送 信 塔 見て歩き
佐賀県 ・ 中継局
山口県のU様、匿名希望様 提供の画像で紹介します。


城内テレビ中継局

城内中継局はSTS、NHKともそれぞれの本社・放送局屋上の鉄塔に送信アンテナがあります。佐賀県では、アナログ時代は
親局が日の隈山にありましたが、デジタルでは九千部山に移転しました。
日の隈山からの電波を止めたため、一部の地域でデジタル放送の難視聴が発生しました。

当中継局は、九千部山の基幹局が難視聴となる佐賀市や神埼市などをサービスエリアとしています。

事情がよく分かりませんが、この難視聴を解消するために、当初、NHKとSTSは異なる置局で対応しました。

その方法は、NHKはアナログ親局があった日の隈山に小出力の中継局を設置し、STSは市内中心部の本社屋上鉄塔に
小出力の中継局を設置するというものです。
しかしながら、どちらも完全には難視聴を解消できず、結局、両社とも日の隈山と市内中心部の本社・放送局鉄塔の両方に中継局を
設置することになりました。
また、送信出力も変則的で、どちらも先に設置した中継局が強く、後から設置した側は弱いです。

それでは、開局順にSTSから紹介します。


STS城内中継局 2010年4月撮影(山口県のU様提供の画像です。)

STSの城内中継局は、佐賀市城内のSTS本社の鉄塔にあります。
九千部山の基幹局が難視聴となる佐賀市や神埼市などをサービスエリアとしています。2007年6月の開局です。
しかしながら、当中継局だけでは難視聴を解消できず、2010年8月に仁比山(にいやま)中継局の名称で日の隈山にも
デジタル中継局を設置しました。


STS本社です。

鉄塔部を拡大しました。

 


先端の送信アンテナです。アンテナは北側に1段2面です。北方向に広く電波を出しています。


匿名希望様より2019年11月撮影の画像が届きました。ご覧ください。


本社の全景です。 U様の画像とは、反対側からの撮影です。

 

鉄塔の拡大です。 角度を変えて2枚。

鉄塔からは、アナログ関係のパラボラは撤去済みです。また、ロゴ看板も取り外されたようです。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。  

NHK城内中継局  2013年7月撮影(匿名希望様提供の画像です。)

一方、NHKはSTSとは反対に、まず2007年10月、日の隈山に中継局を設置しましたが、こちらもすべての地域の難視聴を
解消できず、STSと同じように放送局屋上の鉄塔にデジタル送信アンテナを設置しました。
こちらの開局は2011年6月です。なお、NHK佐賀放送局とSTSは、すぐ近所です。

放送局局舎の鉄塔です。

 

こちらの送信アンテナは、2段1面です。北西方向に電波を出しています。
(チャンネルが離れているので、GとEが1段ずつ別々かもしれません。)

 


裏側から見た局舎です。

低い位置にグリッドパラボラがあります。

局舎屋上に、不審なグリッドパラボラがあります。パラボラの向きは西方向のようです。当中継局の送信チャンネルは九千部山や
日の隈山と同一ですので、どこを受けているだろうと探すと、武雄も有田も多久納所もみんな同じチャンネルですね。
別チャンネルの塩田は垂直偏波だし・・・。

 


こちらは正面側です。

鉄塔上部には、パラボラがいっぱい付いています。

匿名希望様より、2017年1月撮影の画像が届きましたので紹介します。

NHKでは、各地の放送局屋上鉄塔に非常用アンテナの設置を進めているようです。
佐賀放送局にも棒状のアンテナが設置されたとのことです。


屋上鉄塔の全景と先端部の拡大です。

 


非常用アンテナを角度を変えて2枚。
 

ところで、NHK佐賀放送局は佐賀城公園整備のため、2019年度中に佐賀市松原(県庁近くの佐賀中央郵便局向かい)へ
移転する予定で、現在計画が進められています。(2016年11月時点で、新放送局の外観パースが公表されています。)

現在地と場所が近いので、新局舎鉄塔にも引き続きテレビ中継局や非常用アンテナが設置されると予想します。


NHK佐賀放送局の移転は、2019年3月の予定から2年以上遅れています。
報道によれば、移転先の軟弱な地盤対策や資材高騰などで業者選定が難航したためのようです。

その後、業者が決定し、2019年5月21日に起工式が行われました。2021年6月に完工、同年12月の運用開始を
目指しているとのことです。(2019年11月 追記)

 

中継局データ

デジタル NHK総合 NHK教育 STS
チャンネル 33ch 25ch 44ch
リモコン
出力 3W 3W 20W

中継局の開局の経緯(日の隈・仁比山中継局との絡み)により、両社の送信出力が異なっています。


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