送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


大瀬戸テレビ・FM中継局  2016年11月撮影

大瀬戸中継局は、西海市沖に浮かぶ松島の遠見山にあります。 住所は西海市大瀬戸町松島外郷になります。
西海市と長崎市のそれぞれ一部をエリアにしています。

最初にアナログ時代の中継局の様子です。
開局はNHKとNBCが1965年6月、KTNが1975年2月、NCCが1990年3月、NIBが1991年11月です。

中継局は、NHK・NCC・NIBが共用と云う長崎県では珍しい組み合わせです。NBCとKTNは、それぞれ単独です。

送信アンテナは、UHF波のNHK・KTN・NCC・NIBは4L1段2面、VHF波のNBCは3素子八木1段2面です。
3社共用中継局の送信アンテナの設置は、民放が上、NHKが下です。(開局時に鉄塔を伸ばしたのかもしれませんが未確認です。)

それと、NBCのみがVHFなので調べてみると、以前はNHKもVHFでしたが、1985年10月にUHFに転換していることが
分かりました。外国電波の混信があったものと想像します。

受信は、NHKは約400m離れた地点で個別の8素子八木2列にて稲佐山受け、NBCは約100m離れた地点で
8素子八木2列にて佐世保中継局受け、KTNは送信点で1.8mグリッドパラボラにて佐世保中継局受け、NCCとNIBは
送信点にて共用1.8mグリッドパラボラにて佐世保中継局受けです。

当中継局では、NIBがアナアナ変更の対象でした。(20ch → 39ch)

また、FM中継局は1971年9月の開局です。設備は画像で紹介します。


ところで、デジタル中継局はアナログでの組み合わせとは異なり、老舗3社と平成新局2社の2グループで、それぞれ局舎が
新築されています。
鉄塔は、老舗局は新築ですが、平成新局は元アナログ鉄塔(NHKが抜けた状態)での継続使用です。

なぜ、全社共用にしなかったのか謎です。このようなパターンは珍しいですね。


NHKアナログ局舎はFM中継局として継続使用されています。また、NBCアナログ中継局も原形が残っています。

2008年12月にデジタル化されました。
なお、アナアナ変更時と2013年1月から2月にかけてチャンネルリパックが行われていますが、その時のアンテナの様子は未確認です。

他のサイトの画像を見ると、NCC・NIB共用デジタル中継局鉄塔の下段にローチャンネルのアンテナが
取り付けられています。(状況から推測して、チャンネルリパック時のNHKとNBCの旧チャンネル用と思われます。)

それでは、画像で現在の様子をどうぞ。


全景です。 鉄塔は左が平成新局、右が老舗局です。

左記とは、反対側からの撮影です。

 


NHK・NBC・KTNデジタル中継局、NHK−FM中継局


鉄塔です。

見上げてみました。

 

送信アンテナは、4波共用4L1段2面です。

 


局舎です。

表札です。

 


約60m離れた場所にプレートパラボラがあります。

全景とパラボラ部の拡大です。

 


基部です。

銘板があります。 2008年製です。

 


鉄塔には、各種パラボラがあります。

別角度から。
 

それでは、各アンテナの説明です。


15素子リングアンテナです。

2mプレートパラボラです。

サイドローブアンテナです。

受信は、NHKは約60m離れた場所にある2mプレートパラボラを主、鉄塔の2mプレートパラボラを副として佐世保固定局TTL受けです (G,E共用)。

NBCとKTNは2社共用で、鉄塔のサイドローブアンテナを主、15素子リングアンテナを副として佐世保中継局放送波受けです。
なお、KTNはサイドローブアンテナのみの使用かもしれません。(資料の内容をイマイチ読み取れません。)

 


鉄塔上部には、東に向くパラボラがあります。



局舎上の鉄塔にある銘板です。

当中継局にはNHK固定局も併設されています。鉄塔上部のパラボラは、対岸の大瀬戸雪浦中継局向けTTLと思われます。
(大瀬戸雪浦中継局は、NHKのみの中継局です。)

 


NHK−FM局舎から平成新局の鉄塔に延びるラックにあるGPSです。
所属がイマイチわかりません。

 

続いてNHK−FM中継局です。局舎はアナログテレビと共用でしたが、送信鉄塔は少し離れた場所に独立して建っています。


局舎です。

旧アナログ中継局だったことが分かります。

 

鉄塔を見上げてみました。

 


送信アンテナは、3素子八木1段2面です。 角度を変えて2枚。

 


FM鉄塔の基部です。

銘板です。

 


受信は、5素子八木にて稲佐山受けです。 受信アンテナは局舎の横にあります。

 

付近には、VHFハイチャンネル用と思われる八木アンテナがあります。
向きが分かりませんが、状況から見て、NBCの佐世保受け旧アナログ受信アンテナと思われます。
 

NCC・NIBデジタル中継局

全景と鉄塔の様子を角度を変えて3枚。

 

送信アンテナは、2波共用4L1段2面です。 角度を変えて2枚。

 


局舎です。

表札です。

 

受信は2社共用で、鉄塔の1.8mグリッドパラボラと22素子八木アンテナでスペースダイバシティを組み、佐世保中継局放送波受けです。

なお、NIBは1.8mグリッドパラボラのみの使用かもしれません。(資料の内容をイマイチ読み取れません。)


旧NBCアナログ中継局

NHK中継局の、すぐ隣にNBCアナログ中継局がありました。 まだ残っています。 鉄塔先端部に送信アンテナが付いていました。

 

 


ロゴのCの文字が欠けています。

 

KTN中継局は解体されたようで、画像提供がありません。



三角点と思われます。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 28ch 26ch 11ch 58ch 23ch 39ch
出力 30W 30W 10W 30W 30W 30W

当中継局では、NIBがアナアナ変更の対象でした。変更前のチャンネルは20chです。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM 82.8MHz  100W

FM長崎は中継局を設置していません。


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 27ch 37ch 35ch 20ch 19ch 18ch
リモコン
出力 各局とも 3W

当中継局では、2013年1月から2月にかけて、一部のチャンネルでチャンネルリパックが行われました。
変更前のチャンネルはNHK−Gは15ch、NHK−Eは13ch、NBCは14chでした。


Copyright ©2016 mitearuki.  All rights reserved.