送 信 塔 見て歩き
福岡県 ・ 中継局
一部、山口県のU様と匿名希望様 提供の画像でも紹介します。


北九州田野浦テレビ中継局

北九州田野浦中継局は、北九州市門司区新開の高台にあります。関門海峡のすぐそばという立地です。
皿倉山を見通せない門司区東部地域をエリアにしています。2008年7月にデジタル化されました。

最初にアナログ時代の中継局の様子です。

当中継局の開局はNHKが1967年2月、TVQを除く民放4社が1976年2月です。TVQはアナログでは開局しませんでした。
鉄塔は全社共用ですが、局舎はNHKと民放は別々です。
送信アンテナは、上から「KBC&FBS」、「NHK2波」、「RKB&TNC」の順です。
これはチャンネル並びの関係だと思われます。上がローチャンネルです。形式はどれも2L1段3面です。

また、受信系はNHKはG・E個別に8素子八木ですが、民放側は複雑です。
RKBは当初は放送波受信でしたが1990年1月に2mプレートパラボラでのSTL受けに変更しています。(8素子八木受けの予備もあります。)
KBCはSTLを主とし、8素子八木2列を予備にしています。TNCはSTLを主とし、8素子八木を予備にしています。
FBSは当初は放送波受信でしたが1984年11月に1.2mプレートパラボラでのSTL受けに変更しています。
(16素子リングアンテナ受けの予備もあります。)
なお親局は、放送波受け・STLどちらも皿倉山です。

親局が近距離にもかかわらず、民放各社はSTL受けというのは、関係の受信チャンネルは、すべて佐世保局とカブっており、
気象条件などで混信が発生するからだと思われます。
また、当中継局では、NHK−Eを除く各局が北九州丸山中継局向けの固定局を設置しています。丸山局でも混信問題があるようです。

それと民放各社はアナログ時代には、単に「田野浦中継局」と名乗っていましたが、デジタル中継局では、NHKに合わせて
「北九州田野浦」に変えています。

それでは、画像で紹介します。最初は当方の遠景撮影です。



関門自動車道・下関方向車線から、このポイントからは正面に見えます。 2010年5月撮影

 


拡大しました。

 

別角度から
 

ここからは、U様提供画像です。(2010年6月撮影)


全景です。

 


NHKデジタル中継局です。

民放中継局です。(NHKはアナログのみ鉄塔を共用)

アナログのみの時代の送信アンテナは、上から、「KBC・FBS共用」、「NHK2波」、「RKB・TNC共用」でした。
アナ・デジサイマルの現時点では、どれかから民放デジタル波が出ているはずなので、上記とは異なると思われます。

(他サイトの画像を見ると、アナログのみの時とアナデジサイマル時では、民放アンテナが上下とも異なるように見えます。)

NHKはデジタル送信鉄塔を新築し、デジタルはそちらから出しているようです。

民放側の鉄塔は、今もアナログで使われており、パラボラや八木アンテナがいっぱい付いています。


2013年7月撮影の画像が届きましたのでは紹介します。

U様によりますと、アナログアンテナは2012年4月までにすべて撤去のことです。


他サイトのアナログ時代の画像と比較すると、左側鉄塔と中央のパラボラ、中央下の局舎がNHK中継局、
右側鉄塔と中央上の局舎が民放中継局と思われます。
局舎はNHK、民放ともアナログ時代からの継続利用のようです。

デジタル受信は各社とも皿倉山からのTTLです。また、デジタルでも北九州丸山局へ伝送(TTL)しているとのことです。

アナログアンテナ撤去前と後を見比べての印象ですが、アナ・デジ サイマル中のアンテナは、上から民放デジタル・NHK
アナログ・民放アナログだったような気がします。なお、確認できる情報は持ち合わせていません。

各中継局を拡大しました。

NHKデジタル中継局です。局舎は下方のもの
上方の局舎は民放。

民放デジタル中継局です。
左隅のパラボラはNHKのもの。

匿名希望様より2014年12月撮影の直接訪問の画像が届きました。紹介します。

最初はNHK中継局です。

送信アンテナのある鉄塔を角度を変えて2枚。 

 

送信アンテナです。

 

局舎を角度を変えて3枚。アナログ時代には、こちら側の民放鉄塔へ長いラックが延びていたものと思われます。

 

 


表札です。

GPSです。

 


鉄塔は2本あり、それぞれにパラボラがあります。
 

送信アンテナの鉄塔にあるパラボラです。
丸山中継局送りと思われます。

独立鉄塔のパラボラです。
皿倉山受けと思われます。

対向の皿倉山と丸山中継局はほぼ同じ方向ですので、2基のパラボラも、ほぼ同じ向きです。
また、独立鉄塔のパラボラからNHKの文字が消えていますので、取り替えられたようです。

 


鉄塔の銘板です。


続いて民放中継局です。


全景です。

民放側も鉄塔は2本です。アナログ時代には、受信用八木や送受信パラボラが沢山付いていました。
今は、送受信各1基ずつです。

 

送信アンテナです。

 


局舎です。

表札です。

局舎はアナログ時代からの継続と思われますので、表札のみ掛け替えたものと推測します。


パラボラです。

GPSです。

 

アナログ設備の跡だと思われます。(NHKアナログラックの支柱跡の可能性が高いです。)


登山道の様子です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RKB KBC TNC FBS
チャンネル 51ch 48ch 55ch 45ch 59ch 43ch
出力 各局とも 3W

アナログでは、TVQは送信していませんでした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 RKB KBC TNC FBS TVQ
チャンネル 37ch 48ch 14ch 22ch 34ch 36ch 19ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

NHK−Eは、デジタル化当初は53chでした。アナログ放送終了後2011年11月までに、48chに変更されました。
これは、元のアナログチャンネルと同じです。


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