送 信 塔 見て歩き
佐賀県鳥栖市・福岡県那珂川市(九千部山)


サガテレビデジタル基幹放送所    2010年5月撮影など
サガテレビ鳥栖(アナログ)中継局
FM佐賀 鳥栖中継局
NBC佐賀 鳥栖FM補完中継局

NHK佐賀デジタル基幹放送所
NHK鳥栖(アナログ)中継局(総合テレビのみ)
NHK久留米(アナログ・デジタル・FM)中継局、NHK久留米東(デジタル)中継局
RKB・KBC・TNC・FBS・TVQ (デジタル)久留米中継局
CROSS FM久留米中継局

TVQ(アナログ)久留米中継局
Love FM 基幹放送所

RKB・KBC・TNC・FBS (アナログ)久留米中継局
RKB・KBC FM補完中継局

FM福岡 久留米中継局

モバキャス鳥栖送信所  以上は、鉄塔ごとにグループ分けをして掲載しています。
 

福岡県那珂川町と佐賀県鳥栖市の境にある九千部山(標高 848m)は、その立地の良さから、山頂部には様々な電波塔が建っています。

放送関係では、1960年代半ばから福岡各社が筑後地方の準基幹局として久留米中継局の名称で、この山から電波を出しています。

その後、佐賀の放送局も鳥栖中継局として電波を出すことになりました。(地形的には、九千部山から南側を見ると、手前に佐賀県鳥栖市、
その奥に福岡県久留米市があり、久留米地域に電波を飛ばすには、鳥栖上空を通ることになり、佐賀県東部地域も自動的に久留米中継局の
エリアとなります。反対に久留米地区も鳥栖中継局のエリアになりますが、視聴している人は少ないと思います。)


匿名希望様より、2013年8月と2016年3月、さらに2020年9月撮影の画像が届きました。下方のリンクより、お入りください。

また、U様より2019年5月撮影の画像も届いています。こちらも下方のリンクより、お入りください。


最初の部分は、当方の2010年5月の訪問記です。


山頂展望台から


山頂へ車で向かうには、いくつかのルートがあるようです。最初、鳥栖ICで降りて鳥栖市民の森からのルートで行こうとしたところ
途中に「福岡県へは通り抜けできません」との工事看板があり、九千部山は佐賀県だから工事とは関係ないだろうと、そのまま
行ったところ、やはり途中で通行止めでした。(最初の看板に九千部山へ行けるのか表示してほしいものです。)

仕方がないので、反対側の那珂川町市ノ瀬側へ回り、そこからのルートで訪問しました。しかし、山頂へ到着すると今度は
山頂部のみに霧がかかり、霧がはれるまで1時間ほどの待機でした。(早く着いても2時間待ちで、なんとも踏んだり蹴ったりの
状態でした。)そのため、時間が押してきて後の取材に影響がでました。 (以上、愚痴でした。)

 
これは、まだ良い時です。


 

 

 

 

久留米中継局の福岡民放各局は、アナログとデジタルでは
局舎や鉄塔が異なりNHK設備とも絡むため複雑です。

 

正面に鉄塔が3本見えてきました。

 


左から、福岡民放アナログ、NHK、TVQ、FM福岡、1つ措いて、STSです。 (2枚合成)

 


民放アナログ中継局前から見た、九千部山山頂方向です。
左隅は、STSデジタル。中央は、展望台です。

展望台のそばに、三角点があります。

九千部山の各基幹局・中継局の構成は、次のようになっています。

九千部山山頂近くに、STSのデジタル基幹局とアナログ鳥栖中継局、それに併設してFM佐賀鳥栖中継局があります。
この位置は佐賀県になります。

STSデジタル基幹局から数百メートル西側に離れた、標高がわずかに低い位置に、福岡各社の久留米中継局
(NHKは、佐賀デジタル基幹局を併設)があります。この位置は福岡県になります。

各中継局は保守道沿いに並んでいます。西側にTVQを除く福岡民放テレビ4社のアナログ中継局の局舎と鉄塔があり、
門の側から見て奥に福岡民放テレビ5社のデジタル局舎があります。

民放テレビ中継局の東隣にはNHK中継局があります。NHK局舎はアナログとデジタルが別になっており、さらに、
もう1棟あり全部で3棟です。 (テレビとFMが別々かもしれません。)
鉄塔は2本あります。西側の鉄塔からは、NHK全波と民放デジタル波、さらにCROSS FMが出ています。
東側の鉄塔からは、TVQアナログとLove FMが電波を出しています。

と、ここまで作成してFM福岡が出てこないので、九千部山に中継局を設置していないのかと調べてみると、久留米中継局は
存在しています。
とすれば、どこから放送しているのかと疑問になり、さらに調べてみるとFM福岡の中継局は、すぐ近くの九州電力の鉄塔に
単独設置であることが分かりました。
えっ、『撮り忘れた!!』と一瞬焦りましたが、枚数は少ないですが、業務用鉄塔も撮っていますので掲載しておきます。


ここで、当中継局の歴史(開局)についてです。

まず、久留米中継局からです。
最初はテレビで、NHKが1964年4月、民放3社(RKB・KBC・TNC)が同年9月、FBSは1969年4月、TVQは1991年4月です。
(FBSとTVQは基幹局と同時)
FMは、NHK−FMが1970年11月、FM福岡が1974年1月、FM九州(現CROSS FM)が1993年9月、九州国際FM(現Love FM)が
1997年4月です。(九州国際FMは、ここが基幹局です。)

続いて、鳥栖中継局です。
NHK−Gが1971年6月、STSは1971年8月です。FMはFM佐賀が2000年7月です。(NHK−EとNHK−FMの鳥栖中継局は設置されていません。)

また、デジタル放送では、佐賀地区は、ここが基幹放送所となりました。久留米中継局・佐賀基幹局とも開局は2006年12月1日です。
(どちらも開局当初は1/10の出力でした。フルパワーになったのは、久留米中継局が翌年1月15日、佐賀基幹局は1月20日です。)

これ以降のFM補完中継局などについては、それぞれのページをご覧ください。


それでは、局舎・鉄塔ごとに紹介します。 最初は、当方の2010年5月の画像です。

STS ・ FM佐賀 NHK ・ 福岡民放デジタル
 
福岡民放4社(アナログ) TVQ ・ Love FM
 
  FM福岡
 

続いて提供画像です。

2013年8月画像 匿名希望様提供

2016年3月画像  @  A  匿名希望様提供
 
  2019年5月画像 U様提供 2020年9月画像 匿名希望様提供

  2013年8月撮影の画像では、当方が撮り逃した「FM福岡中継局」の局舎画像や2013年1月開局の
  「久留米東中継局」の送信アンテナを紹介しています。

  2016年3月撮影の画像@では、モパキャス送信所や謎の3素子八木4面2段アンテナを紹介しています。
  画像Aでは、福岡民放2社(RKB、KBC)のFM補完中継局のアンテナを紹介しています。

  2019年5月の画像は、久留米中継局の現状報告です。
  特に大きな変化は無いようです。(STS・FM佐賀・FM福岡の画像はありません。)

  2020年9月の画像も、現状報告です。
  モバキャス廃局後の様子やNBC佐賀FMのアンテナなどを紹介しています。


放送所データ(デジタル)

放送局名 チャンネル・
(リモコン)
出力
NHK 佐賀総合テレビ 33ch  (1) 100W
NHK 佐賀教育テレビ 25ch  (2) 100W
STS サガテレビ 44ch  (3) 100W

放送所データ

Love FM   76.1MHz  1KW


中継局データ(鳥栖アナログ)

NHK総合 STS
チャンネル 62ch 23ch
出力 30W 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

FM佐賀 鳥栖中継局    79.7MHz  20W
NBC佐賀 鳥栖FM     92.1MHz  20W


中継局データ(久留米アナログ)

NHK総合 NHK教育 RKB KBC TNC FBS TVQ
チャンネル 46ch 54ch 48ch 57ch 60ch 52ch 14ch
出力 各局とも 300W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM    83.4MHz  30W
FM福岡      82.1MHz  30W
CROSS FM   86.5MHz  30W

RKB−FM   91.0MHz  1KW
KBC−FM   
90.2MHz  1KW


中継局データ(久留米デジタル)

NHK総合 NHK教育 RKB KBC TNC FBS TVQ
チャンネル 17ch 13ch 30ch 31ch 29ch 21ch 26ch
リモコン
出力 各局とも 30W

モバキャス鳥栖送信所  214.714286MHz  7.5KW
VIP(i-dio)      
   105.428571MHz   1KW

モバキャスは、2016年6月末で閉局しました。
i-dio は、2020年3月末で閉局しました。


中継局データ(久留米東デジタル)

NHK−G,Eは、補間波として「久留米東中継局」の名称で 2013年1月に開局しています。

NHK総合 NHK教育
チャンネル 46ch 50ch
リモコン
出力 各局とも 3W

福岡県那珂川町は、2018年10月に市制を施行しました。以前のページの表示は、町のままになっています。


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