送 信 塔 見て歩き
福岡県 ・ 中継局
匿名希望様、SO様提供の画像で紹介します。


太宰府テレビ中継局  2013年1月(匿名希望様撮影)、2016年6月(SO様撮影)

太宰府中継局は、太宰府市の高雄山にあります。1985年3月にNHKが、6月に民放4社が開局の新しい中継局です。
(NHKの開局を基準とすると福岡県最後のアナログ中継局です。TVQは1992年開局)
なお、この局の開局に伴い、エリアが重なる筑紫野宮の森中継局が1985年7月に廃止されました。
また、2008年12月にデジタル化されています。


匿名希望様から2018年4月撮影の工事中の画像が届きました。当中継局では、2018年度中に10Wへの増力が予定されています。

その関連と思われます。また、さらに増力後の9月撮影の画像が届きました。合わせて こちらからご覧ください。


このページでは、デジタル化当初の様子を紹介します。2018年の画像は、上記リンクからご覧ください。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。

中継局は、後発のTVQと先発5社6局の2グループに分かれています。
送信アンテナは、どちらも4L1段1面+4L2段2面(垂直)です。
2002年10月に指向性が変更されているようです。また、民放5局のチャンネルがアナアナ変更の対象でした。
民放4社はアナアナ変更時(?)に、TVQ中継局へ引っ越したようです。
(↑民放4社の表示が、NHKと民放の両方のアナログ局舎の表札にあります。)

受信アンテナは、TVQ以外共用の2.4mグリッドパラボラ、TVQは1.8mグリッドパラボラです。全社、九千部山受けです。

アナアナ変更の影響で、資料と現場の様子がかなり異なるようです。
そのため説明に誤りがあるかもしれません、この点をご了解ください。

また、アナアナ変更からの流れなのか、デジタル中継局はNHKと民放は別々に整備されました。


NHK中継局  最初は、匿名希望様の画像です。

送信アンテナとデジタル受信アンテナです。

 


アナログ局舎です。

表札です。 過去に民放が同居していた痕跡があります。

 


デジタル局舎です。

表札です。

 


サイドローブアンテナです。古そうに見えますが、
何を受信しているのか、よく分かりません。

アナログ・デジタル両局舎から鉄塔へラックが繋がっています。

 


ここにも過去の痕跡が見て取れます。


SO様より、NHK中継局のアナログ設備撤去後の画像が届きました。紹介します。(2016年6月撮影)

アナログ送信アンテナやサイドローブアンテナが撤去されています。

 


アナログ局舎も撤去済みです。


民放中継局  最初は、匿名希望様の画像です。


鉄塔です。

送信アンテナです。

送信アンテナの組み合わせは、デジタルのみの場合は、上がKBC・TNC・FBS、下がRKB・TVQだと思います。
アナ・デジ共用の場合は、上がアナログ、下がデジタルでしょう。

 


奥はアナログ局舎です。
こちらも両方の局舎からラックが延びています。

この局舎は、最初はTVQ単独だったものと想像します。

 


デジタル局舎です。

表札です。

 


GPSです。
  


SO様より、民放中継局のアナログ設備撤去後の画像が届きました。紹介します。(2016年6月撮影)

アナログアンテナ・アナログ局舎は撤去済みです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 RKB KBC TNC FBS TVQ
チャンネル 42ch 40ch 53ch 58ch 55ch 61ch 45ch
出力 各局とも 10W

民放の5チャンネルは、アナアナ変更の対象でした。
変更前のチャンネルは、RKBが30ch、KBCが34ch、TNCが32ch、FBSが44ch、TVQが27chでした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 RKB KBC TNC FBS TVQ
チャンネル 38ch 49ch 36ch 23ch 18ch 20ch 35ch
リモコン
出力 各局とも 10W

当中継局の出力はデジタル化当初は1Wでした。外国電波の混信などを理由に10Wに増力されました。


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