送 信 塔 見て歩き
熊本県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


松合テレビ中継局  2015年3月撮影

松合中継局は、熊本県宇城市不知火町松合地区の高台にあります。山の名前は岩船山らしいです。
当中継局は2010年12月にデジタル化されました。訪問時点で、アナログ設備は撤去済みだったようです。


かつてのアナログ中継局の説明です。

当中継局は、NHK・RKK・TKUの3社は1978年5月の開局です。KKTとKABは1992年2月に開局しています。
設備は、全社共用のパンザマストにNHK単独と民放4社共用の2つのボックスが付いていました。
送信アンテナは、全局共用の3素子リングアンテナ2段2面(垂直)です。
受信は、RKKは8素子八木(親局変更前はNHK−G共用)、TKU・KKT・KABの3社は共用3mグリッドパラボラで、それぞれ水俣局受けです。
(なお、親局変更後のNHK受信アンテナの形式は未確認です。)

NHKは当初は他社と同じく水俣局受けでしたが、Gは2001年2月に、Eは2002年3月に、親局を八代局に変更しているようです。
なぜ変更したのか、また1年の時間差については未確認です。考えられるのは、海上伝搬に問題があったか、混信でしょうけど・・・。
また、NHKは後発民放開局時の1992年2月に機器を更新しているようです。

それでは提供画像でデジタル中継局を紹介します。



鉄塔を見上げてみました。

送信アンテナです。

別角度から。

 


機器です。

局名の表示があります。

光ケーブルの端子箱だそうです。

ところで、鉄塔には受信アンテナが見当たりません。離れた場所にあるようです。
匿名希望様によりますと、受信ポイントは2か所あるそうです。
そのために、光ケーブル端子箱も2つあるのですね。納得です。

 


この下に光ケーブルが埋まっているようです。

 

更に登って行きます。


振り返ると、遠くに送信アンテナが見えます。 かなり登ってきました。

 

送信点から約500m地点に来ました。この辺りは、みかん畑になっているそうで、その農道沿いに受信アンテナがあります。
角度を変えて2枚。

 


受信アンテナの拡大です。

 


受信機器です。

第2受信所と表示があります。

送信点に近い、ふもと側が第2受信点です。

 


当たり前ですが、ここにも光ケーブル端子箱があります。

鉄塔基部です。道路沿いのためか、鉄塔の周りにガードパイプがあります。

 

更に、約150m登ってきました。ここにも受信アンテナがあります。「第1受信所」です。


全景です。

受信アンテナの拡大です。

別角度から。

 


受信機器です。


第1受信所とあります。

 


またまた、光ケーブル端子箱です。
 

第1受信所の鉄塔基部には、ガードパイプはありません。
道路脇ではないようです。

受信点のアンテナは、2か所とも水俣中継局方向に向いています。ルートダイバシティ受信を採用しているようです。
やはり、海上伝搬に問題があると思われます。

また、アンテナの形状は、どちらも2段2列のリングアンテナですが、第1と第2では上下の間隔が異なっています。
計算されていると思いますが、原理については調べていないので分かりません。

フェーディングを避けるため、かなり苦労されているようです。

また匿名希望様によりますと、受信点はアナログ時代とは、かなり違った場所にあるとのことです。



ルート途中から見た風景です。 合成

 


こちらの観音像は、1999年(平成11年)9月の台風18号による高潮犠牲者慰霊のために建てられたということです。

風景画像にも後ろ姿が写っています。受信点へ行く途中にあるようです。


この台風での被害及び復旧については、内閣府のHPに掲載があります。

防災情報のページ 高潮災害:熊本県不知火町

リンク切れの際は、ご容赦下さい。



県道沿いに中継局へ入る角の案内表示があります。
(グーグルストリートビューでも確認できます。)

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RKK TKU KKT KAB
チャンネル 45ch 43ch 56ch 60ch 54ch 52ch
出力 各局とも 0.1W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 RKK TKU KKT KAB
チャンネル 33ch 24ch 37ch 46ch 48ch 50ch
リモコン
出力 各局とも 0.01W

©2015 送信塔見て歩きWeb