送 信 塔　見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。

東長崎テレビ・ＦＭ中継局　　２０１５年１１月撮影

東長崎中継局は、長崎市の高城山中腹にあります。この山には古代の城跡（日見城址）や近代の遺構（長崎要塞）があるそうで、
ハイキングコースにもなっているようです。
また、中継局の近くには水道施設があり、一部立ち入り禁止の場所があるとのことです。
２００９年３月にデジタル化されました。

最初にアナログ中継局の説明です。

当中継局の開局時期は各社バラバラです。まずＮＨＫが１９６６年９月に開局し、民放各社はＮＢＣは１９６８年３月、ＫＴＮは１９７２年２月、
ＮＣＣは１９９１年３月、ＮＩＢは１９９１年１０月の開局です。
中継局はＮＨＫとＮＢＣは単独、その他の３社は共用の３グループに分かれています。（ＫＴＮ・ＮＣＣ・ＮＩＢ３社共用は、あまり見かけない
組み合わせです。） 開局時期が１９６０年代のＮＨＫとＮＢＣはＶＨＦ送信でした。
また、ＮＨＫではＦＭ中継局も併設しています。（ＦＭ長崎は開局していません。）

当中継局は、長崎市東部（矢上・網場地区）や諌早市の南西部をサービスエリアにしています。長崎市近郊の中継局では出力が一番強く、
規模は小さいですが古くからの重要中継局のようです。

送信アンテナは、ＮＨＫとＮＢＣは３素子八木１段２面（ＮＨＫはチャンネル別）、ＵＨＦ各社は共用の４Ｄ１段２面です。
受信は、ＮＨＫは２波共用の３ｍプレートパラボラで諫早中継局受け、ＮＢＣは８素子八木で稲佐山受け、ＫＴＮは３ｍグリッドパラボラで
稲佐山受け、ＮＣＣとＮＩＢは、共用の１．８ｍグリッドパラボラで諫早中継局受けです。
受信障害があったのか、ＮＨＫは１９９０年３月に、ＮＣＣはＮＩＢの開局に合わせて１９９１年１０月に、それぞれ親局を稲佐山から諫早局に
変更しているようです。
また、当中継局では、ＮＣＣのみがアナアナ変更の対象で、３２ｃｈから２８ｃｈに変更しています。

ＮＨＫ−ＦＭは１９７２年１０月の開局です。テレビ中継局に同居しています。送信アンテナは３素子八木２面、受信は５素子八木で
稲佐山を受けです。

デジタルでは、ＮＨＫと民放の２グループに集約されました。どちらも局舎は新築、鉄塔はアナログ時代からの継続使用です。
（民放は旧ＫＴＮ鉄塔を使用）また、旧ＮＢＣアナログ中継局は、アンテナが撤去された状態で原形が残っています。

それでは、画像で紹介します。

ＮＨＫ中継局

両方の位置関係は、こうなっています。左・デジタル、右・現ＦＭ。　合成画像

はじめは、デジタル中継局です。

アナログ３素子八木は、デジタルアンテナのすぐ下に総合テレビ、さらに下に教育テレビの順で取り付けられていました。

局舎です。

表札です。

受信アンテナは、独立鉄塔にあります。

こちらは、諫早受け２ｍパラボラ、ＴＴＬです。

ラックにＧＰＳアンテナがあります。

ＴＴＬ鉄塔の基部です。 奥に見えるのは、この後紹介する民放デジタルです。

モニターアンテナです。

続いて、ＦＭ中継局です。

民放共用中継局

鉄塔の様子です。

送信アンテナです。

受信アンテナです。

送信アンテナは、アナログ時代と同じ４Ｄ１段２面です。　アナデジ共用と思われます。

こちらは、稲佐山向きパラボラ。

こちらは、諫早向きパラボラ。

稲佐山向き八木アンテナです。

民放は稲佐山放送波受けです。　ＫＴＮが使っていたアナログ時代の３ｍグリッドパラボラをそのまま使っているようです。
また、予備なのか諫早局受けのパラボラも残っています。（資料には予備アンテナの記述はなく、生きているのかは未確認です。）
また、八木アンテナの目的も未確認です。

デジタル局舎です。

見下ろす位置から撮影。

電源局舎を拡大。

アナログ局舎は撤去済みと思われます。

表札です。

旧ＮＢＣ中継局

鉄塔です。

別角度から。

３素子八木アンテナは、先端部に取り付けられていました。

局舎です。

裏側です。

扉にロゴがあります。

グーグルの航空写真で見ますと、ＮＢＣ中継局は、ＮＨＫ中継局とＫＴＮ中継局の中間地点にあったようです。

最後に風景画像などです。

この階段を登っていくようです。

振り返った風景です。

同じ位置からのパノラマ画像です。　合成

付近には「長崎要塞」の石碑もあるようです。

中継局データ

当中継局では、ＮＩＢのみアナアナ変更の対象でした。変更前のチャンネルは３２ｃｈでした。

アナログテレビ放送は２０１１年７月２４日をもって終了しました。

ＮＨＫ−ＦＭ　　８３．８ＭＨｚ　　１Ｗ

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