送 信 塔 見て歩き
大分市神崎


NHK大分ラジオ放送所  2010年5月撮影
NHK平原テレビ中継局(アナログ)併設

NHK大分のラジオ基幹局は大分市中心部の西側、JR西大分駅にも近い国道10号線から少し山側へ
入ったところにあります。

放送所は地区の中心道路から、さらに曲がりくねった細い路地の先にあり、分かりにくいです。
路地の奥まで車で乗り入れるのは迷惑と思い、中心道路の広い場所に車を置き、後は徒歩で訪問しました。
結果的に、この方法は正解でした。車を止められそうな場所はありましたが、方向転換に難儀しそうです。


この放送所の特徴は、なんと云っても平原(ひらばる)テレビ中継局が併設されていることでしょう。
しかもアンテナは、ラジオ塔の先端近くに取り付けられています。

見落としそうな、なんとも不思議な形状です。ラジオ塔には、テレビの親局受信アンテナも取り付けられています。

放送所の名前が神崎ではなく平原なのは、集落の字から取っているものと思われます。


それでは、画像をご覧ください。


JRの下を通り、坂を上っていくと見えてきます。
 
地区の広い道路沿いから見た遠景です。(画像処理をしています。)

 


だんだん近づいています。
 
ここが放送所への入口です。

 


全景です。
 
正面です。

 


鉄塔上部です。
 
これがテレビ送信アンテナです。
 
受信アンテナです。パラボラが2基あります。下方で説明します。

 


トップ部です。
 
頂環のすぐ下にUHF送信アンテナがあります。

ここで、平原テレビ中継局の説明です。
開局は1989年7月7日です。当中継局は、NHK-Gの大分基幹局のチャンネルが3chのため、季節により
外国電波の混信を受けるために設置されました。(富山の新川中継局や千葉県船橋の千葉中継局も同様です。)
大分市中心部をエリアにしているようです。資料では、約12万6500世帯を対象にしているとのことです。

大分市内中心部からは、十文字原と同じ方向にあり、新たなUHFアンテナを設置せずに混信対策ができるところが利点です。

送信アンテナの形式は、6L3段1面です。受信は、1.8mグリッドパラボラにて野津原中継局受けです。
親局が野津原中継局なのは、番組回線が鶴見固定局受けで混信に左右されない中継局だからだと思われます。

当中継局は、アナアナ変更の対象でした、訪問時には変更済みです。

デジタルではUHF波を使用して混信が無いのでテレビ中継局はアナログ終了と同時に廃局となると思われます。

ラジオ放送所自体の開局は、1941年6月20日です。基幹局としては遅い開局です。
開局時にはスタジオもここにあり、テレビ開局後に市内中心部へ移転したらしいです。
また、1982年7月に第1放送は1KWから5KWに増力しています。 (第2放送は1KWのままです。)

 

 
ラジオのSTLを角度を変えて2枚。 大分放送局と結ばれています。 予備に有線回線もあるようです。

 

 
こちには、テレビの親局受信アンテナです。野津原中継局(垂直偏波)受けです。 角度を変えて2枚。

ん、鳥の巣がありますね。

 

 
看板です。テレビの19という文字が濃いのでアナアナ変更時に書き換えられたようです。 変更前は33chでした。

 


局舎です。
 
ロゴです。 表札の拡大画像を撮り逃しました。
 
鉄塔基部です。

放送所データ

NHK第1放送     639KHz   5KW
NHK第2放送    1467KHz   1KW
NHK総合テレビ(アナログ)  19ch   30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


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