送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


矢上テレビ中継局  2016年4月撮影

矢上中継局は、長崎市東町の「普賢岳」山頂にあります。
同名の山が雲仙にもありますが、矢上中継局があるのは、その名の通り「矢上普賢岳」です。念のため。

矢上普賢岳は、地元では信仰の山とされており、石仏や神社があちこちにあるようです。また、山頂までは階段がずっと
続いているとのことです。(情報では1800段以上らしいです。)

長崎市は起伏に富む地形で、市内でも稲佐山からの電波が届かない場所が多数あり、各所に中継局が設置されています。
当中継局もその一つです。

最初は、かつてのアナログ中継局の様子です。
開局は、NHKが1973年5月、NBCとKTNが1979年12月の同時開局、NCCが1991年2月、NIBが1992年7月です。

開局時期はバラバラですが、中継局は老舗局と平成新局の2グループに、まとまっています。

送信アンテナは、それぞれ全社共用の4L2段2面+2L1段1面です。
受信は、NHKが約130m離れた場所で2波共用3mグリッドパラボラにて諫早中継局受け、NBCは約60m離れた場所で
8素子八木2列にて稲佐山受け、KTNは単独で90CR、NCCとNIBは共用の90CRにて、それぞれ稲佐山受けです。
なお、NHKは1983年4月に親局を稲佐山から諫早局に変更しています。
さらには、老舗組は1996年秋に局舎と機器を更新しているようです。

当中継局は、KTN・NCC・NIBがアナアナ変更の対象で、変更前のチャンネルはKTNが48ch、NCCが46ch、NIBが40chです。

2009年3月にデジタル化されています。
デジタル中継局は、平成新局では、そのまま既存の局舎・鉄塔を継続利用し、老舗各社は平成新局中継局敷地内に
デジタル局舎を新築し、鉄塔を全社共用にしたようです。(老舗局のアナログ中継局は、少し離れた場所にあったようです。)

訪問時点では、既に老舗局のアナログ中継局は撤去済みのようです。

それでは、画像で現在の様子を紹介します。



普賢岳の全景です。

 


敷地の様子です。 (合成)

 

鉄塔の様子を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。 アナログ時とは違い、4L1段+2L1段が2セットです。(2段ではありません。)

上段はNHK2波とNBC、下段はKTN・NCC・NIBの、それぞれ共用です。

鉄塔は、アナログ時代からの継続と思われますが、その場合、平成新局のアナログアンテナの取り付け方が
どうなっていたのかが、定かではありません。

 


オフセットパラボラは、老舗3社の受信アンテナです。

90CRは、平成新局2社の受信アンテナです。

どちらも長崎基幹局(稲佐山)を放送波受けです。

 


老舗局の局舎です。(新築です。)

平成新局の局舎です。(アナログからの継続です。)

 


老舗局の表札です。

平成新局の局舎です。(アナログのままです。)

 


老舗局のGPSです。

平成新局のGPSです。

 


鉄塔にGPアンテナがあります。何なのかは未確認です。

鉄塔の銘板です。

 


NHKの杭があります。

山頂の看板です。


山頂付近から見た風景です。 (合成)


 
ここから登山が始まります。入り口です。最初の画像にも写っています。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 52ch 54ch 61ch 36ch 26ch 30ch
出力 各局とも 3W

当中継局では、KTN・NCC・NIBがアナアナ変更の対象でした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 24ch 41ch 23ch 47ch 45ch 49ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

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