送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


長崎滑石テレビ中継局  2016年8月撮影

長崎滑石(なめし)中継局は、長崎市滑石2丁目の高台にあります。この高台には水道設備があるため「水道山」と呼ばれているようです。
また、当中継局は、アナログ時代には、NHKのみ頭に長崎を付けていましたが、デジタルでは全局「長崎滑石」と名乗っているようです。

最初にアナログ中継局の説明です。
当中継局の開局は、NHKが1971年12月、NBCは1972年2月、KTNは1973年3年、NCCは1990年7月、NIBは1992年4月です。
NHKでは、1994年6月に局舎と機器を更新しているようです。

局舎は、老舗各社(NHK・NBC・KTN)は単独、平成新局のNCCとNIBは共用です。また、鉄塔は全社共用です。
送信アンテナは、局舎同様の組み合わせで、上からNHK2波共用、NBC単独、KTN単独、NCC・NIB共用の順で
設置されています。どれも2L1段4面です。

受信は、いずれも送信点で、NHKはG,E個別に8素子八木、NBCは8素子八木にて、VHF各局は、それぞれ稲佐山受け。
KTNは単独の1.8mグリッドパラボラ、NCCとNIBは共用の1.8mグリッドパラボラにてUHF各局は、それぞれ佐世保中継局受けです。
NHK−Eは1997年11月に親局を変更しているようです。

当中継局は、稲佐山から近距離にありますが、UHF各社は、遠距離の佐世保中継局を親局にしています。
また、NHK−Eは、過去に親局を変更しているようで、受信に難があるポイントのようです。

それと、当中継局では、一部のチャンネルでアナアナ変更が行われました。
対象は、NHK−E(62ch→54ch)、KTN(56ch→52ch)、NCC(23ch→50ch)の3局です。

2009年6月にデジタル化されました。

それでは、画像で紹介します。



すぐ下の住宅地から見上げた遠景です。

デジタル中継局では、老舗3社が共同で局舎を新築しました。NCCとNIBはアナログ共用局舎を継続利用しています。
また、送信鉄塔も全社で継続利用です。

 


全景です。

鉄塔の様子です。

送信アンテナです。

デジタル送信アンテナは、2段目のアナログNBCだった位置に老舗3社(4局)共用が取り付けられ、4段目のアナログNCC・NIB共用
アンテナがアナデジ共用に取り替えられたようです。

なお、アナアナ変更やアナデジサイマル時代のアナログNBCアンテナがどのように取り付けられていたかは未確認です。
予想では、KTNアンテナにアナアナ変更とNBCのすべてが乗っていたような気がします。

 


敷地の様子です。 合成

 


新築された老舗3社のデジタル局舎です。

表札です。

一つ上のワイド画像を見ると、個別に建っていたアナログ局舎は撤去済みのようです。

 

こちらは、アナログからの継続使用の平成新局の局舎です。 角度を変えて2枚と表札です。
減価償却が終わっていないのでしょうか?。

 

送信鉄塔には、反対方向に向く2基のパラボラがあります。

オフセットパラボラはNHKの稲佐山放送波受け(送受信が同一チャンネルです。)、
反対方向を向く 1.8mグリッドパラボラはNBC・KTN共用の佐世保中継局放送波受けです。(この画像では分かりませんが、
すぐ横には八木アンテナもあります。)

八木アンテナについては、後ほど説明します。

 


NCC・NIB受信アンテナの全景です。

隣のある八木アンテナの拡大です。

送信鉄塔の八木アンテナです。

送信鉄塔のすぐ横には別の鉄塔があり1.8mグリッドパラボラが付いています。NCC・NIB共用の佐世保中継局放送波受けです。
受信チャンネルがアナログ時代のチャンネルと近いので、継続利用かもしれません。(未確認です。)
また、こちらにも隣に八木アンテナがあります。

その八木アンテナですが、予備アンテナです。
隣り同士で正副の受信アンテナかと思っていましたが、資料で見ると、正アンテナのグリッドパラボラと副アンテナの八木の組み合わせは
隣り同士でなく、逆に取り付けられているようです。 (なお確認は取れていません。)

NBC・KTN共用予備アンテナは20素子八木、NCC・NIB共用予備アンテナは18素子八木ですので、素子を数えれば確認できると思われます。

デジタルでもNHKと民放では、受信親局が異なり(NBCは民放側グループへ親局を変更)、興味深い中継局ですね。

 

モニターアンテナは、この2基以外に、もう1基確認できます。 また、GPSも2か所に分かれて付いています。

 


監視装置のアンテナです。

鉄塔の銘板です。 老舗3社の名前があります。

 

中継局データ
アナログ NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 60ch 54ch 58ch 52ch 50ch 21ch
出力 各局とも 3W

当中継局では、NHK−E(62c)、KTN(56ch)、NCC(23ch)がアナアナ変更の対象でした。
カッコ内は旧チャンネル、新チャンネルは上記。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 15ch 13ch 14ch 20ch 19ch 18ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

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