送 信 塔 見て歩き
鳥取県 毛無山


山陰地区の放送事情は、NHKは県単独ですが、民放は2県で1地区の広域地域です。民放の本社所在地も
松江・鳥取・米子とバラバラです。

鳥取県のテレビ基幹局(親局)はVHFが鉢伏山に、UHFは毛無山にあります。また、地デジの基幹局は、毛無山
に建設されました。2つの山は、直線距離で12.5kmほど離れており、中間には別の山もあり、サービスエリア
は相当違うと思われます。なぜこういう配置になったのか、興味のあるところです。
また、2つの山を結ぶ最短距離の道路がなく訪問には時間がかかります。


毛無山は、鳥取市の中心からは南西方向に約15kmほど離れたところにある標高571mの山です。
山頂までは舗装道路がありますが、電波塔関係の保守専用道路らしく、県道からの分岐部(入口)には鎖が
かかっており、車では登ることができません。
訪問日は、入口到着少し前から雷雨になり、車の中で待機していました。待つこと1時間半、運良く雨も上がり、日も差してきました。

登山道は、舗装道路ですので、少し滑りやすいですが、足場を気にすることなく登れます。道路は、ぐるっと
回り込むようになっていますので、山頂までは意外と距離があり、ちょうど1時間かかりました。携帯電話の
鉄塔を過ぎると、もうすぐです。アマチュア無線のレピーターが出迎えてくれます。(その手前にもアマチュア
無線のものらしい謎のアンテナがあります。)山頂部には、ほかに行政関係の無線局もありました。

毛無山に送信所を構えているのは、アナログでは、山陰放送と山陰中央テレビです。どちらも鳥取中継局です。
また、地デジの全社共同の送信所がすぐ隣に新築されました。
また、地デジ局舎の奥を下って行くとパラボラ鉄塔が大小2基あります。どちらも放送関係のものと思われますが、
詳細は不明です。

  
双六原地区から撮影した毛無山の全景です。    こちらは、同じ場所からの1時間半前の画像です。

 


反対側の末用地区からの風景です。

 


双六原地区からの撮影の拡大です。
左から、アナログ、デジタル、不明なパラボラが2基、携帯電話 です。

 


末用地区からの撮影の拡大です。


  
放送設備の全景です。                近寄りました。局舎です。
手前がアナログ局舎、奥がデジタル局舎です。

 

  
アンテナ部です。細い側がデジタル太いほうがアナログです。


山陰放送、山陰中央テレビ 鳥取中継局  2008年8月撮影

BSSとTSKの鳥取中継局は、鳥取県の基幹局ですので、出力も1KWあります。アンテナは、3面で、北方向は
3段、東西方向は2段の構成です。

  
全景です。                 局舎です。

 


壁面に両社のロゴがあります。

 

  
見上げてみました。           アナログアンテナです。         西向きにパラボラが2基あります。


鳥取デジタル基幹放送所 (NHK,NKT,BSS,TSK)  2008年8月撮影

鳥取デジタルテレビ基幹局は、アナログ局舎の北隣に新築されていました。アナログとよく似た形状です。

  
同じ敷地に建っています。                デジタル局舎です。

 

  
別角度から。                       西側壁面に各社のロゴがあります。

 

  
フェンスとデジタル局舎には、表札があります。

 

  
デジタルアンテナを3枚。こちらは、北向きが4段、東西が2段です。もしかしたら2グループに分かれて、
2段の1段かもしれません。

 

  
デジタル鉄塔のパラボラです。      デジタル局舎上に受信アンテナがあります。
鉢伏山向き(?)、送受信共用(?)。

 

  
直下で撮れなかったので画像が粗いですが、デジタル鉄塔には、北西向きにパラボラが2基あります。
NHK鳥取とNKTのSTLと思われます。(頑丈な足回りのものがデジタル鉄塔です。)


デジタル局舎のさらに奥に獣道があり、下っていくとパラボラ鉄塔が2基あります。
放送関係のものと思いますが、詳細は不明です。

  
登っていく途中、折り返し部分から見えます。     見上げてみました。
左隅は、送信アンテナ。中央のパラボラは、
西向き、右隅のパラボラは、東向きです。

 

  
さらに奥にもう一つのパラボラがあります。      拡大しました。


そのほか、山頂部付近には各種無線局がありましたので、道のりとともに掲載しておきます。
  
ここが、山頂への入口です。              下りてきた時にもう一度撮影しました。
                               アスファルトが乾いています。

 

  
こんな道を登っていきます。      途中に、アマチュア用(?)らしい    何回か折り返しながら登ります。
                      八木アンテナがあります。

 

  
この携帯電話のアンテナが近づけば   奥に何か見えてきました。
頂上はもうすぐです。

 

  
最初に、HAMのレピーターがお出迎えです。

 

ほかにも、業務用の無線局があります。(これ以外にもありました。)
  
消防無線                  JSMR                   鳥取市



山頂近くから見た、北東方向です。 鳥取市中心方向です。

 


上記写真の右側を拡大しました。 NHKラジオ塔とNKT本社が見えました。

 

  
NHKラジオ塔です。           NKT本社です。        こちらは、鳥取市のNKT本社のタワーです。
                             下がデジタル用のSTLと思います。



東側ふもとの集落が見えました。

 

放送所データ

放送局名(アナログ) 空中線形式 チャンネル・
周波数
出力
BSS 山陰放送テレビ 6L3段1面、6L2段2面 22ch 1KW
TSK 山陰中央テレピジョン BSSと共用 24ch 1KW
 

放送局名(デジタル) 空中線形式 チャンネル・リモコン 出力
NHK 総合テレビ 29ch   3 100W
NHK 教育テレピ 20ch   2 100W
NKT 日本海テレビジョン 38ch   1 100W
BSS 山陰放送テレビ 31ch   6 100W
TSK 山陰中央テレビジョン 36ch   8 100W

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