送 信 塔 見て歩き
和歌山県 ・ 中継局

N様提供の画像で紹介します。


槇山/田辺北テレビ・田辺FM 中継局  2021年6月撮影

槇山(NHK)、田辺北(民放5社)中継局は、田辺市伏菟野(ふどの)の槇山に設置されています。田辺市の中心部から北東へ約10Kmの辺りです。
NHKと民放では、なぜか局名が異なります。(アナログ時代はWTVも槇山でした。)
NHKが地名ではなく山の名前を局名に採用するのは珍しいです。 (しかも改名後が今の名前です。)
さらにややこしいことに、同居しているFM中継局の名称は、単に田辺です。

NHKと民放は約150m離れた場所に設置されています。付近には、業務用の無線局もいくつかあります。

最初にかつてのアナログ中継局の説明です。

開局は、NHKが1970年12月、WTVが1974年4月、大阪民放4社が1993年11月です。
「NHKとWTV」、「大阪民放4社」の2グループに分かれて設置されています。

送信アンテナは、NHKは2波共用で6L2段1面+2.4mグリッドパラボラ+4mグリッドパラボラの構成です。
大阪民放4社は共用4L3段1面、WTVは6L2段1面+4mグリッドパラボラの構成です。です。

受信は、NHKは2波共用2mプレートパラボラにて護摩壇固定局受けです。大阪民放4社は約100m離れた地点で
全社共用4mグリッドパラボラ2列にて御坊中継局受け、WTVは送信点で4mグリッドパラボラにて御坊中継局受けです。

WTVの4mパラボラはNHKの予備アンテナも兼ねています。

NHKとWTVでは、1993年4月に増力と指向性・送信チャンネルの変更、さらには局名も変更いしています。

もう一つ、NHKは1995年4月に受信ルートを2系統(ルートダイバシティ)化しています。(日付が正しいか、はっきりしません。)

NHK−FMの開局は1967年5月です。と云うことは、当中継局では、FMの開局が先と云うことになります。

2009年3月にデジタル化されました。

WTVはアナログ時代には槇山を名乗っていましたが、デジタルでは田辺北と名乗っています。
これは、アナログ時代にはNHKに同居し、デジタルでは民放側へ移ったことに関係していると思われます。

また、2016年5月30日には、WBSのFM補完中継局も開局しています。

それでは、現在の様子を紹介します。



山の遠景です。

 


山頂付近の拡大です。

 


鉄塔の拡大です。
 


NHK中継局と民放中継局を分けて紹介します。
 

  NHKテレビ・FM中継局   民放5社テレビ共用中継局 ・ WBS FM併設

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV WTV
チャンネル 16ch 18ch 22ch 25ch 27ch 29ch 20ch
出力 各局とも 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM    81.8MHz   100W
WBS FM     91.6MHz   100W


デジタル NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV WTV
チャンネル 42ch 13ch 47ch 15ch 48ch 14ch 24ch
リモコン 10
出力 各局とも 3W

©2021 送信塔見て歩きWeb