送 信 塔 見て歩き
和歌山県 ・ 中継局

N様提供の画像で紹介します。


潮岬テレビ中継局  2021年7月撮影

潮岬中継局は本州最南端、太平洋に突き出した潮岬の西側の周回道路沿いに設置されています。住宅街のそばです。
当中継局は、アナログ・デジタルともNHKのみ開局しています。

最初にかつてのアナログ中継局の説明です。開局は1971年10月です。

送信アンテナは、2波共用4L2段1面+4L1段1面の構成です。
受信は、送信点で2波共用3mグリッドパラボラにて串本中継局受けです。

当中継局は、潮岬の西側本州本土沿岸部(串本町江住地区辺りまで)をエリアにしています。ちなみに紀伊大島に設置の串本中継局は、
潮岬全域と紀伊大島の一部、そして潮岬の 東側本州本土沿岸部(串本町古座地区辺りまで)をエリアにしています。

2010年12月末にデジタル化されました。

それでは、現在の様子を紹介します。



遠方からの撮影です。 中継局は中央、やや左奥です。

 


拡大しました。
 



全景です。  向こう側は海です。

 

鉄塔を角度を変えて3枚。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。 1段側は、ほぼ北向きです。西向きは2段です。

 


局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。

 


ラックです。 GPSも付いています。

モニターアンテナです。

 


鉄塔基部です。

鉄塔の足元(左側)にコンクリートで補修した跡があります。


銘板です。アナログ時代のままです。

 


八木アンテナです。

ところで、NHK中継局で、パラスタック八木アンテナを親局受信アンテナとして使っているのを見たことがありません。
当中継局のデジタル化以後の資料が無いため、このアンテナが受信アンテナなのか不明です。

そこで、デジタル化後の状況を確認するために、他サイトやグーグルストリートビューを遡って見たところ、他サイトの2011年1月撮影の画像には、
鉄塔に16素子リングアンテナ2列が取り付けられていました。また、グーグルストリートビューの2013年4月時点の画像では、 鉄塔に受信アンテナが
ありません。そして2019年9月時点では、現在と同じパラスタックの八木アンテナが付いています。

以上の考察から、デジタル化当初の16素子リングアンテナ2列では、串本中継局の放送波受信に難があったため、他の場所へ受信点を
移動させたとみました。

今付いている八木は、串本中継局モニターアンテナか、予備用と思われます。なお、移動先については、情報がなく不明です。

それともう一つ、局舎はデジタル化当初は、鉄塔支柱側にあったアナログ局舎を継続使用していましたが、アナログ終了後、
鉄塔を挟んで反対側の今の場所に新築されたようです。(なぜ新築されたかは、未確認です。)
(別サイトの2011年1月時点では、アナログ局舎をデジタルでも利用していますが、グーグルストリートビューの2013年4月時点では、
今のデジタル局舎になっています。  一つ上の画像のコンクリートで 補修された部分は、アナログ局舎があった場所です。)

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育
チャンネル 43ch 45ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育
チャンネル 26ch 28ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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