送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


野母崎テレビ中継局  2018年2月撮影

野母崎(のもざき)中継局は、長い長崎半島(野母半島とも云うようです。)の先端近く、長崎市脇岬町にあります。

最初にアナログ中継局の説明です。
当中継局の開局は、NHKが1972年1月に、民放は4社同時に1993年3月です。局舎・鉄塔とも全社共用の中継局です。
(送信アンテナはNHKと民放は別々です。)
また、NHKでは1993年12月に機器の更新と同時に親局と送信チャンネルを変更しているようです。

以下は、NHK変更後の中継局の様子です。
送信アンテナの形式は、NHK・民放とも6L1段1面+4L1段1面です。(上が民放)
受信は、NHKが2波共用5素子八木、NBCが8素子八木、KTN・NCC・NIBは3社共用の1.8mグリッドパラボラです。
全社、稲佐山受けです。

2009年10月にデジタル化されました。


それでは、画像で現在の様子を紹介します。


遠景です。見えている鉄塔は携帯基地局です。 テレビ中継局は、その右側にあります。

 


テレビ 中継局を拡大しました。

 


鉄塔は2基あります。

敷地の様子です。

 

送信鉄塔を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。

形式は、全社共用6L1段1面+4L1段1面です。

 


NHKの受信パラボラです。

民放の受信アンテナです。

別角度から。

受信は、NHKは2mプレーパラボラにて稲佐山固定局をTTL受けです。
一方、民放は2グループに分かれて、16素子リングアンテナ2基で上下2段のスペースダイバシティにて長崎基幹局を放送波受けらしいです。
(それぞれ親局のチャンネルが近い、NBCとNIB、KTNとNCCが組んでいます。)

 


局舎です。

表札です。

 


こちらは、アナログ局舎です。 現時点でまだ残っています。

表札です。

表札は上段が民放、下段にNHKです。また、民放の表札をよく見ると「長崎県野母崎町」と書いてあります。

野母崎町は2005年1月に長崎市と合併するまでの町の名前です。民放中継局は、町(自治体)がお金を出して誘致したものと思われます。
また、表札もアナログアンテナ設置もNHKが下段なのは、NHKは民放中継局が開局した9か月後の機器更新時に引っ越したと見るのが自然です。
(開局が20年も離れているのに同一局舎は変です。また、アナログ局舎が残っているのは、所有者が長崎市だからと想像します。
<壊すにもお金がかかるので放置>)

なお、この件は確認できる情報が見つかっていません。(当時の広報誌にでも載っているかもしれません。)

以上は、余談でした。

 


GPSです。

モニターアンテナです。

 


銘板です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 42ch 40ch 54ch 56ch 60ch 62ch
出力 各局とも 1W

当中継局では、NHK−Gがアナアナ変更の対象でした。変更前のチャンネルは46chでした。
なお、1993年12月以前のNHKチャンネルは未確認です。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 48ch 51ch 43ch 32ch 36ch 45ch
リモコン
出力 各局とも 0.1W

当中継局では、2012年6月にチャンネルリパックが行われました。対象はNHK−Gのみで変更前のチャンネルは53chでした。
NHK−Gは、アナログ時代から何度もチャンネル変更していることになります。


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