHK−Eが単独です。(上がNHK−GとTOS)
これは、NHK−Eだけがローバンドだからだと思われます。形式は、どちらも4L1段2面です。
(以上は、アナアナ変更前の状況です。)

NHK−GとTOSのチャンネルがアナアナ変更の対象でしたので、アナログ終了時の上記画像では、変更後の
チャンネルの並びから、NHK2波共用とTOS単独の組み合わせに変わっていると思われます。(上がNHK2波)

アナアナ変更中のサイマル時には、どんなアンテナ配列だったのか気になります。

 


NHK受信アンテナ。角度を変えて2枚。

 


TOS受信アンテナ。角度を変えて2枚。
受信は、NHK2波共用の3mグリッドパラボラとTOS単独の1.8mグリッドパラボラです。どちらも玖珠(くす)中継局受けです。

 


モニターアンテナです。

銘板です。

 


OBS中継局

OBS中継局です。こちらは1973年5月の開局です。1995年11月に機器を更新しているようです。
送信鉄塔は支柱式18mです。

 


局舎です。

ロゴです。

 


41chの主アンテナ。

見上げてみました。

こちらは、補間波62chのグリッドパラボラ。

OBS中継局は、アナアナ変更かデジタル化で他局から混信を受けていたらしく、補間波でも送信されていたとのことです。

送信アンテナは主チャンネルの41chが4L1段2面、補間波の62chがグリッドパラボラで送信されていたようです。
(補間波を出していた事情の確認は取れていません。)

 


銘板です。
受信は、鉄塔下部の3mグリッドパラボラで玖珠中継局受けです。

 


デジタル中継局

鉄塔を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナです。

 


局舎です。

表札です。

発電機のようです。

 


親局受信パラボラです。

モニターアンテナです。

 


アナログ(手前)、デジタル(奥) の各受信アンテナです。向きが違いますので、
親局が変更されたようです。

ところで、奥に見えるデジタル鉄塔には、パラボラが2基あります。微妙に向きが異なるようなので調べてみると対向は
日田中継局らしく、その日田中継局は、NHKと民放は別の山にあるとのことです。それで、別々に受信しているようです。
このパラボラは、上が民放、下がNHKで、それぞれTTL受けパラボラらしいです。(未確認です。)

 


銘板です。

GPSです。

GPSです。

 


当中継局では、OBS中継局横に、これまで紹介した以外に、まだパラボラがあります。

アナログ中継局には、それぞれ親局受信アンテナがありますし、デジタル鉄塔には上記で説明したTTL受け
パラボラアンテナがあり、必要な受信アンテナは、すべて揃っています。

それでは、残りのパラボラ(3基)は何でしょうか。しかも、向きがいろいろです。観察するとデジタル用と思われます。

詳しく見てみます。


後ろ側から撮影。 合成画像

まず、2段のグリッドパラボラは、上が日田中継局向き、下が玖珠中継局向きと思われます。
隣のオフセットパラボラは玖珠中継局向きと思われます。
また、オフセットパラボラの鉄柱にあるUHFアンテナは日田中継局向きと思われます。

 

別角度から3枚。

状況から見て、予備の受信アンテナと予想します。(オフセットパラボラはNHK、民放は、杭の表示を根拠にOBSとOABの共用、
TOS単独の2グループに分かれて、別々の局を受けていると予想します。) 杭は、下方に画像があります。

なお、すべて未確認の推測です。

当中継局のTTL親局は、日田中継局ですので、予備は玖珠中継局とするのが普通でしょうが、民放のどれか(多分TOS)は、
受信に不都合でもあるのでしょうか。

 


オフセットパラボラの基部と銘板です。
やはり、デジタル用です。

 


OBSとOABは、デジタルに共用設備があるようです。



山頂です。

 


風景です。 玖珠中継局方向と思われます。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 OBS TOS
チャンネル 18ch 23ch 41ch 39ch
出力 各局とも 10W

当中継局は、NHK−G(31ch→18ch)とTOS(33ch→39ch)がアナアナ変更の対象でした。

またOBSでは、62ch 1Wで補間波が送信されていました。(送信は北東方向のみ)

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 OBS TOS OAB
チャンネル 15ch 20ch 39ch 25ch 33ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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