送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


崎山テレビ中継局  2020年7月撮影

崎山中継局は、五島列島・福江島 東部にある箕岳(みたけ・標高144m)の山頂部に設置されています。
航空画像で確認すると、きれいな円形の山です。

辺りは箕岳園地と呼ばれる公園になっており、春には桜や つつじが楽しめるそうです。また、中継局の そばには展望所もあります。

まずは、かつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局の開局は、NHKが1972年10月、NBCとKTNは同時に1981年1月です。
NCCとNIBは、アナログ・デジタルとも未開局です。

中継局は、送信鉄塔は全社共用、局舎はNHKと民放の2グループに分かれて設置されています。
(民放は局舎ではなくボックスタイプのようです。)

送信アンテナは、全社共用4L1段1面+2.4mグリッドパラボラの構成です。
受信はNHKは、約100m離れた送信点の西側中腹で富江中継局受け、NBCは、送信点の東側 約70m地点で12素子八木2列にて
稲佐山受け、KTNは、NHKの北側で4mグリッドパラにて 富江中継局受けです。
なお、NHKでは1983年4月に親局を変更しています。さらには1997年6月には局舎と機器を更新しています。

2011年3月にデジタル化されました。 はじめにも書きましたが、NCCとNIBは未開局です。

それでは、2020年7月の様子を紹介します。



住宅地から見た箕岳の遠景です。
民家のテレビアンテナを見ると、別方向に向くものがあります。どこを受信しているのか気になります。

 


北側のすぐふもとからの遠景です。

 


拡大しました。 中継局は一番右です。 左に見えるのが展望所のようです。

 


西側から見た送信鉄塔の様子です。 オフセットパラボラが、こちらに向いています。

 

送信アンテナを角度を変えて3枚。 4L1段1面と思われます。

 


送信鉄塔にオフセットパラボラ、すぐ横の別鉄塔には、2方向に向くリングアンテナがあります。

オフセットパラボラの拡大です。

ページ下方に画像がありますが、受信アンテナが別の場所にあるのに、なぜここにもオフセットアンテナがあるのか気になり、
A−PABの「放送エリアのめやす」を見てみました。

当中継局では、北側の崎山地区に向けてと西側の海岸沿いを長くカバーしています。
と云うことは、4L1段1面は、すぐ足元の向町・下崎山町・上崎山町向け、このオフセットパラボラは、 西側の富江湾方向への
送信アンテナと云うことになります。(アナログ時代も2.4mグリッドパラボラで送信していました。)

 

NHK局舎と表札です。

 


民放は、アナログ時代と同様にボックスタイプの機器です。

 


lリングアンテナ4列が2方向に向いています。

ラックにGPSがあります。

このリングアンテナ、片方は稲佐山向きの予備アンテナと予想します。 (「放送エリアのめやす」では、当中継局辺りまで稲佐山のサービスエリアです。)
もう片方は向きから見て「奈良尾」か「有川」向きと予想します。モニターアンテナでしょうか。


続いて、西へ約100m離れた場所にある受信アンテナです。


受信アンテナは、オフセットパラボラです。 角度を変えて2枚。

 

機器と鉄塔の足元の様子を角度を替えて3枚。

 


杭があります。
 



局舎です。
こちらは送信点の隣接地にある無線局です。行政系のものと思われます。
右隅に、崎山中継局の送信鉄塔が見えます。
 


山頂より見た北側の風景です。崎山地区です。 奥に見える山は、鬼岳・火ノ岳です。

 


別方向です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK総合 NBC KTN
チャンネル 59ch 61ch 57ch 55ch
出力 各局とも 1W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN
チャンネル 47ch 51ch 39ch 32ch
リモコン
出力 各局とも 0.1W

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