送 信 塔 見て歩き
和歌山県 ・ 中継局

kz様、N様 提供の画像で紹介します。


串本テレビ中継局  2016年7月撮影(Kz様提供)、2021年7月撮影(N様提供)

串本中継局は紀伊半島の南端、本土からすぐ沖合いの紀伊大島の西側高台に設置されています。(紀伊大島と本州は橋で繋がっています。)

最初にかつてのアナログ中継局の説明です。

当中継局は、NHKと民放の2グループに分かれています。開局はNHKが1965年10月、大阪広域民放4社が同時に1969年6月、 WTVが1974年4月です。
また、NHK−FMが1967年7月の開局です。

送信アンテナは、NHKが2波共用4L2段1面+4L1段1面+2L1段1面、民放が4L1段2面が2セットで、上がKTV・YTV、 下がMBS・ABC・WTVの
組み合わせでした。(2つに分かれていたのは、チャンネルの関係と思われます。)
NHKと民放のアンテナ形式や指向性が違う理由は、潮岬中継局がNHKのみ送信だからかもしれません。(なお、これが正しいかは未確認です。)

受信は、NHKとWTVは3波共用の4mプレートパラボラにて大雲取固定局受け、大阪民放4社は全社共用4mグリッドパラボラにて
新宮中継局受けです。

また、NHK−FMの送信アンテナは2L1段2面、受信は5素子八木にて新宮中継局受けです。


それでは、Kz様提供の遠景画像から紹介します。


デジタル中継局は、NHK・民放とも、局舎・鉄塔どちらもアナログ中継局からの継続使用です。2009年9月にデジタル化されました。

見えているのは、NHK中継局と思われます。(後ろに民放中継局の鉄塔が重なっているようにも見えます。)


N様より、2021年7月撮影の直接訪問の画像が届きました。 紹介します。


紀伊大島の遠景です。

 


拡大しました。

 


鉄塔部をさらに拡大しました。
 

それでは、個別に見ていきます。


NHK中継局


遠景です。

全景です。

 


テレビ送信アンテナは、アナデジ共用タイプです。

FM送信アンテナです。 2L1段2面です。

 


中継局前の様子です。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


看板はアナログのままです。

ロゴです。

 


受信アンテナ群です。

 

テレビ受信は2波共用2.4mプレートパラボラにて大雲取固定局TTL受けです。

送信鉄塔と独立鉄塔の2か所に合わせて4基のパラボラがあります。小型パラボラは、中波ラジオの番組伝送用と思われます。
ルートは、新宮ラジオ中継局併設の固定局→新宮テレビ中継局併設の固定局→串本テレビ中継局併設の固定局→当中継局 らしいです。

 

FM受信アンテナです。2基あります。 新宮中継局受けです。

 


ラックです。

引き込み部です。

監視用の携帯電話のアンテナです。

 


民放5社共用中継局

鉄塔の遠景です。

 

全景を角度を変えて2枚。 それと鉄塔の拡大です。

 

送信アンテナは、上段の位置にデジタルアンテナが取り付けられました。アナデジサイマル時の様子は未確認です。

 


局舎です。

別角度から。局舎は3棟あるようです。

 


受信は、5社共用2.4mプレートパラボラにて大雲取固定局TTL受けです。

モニターアンテナです。

現在のチャンネルの並びがローチャンネルとハイチャンネルに大きく分かれているので調べてみると、2012年に一部のチャンネルが
リパックされていることが分かりました。以前は、すべてローチャンネルだったようです。


WBS FM補完中継局

民放テレビ中継局に併設する形で和歌山放送のFM補完中継局が設置されています。


鉄塔を見上げてみました。

 


拡大しました。

別角度から。

形式は、3素子八木2段1面+3素子八木1段1面のセットと思われます。

 


これがFM局舎です。

別角度から。

表札です。

 


受信アンテナです。 5素子八木2段です。

別角度から、これは上段です。下段は電柱に重なっています。

 


モニターアンテナです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV WTV
チャンネル 51ch 49ch 53ch 57ch 59ch 61ch 55ch
出力 各局とも 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM    85.4MHz  10W
WBS FM    92.4MHz  10W


デジタル NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV WTV
チャンネル 44ch 46ch 16ch 38ch 42ch 14ch 34ch
リモコン 10
出力 各局とも 3W

当中継局では、アナログ終了後、一部のチャンネルでチャンネルリパック(周波数変更が行われました。これは、ダクト現象により東海地方のテレビ中継局と
混信が発生したためです。、2012年5月から7月にかけてチャンネルリパックが行われました。上記チャンネルはリパック後のものです。

リパック前のチャンネルは、NHK−G 23ch,NHK−E 13ch,ABC 15ch,KTV 17ch,WTV 20ch でした。


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