送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


宇久テレビ・FM中継局  2016年12月撮影

宇久中継局は、五島列島の最北端に位置する宇久島の城ヶ岳にあります。住所は、佐世保市宇久町になります。
(北松浦郡宇久町は2006年3月31日に佐世保市に編入されました。)
宇久島の成り立ちは火山島のようです。城ヶ岳はその最高峰、島の中央部にあります。

最初にアナログ中継局の説明です。
当中継局の開局はNHKが1967年12月、NBCが1969年10月、KTNが1975年10月、NCCが1991年3月、NIBが1995年2月です。

中継局の組み合わせは、NHK、NBC、NCCは、それぞれ単独。KTNにNIBが同居の4つに分かれています。

送信アンテナの形式は4L1段4面で、NHKは2波共用、KTNとNIBも共用です。
受信は全局とも佐世保中継局を親局にしていますが、受信点が異なります。NHKは約130m離れた地点で、G,E個別の8素子八木、
NBCは約150m離れた地点で10素子八木、KTNとNIBは送信点で共用4mグリッドパラボラ、NCCも送信点で4mグリッドパラボラです。
なお、NBCは2001年4月に受信点を変更しているようです。

当中継局には、NHK−FM中継局が併設されています。開局は、1980年7月です。

2009年12月にデジタル化されました。
デジタルではアナログとは組み合わせが異なり、NHKとNBCが共用、NCCとNIBが共用、KTNは単独になっています。

なお、訪問時期はチャンネルリパック直前ですが、送信アンテナは変更前後のチャンネルを広域にカバーするタイプらしく、
工事等による見た目の変化はないようです。

それでは、画像で現在の様子を紹介します。


遠景です。

 


少し拡大しました。 中腹(左下)にオフセットパラボラが見えます。

 


中継局の全景です。


NHK・NBC共用中継局

NHKとNBCは、共同でデジタル局舎を新築しました。送信鉄塔はアナログNHK鉄塔を継続使用です。


まずは、、大きめの画像で全景です。

 


鉄塔の様子です。

テレビとFMの送信アンテナです。

デジタル送信アンテナは、アナログの下、FMの上の空いていた場所に取り付けられました。
チャンネルリパックでのアンテナ取り替えは無かったようです。

 


デジタルテレビアンテナです。

NHK−FMアンテナです。

FM送信アンテナは、1999年11月に更新されています。

 


新築のデジタル局舎です。

デジタル表札です。

 


アナログ(現FM)局舎です。 裏側からの撮影です。

表札です。

 

すぐ隣には、パラボラ鉄塔があります。 角度を変えて2枚。

受信アンテナは、この鉄塔と約100m離れた場所の2か所にあります。

上記は送信点にあるオフセットパラボラです。大小2基並んでいますがNHK2波とNBCの合わせて3波共用で並列受信のようです。
佐世保中継局放送波受けです。

また、下方で紹介しますが、約100m離れた場所にも、NHK専用の大小2基のオフセットパラボラがあります。
(オフセットパラボラの向きが微妙に違うようですが、海上伝播によるフェーディングの影響を避ける方法なのかもしれません。←未確認です。)

 


鉄塔にある20素子八木もNBCの佐世保中継局受信アンテナです。

 


このパラボラは、NHKの小値賀中継局向けTTL送信用と思われます。

GPSです。

 

約100m離れた位置の受信アンテナ群です。 5素子八木はFM受信アンテナ、佐世保中継局受けです。 露出を変えて2枚。

その隣には、NHK専用のオフセットパラボラが2基あります。送信点にあるものと合わせて佐世保中継局放送波受けに使用しています。
また、20素子ぐらいのUHF八木アンテナもありますが、所属や用途は未確認です。

 


この使われていない鉄塔は旧NBCアナログのものと思われます。


KTN中継局

KTN中継局は、アナログ時代からの継続利用です。

鉄塔を角度を変えて2枚。

 


送信アンテナです。

受信パラボラです。

受信は、4mグリッドパラボラにて佐世保中継局放送波受けです。

KTNでは、2013年にチャンネルリパックをしており、その時にアナログアンテナがあった先端部に新アンテナを取り付け、今に至るようです。
(デジタル化当初の送信アンテナは、アナログアンテナの下に取り付けられていたようです。)

 


リングアンテナがあります、モニター用なのか予備受信アンテナなのか、はっきりしません。

 


局舎です。

表札です。

NIBが抜けた局舎の表札は、アナログ時代のままです。(作り直すのも経費が掛かります。)


NCC・NIB共用中継局

こちらの中継局は、アナログNCC中継局を継続利用のようです。
なぜNIBは、新築でもないのにKTNからNCCに乗りかえたのか、謎です。(それぞれの局舎には、機器スペースが3台分しかなかったのでしょうか。)

鉄塔を角度を変えて3枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。

 


局舎を角度を変えて2枚。

アナログNCC局舎の継続使用と思われます。

 


表札です。 デジタル用に付け替えたようです。

郵便局から融資を受けているようです。

 


鉄塔のグリッドパラボラです。

局舎の屋根に八木アンテナがあります。

局舎屋根にある八木アンテナも親局受信アンテナです。4mグリッドパラボラと並列受信のようです。佐世保中継局放送波受けです。

 

当中継局では、どの局も長距離受信(しかも海上伝播)のため、苦労しているようです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC

NIB

チャンネル 48ch 50ch 46ch 52ch 54ch 60ch
出力 各局とも 3W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM  88.0MHz  1W


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN NCC NIB
チャンネル 50ch 46ch 51ch 35ch 19ch 52ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

当デジタル中継局では受信状況改善のため、過去2回、チャンネルリパックが行われています。

1回目は 2013年1月から2月にかけて NIBが30ch→52ch、KTNが24ch→35chに変更されました。

2回目は 2017年1月から2月にかけて NHK−Gが39ch→50ch、NHK−Eが47ch→46ch、NBCが23ch→51ch、
NCCが26ch→19chへの変更です。

2回のチャンネルリパックで全チャンネルが変更されました。
事情はよく分かりませんが、西方向には韓国・済州島がありますので、そちらからの電波の影響でしょうか?。

上記中継局データは、2回目の変更後のものです。


Copyright ©2017 mitearuki.  All rights reserved.