送 信 塔 見て歩き
兵庫県・固定局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


篠ヶ峰固定局  2016年4月撮影

篠ヶ峰(ささがみね)は、兵庫県のほぼ中央、丹波市と多可郡多可町の境にある標高827mの山です。アナログ時代から山頂部には、
NHK神戸とサンテレビの固定局が設置され、香住中継局へマイクロ波で番組を伝送していました。

デジタル時代になると、大阪民放4社も付近に固定局を設置し、先発2社も含め、広く 「北播磨」「但馬」「丹波」の各地方へTTL伝送
するようになりました。

また、県の中央と云うことで位置がよいためか、行政や警察のパラボラ鉄塔もあります。

匿名希望様より、画像が届きましたので紹介します。

2022年4月撮影の現在の様子はこちらから。


NHK・SUN共用固定局

NHKとサンテレビの固定局は、保守道の終点にあります。2社の局舎は隣接しています。アナログ時代には、別々の運用でしたが、
デジタルでは、主にNHK局舎を利用し2社共用で運用されています。

画像の紹介の前に、アナログ時代の設備の説明です。

NHK固定局では、1.8mプレートパラボラにて摩耶山放送波(総合テレビ)を、12素子八木2列で生駒山放送波(教育テレビ)を受信していました。
それをSHFに変換し、4mプレートパラボラにて香住中継局へ送っていました。(NHK−FMは、香住中継局で神戸基幹局受けです。)
開局は、総合テレビ回線が1971年6月、教育テレビ回線は、1984年3月です。香住中継局の開局が1965年10月ですので、
それ以前は生駒山を直接受けていたと思われます。

一方、サンテレビ固定局の開局は、1971年11月です。3mプレートパラボラにて摩耶山放送波を受けてSHFに変換し、4mプレートパラボラにて
香住中継局へ送っていました。


それでは画像で、現在の様子を紹介します。

デジタル固定局は、サンテレビが2007年9月、NHKが2007年11月の開局です。対向先の開局に合わせて順次パラボラが追加されています。


全景を角度を変えて2枚。

 


NHK局舎の拡大です。
 

サンテレビ局舎の拡大です。
アナログ時代には、こちら向きにカタカナのロゴが入った3mパラボラが付いていました。

 

NHK局舎のパラボラです。 角度を変えて2枚。

パラボラは、右側から、張り出しているのが西脇中継局・固定局向け2m、その右隣と壁面の2基セットで摩耶山固定局ダイバシティ受け2m×2です。
右向きパラボラは、篠山中継局向けです。向こう向きの大きな4mパラボラは、香住中継局・固定局向けです。(香住向けのみ、NHK単独)

 


アナログ時代には、屋上鉄塔リングに香住中継局向きに、尖ったレドームの
大きなパラボラがありました。

右奥に見えるのは、NHK局舎の香住向きパラボラです。

こちらは、SUN局舎のパラボラです。 角度を変えて2枚。

屋上のパラボラのうち、左は市島中継局向き2m、右は、氷上中継局・固定局向き2m。壁面のパラボラは、栗鹿山(あわがやま)固定局向き2mです。
(栗鹿山向きのみ、サンテレビ単独です。)

 


長いラックで両方の局舎がつながっています。

 

個別にパラボラを見ます。

この2基で摩耶山固定局をダイバシティ受けです。

 


NHK専用の香住中継局・固定局向きです。

張り出しているのは、西脇中継局向きです。

こちらは、篠山中継局向きです。

この3基はNHK局舎にあります。

 


サンテレビ専用の粟鹿山固定局向きです。
アナログ時代には、パラボラ基台の場所にSUN−TVのロゴがありました。

氷上中継局向きです。
 

手前が市島中継局向きです。
 

この3基はサンテレビ局舎にあります。 

 


NHKの表札です。

 

モニター用と思われるアンテナもあります。


FM受信アンテナです。

UHF受信アンテナです。

注・NHKと民放5社では、香住中継局へのルートが異なります。
  NHKは、当固定局から直接伝送なのに対して、民放5社は、粟鹿山固定局経由です。これは、大阪民放4社は、京都府の福知山・舞鶴・宮津方面
  へも伝送する必要があり、篠ヶ峰から京都側が見通せないからと思われます。
  SUNの事情はハッキリしません。(NHKより先に開局したのが理由かもしれません。)


大阪民放4社共用固定局

大阪民放固定局は、デジタル化に合わせて2007年9月に開局し、対向先の開局で順次パラボラが追加されています。


全景です。 後方に見えるのは、NHK・SUN共用固定局です。

別角度から。 後方に見えるのは、警察庁の無線鉄塔です。

 

鉄塔の様子です。

 

パラボラは、7基あります。順番に見ていきます。


南側からの撮影です。
左側下方は、粟鹿山固定局向け。

右向き4基は、下方で説明します。  


北側からの撮影です。
左側の上から、市島中継局向け、氷上中継局向け、
篠山中継局向けです。
右側は、粟鹿山固定局向けです。

 



見上げてみました。 東側からの撮影です。

大きな3mパラボラは、篠山中継局向け。
ほかの6基は2mパラボラです。

同じ向きの上下2段は、摩耶山固定局ダイバシティ受けです。
真ん中は、西脇中継局向け。
右向きは、篠山向け3mパラボラ。


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