送 信 塔 見て歩き
熊本県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


阿蘇北テレビ中継局  2018年4月撮影

阿蘇北中継局は、阿蘇市小倉の通称・大観峰と呼ばれる辺りにあります。
付近には展望所があり、阿蘇五岳(涅槃像)を眺める最高のポイントで、田園地帯の広がる阿蘇谷のカルデラを大パノラマで
一望できるとのことです。このような最高のビューポイントの一角に当中継局は設置されています。


最初にアナログ時代の中継局の様子です。
開局はNHKが1970年5月、RKKとTKUが1970年10月、KKTが1982年5月、KABが1989年10月です。
NHKは単独、RKKとTKUは共用、KKTとKABも共用の3グループに分かれて設置されています。

送信アンテナは、NHKが2波共用6L1段1面+2.4mグリッドパラボラ、RKKとTKUは個別の6L1段1面+3mグリッドパラボラ
(上がTKU)、KKTとKABは2社共用6L1段1面+3mグリッドパラボラです。
受信は全局、阿蘇中継局受けですが、なぜか受信ポイントがバラバラです。
NHK−Gは約100m離れた地点で2.4mグリッドパラボラ、NHK−Eは約120m離れた地点で2.4mグリッドパラボラ、
RKKは送信点で2.4mグリッドパラボラ、TKUも送信点で3mグリッドパラボラ、KKTとKABは2社共用で約500m離れた地点で
3mグリッドパラとなっています。

デジタル中継局は、2008年6月に隣接地で全社共用中継局として新築開局しています。アナログ中継局は、全社撤去済みのようです。

それでは、画像で現在の様子を紹介します。



展望所付近から見た全景です。

 

さらに別角度から2枚。 この2枚は、画像の一部を加工しています。

 

鉄塔部を拡大しました。

 


送信アンテナは全局共用6L1段1面です。

 

鉄塔下部のパラボラです。3基あります。 角度を変えて2枚。

受信は全社共用2mプレートパラボラにて阿蘇固定局TTL受けです。(RKKの固定局名は他社と異なり阿蘇米塚と名乗っています。)
資料では、NHKは予備で阿蘇中継局を放送波受けしているようですが、画像にそれらしいアンテナは写っていません。

また、当中継局には固定局が併設されています。全社共用の設備で肥後小国中継局と波野中継局へTTL伝送しています。
固定局名は、こちらもRKKのみ異なり阿蘇大観峰を名乗っています、他社は阿蘇北です。

左の画像でパラボラを説明すると、右が阿蘇固定局受け、左が肥後小国送り、奥方向が波野送りと思われます。

 


局舎です。

看板です。

 


GPSです。

 


付近から見た風景です。 合成

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RKK TKU KKT KAB
チャンネル 40ch 36ch 42ch 54ch 32ch 26ch
出力 各局とも 3W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 RKK TKU KKT KAB
チャンネル 14ch 13ch 15ch 19ch 20ch 21ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

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