送 信 塔 見て歩き
長崎県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


松浦福島テレビ中継局  2013年6月撮影

松浦福島中継局は、長崎県の北部、「福島」という名前の島にあります。場所は松浦市福島町端免です。
地図を見ると、福島は東側対岸の佐賀県伊万里市と橋で繋がっています。
当中継局は2009年12月にデジタル化されました。また、アナログ時代のNHK中継局は北松福島(ほくしょうふくしま)という名称でした。
(民放は単に福島でした。デジタルでは、福島町が松浦市と合併したため松浦福島で統一したようです。松浦鷹島中継局も同様な理由と思われます。)
訪問時点(2013年6月)で、まだアナログ設備が残っています。


匿名希望様より、2021年3月撮影の画像が届きました。 こちらからご覧ください。


当ページは、2013年6月撮影の画像です。


遠景です。

 


鉄塔はアナログとデジタルの2本です。


アナログ中継局から紹介します。

送信アンテナです。

 


受信パラボラです。

 

ここで、アナログ中継局の説明です。

鉄塔と送信アンテナは全社共用で、局舎はNHKと民放に分かれています。 送信アンテナは2L1段2面+4L1段1面のセットです。
受信は各社個別にNHK2波は共用の1.8mグリッドパラボラ、NBCは2.4mグリッドパラボラ、KTNは約60m離れた場所の
4mグリッドパラボラで、各社とも松浦中継局受けです。(NHKは、親局のUHF転換で1984年3月に受信チャンネルを変更しています。
なお、NBCは当中継局の開局が1986年3月のため親局受信チャンネルの変更はありません。)
同じ中継局を受信するのにアンテナ構成が大きく異なっています。

画像を見ますと、鉄塔には2.4mパラボラしか残っていないようです。

また、当中継局は、NHK−GとNBCがアナアナ変更の対象で、チャンネルが変更されています。

 

NHK機器と表札です。 

当方が以前、NHK長崎ラジオ基幹局を訪問した際に、当中継局名のボックスが放置されているのを見掛けましたが、アナアナ変更絡みの廃棄物だったのでしょうか。

 


別の機器もあります。

 


民放2社の局舎と表札です。

 


監視装置のアンテナでしょうか。

 


続いてデジタル中継局です。

デジタル中継局は、アナログ中継局のすぐ隣にあります。全社共用で設置したようです。
受信は全社共用のオフセットパラボラで松浦中継局を受けているようです。

デジタル鉄塔です。

 

送信アンテナです。

 


局舎と表札です。

デジタルでもNCCとNIBは開局していません。

 


受信パラボラです。

向きは、アナログと同じです。

モニターアンテナです。

 


GPSと銘板です。

 

風景画像をどうぞ。どちらも合成です。

 



ところで、長崎県の中継局のページをいくつか作成して、所在地に「免」が付くことが気になり、ネット上を調べてみました。

北松浦郡や松浦市で見られる地名のようです。一般的に云う「大字」に相当するらしく、壱岐では「触」、東・西彼杵郡では「郷」の付いた地名が
ありますが、これも同じ意味のようです。
昔(江戸時代?)の最小行政単位、今で云う「○○郡○○町」や「○○郡○○村」と云う意味と解釈すればよいのでしょうか?。

また、「免」の語源として、年貢が免除されていた地域と云うのもありましたが、松浦地域の多くが年貢を免除されていたのでしょうか?。
これ以上は、資料を見つけられず、よく分かりませんでした。いずれにせよ、現在では「免」の文字に特別な意味は無いようです。

一部では、平成の大合併時に「免」などの文字を外した地名に改めたところもあるようです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 NBC KTN
チャンネル 41ch 46ch 60ch 43ch
出力 各局とも 3W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NBC KTN
チャンネル 23ch 13ch 15ch 38ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

松浦福島中継局では、アナログ・デジタルともNCC・NIBは、中継局を設置していません。


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