送 信 塔 見て歩き
兵庫県 ・ 中継局
直接訪問は、匿名希望様提供の画像です。


神戸灘テレビ中継局  2004年5月、10月、2015年7月、2016年3月撮影 (2016年の画像は直接訪問です。)

神戸灘中継局は、摩耶山中腹のケーブルカー駅(虹の駅)の局舎屋上に設置されています。

最初は、当方撮影の阪神高速道路からと摩耶山の掬星台から見下ろした画像で紹介します。

後半に提供を受けた直接訪問の画像があります。


掬星台から見下ろした中継局です。2004年10月撮影

 


拡大しました。2004年10月撮影

 


鉄塔部です。2004年10月撮影

左側の鉄塔が民放共用アンテナです。送信アンテナは、4L2段1面、上がKTV・YTV・SUN共用、下がMBS・ABC共用です。
チャンネルが綺麗に並んでいるのに、なぜか2グループに分かれています。

右側はNHKのアンテナです。こちらも4L2段1面です。(2波共用)

また、それぞれの鉄塔にグリッドパラボラがありますが、これはNHK神戸総合とサンテレビの親局(摩耶山)受信アンテナです。
NHK教育と大阪民放4社の受信アンテナは、送信点から下方、距離で約600m離れたケーブル線路脇にあります。
各社個別の12素子八木2列で生駒山を受けています。神戸中継局(摩耶山)と共用の受信設備です。



こちらは、阪神高速道路上から見た画像です。山のところに白く見えるのが
虹の駅です。そこに中継局があります。

この2枚は、2004年5月撮影です。


少し別角度からの拡大です。


こちらは、2015年7月にJR電車内からの撮影です。遠景につき、デジタル化後の様子がよく分かりません。


匿名希望様より 2016年3月撮影の直接訪問の画像が届きましたので紹介します。

神戸灘中継局は2010年12月にデジタル化されました。

上方からの画像です。

当中継局は当初、デジタル化の予定はなくアナログ時代のサービスエリアは生駒山と摩耶山の各基幹局からの直接受信のはずでした。
しかしながら、やはりカバーできない地域があったようで、SUN以外の各局は中継局を設置することになったと云う経緯があります。
(SUN基幹局は、神戸市街地側にあるため、基幹局でカバーできたようです。)

また、デジタルでは、NHKと民放ではサービスエリアが異なるためなのか、中継局名がNHKは「神戸灘」のままですが、
大阪民放4社は「神戸灘山手」に変えています。


全景です。 虹の駅の駅舎屋上に2本の鉄塔にアンテナが設置されています。

 

それぞれの鉄塔のアンテナを見ていきます。最初は6段のアンテナのほうです。

こちらは、アナログ時代にはNHKが単独で使っていた鉄塔です。

状況がはっきりしませんが、先端部のチルトしている2段のアンテナは、アナログ終盤に更新されたとの情報があり、今も存在している
いうことは、デジタルでも使用されているようです。

また下にある4段は、上2段と下2段の大きさが異なっているように見えます。 NHK中継局では、GとEのチャンネルが離れている上、
出力も異なっていますので、別々のアンテナからの送信と思われます。

以上から考えて(アンテナの大きさも加味し)、この4段は、上2段が46chのNHK−G、下2段が25chのNHK−Eと推測します。

では、最上段の2段は何?。

 

そこで、画像をさらに観察します。

見上げた画像を拡大すると上2段と下4段の向きが微妙に異なり、上2段は やや右(東)に向いているように見えます。

そこで、D−paのエリア図で確認するとNHKと民放ではエリアが異なり、民放は東側に電波を出しているのが分かります。
以上から考えて、上2段は民放アンテナではないかと推測します。


NHKのエリア  D-paより

大阪民放4社のエリア  D-paより

 

それと、アナログ終盤ではNHKの摩耶山受信アンテナは、90CRだったらしいです。

 

続いて、もう一方の鉄塔です。

こちらは、アナログ時代には民放5社で共用し、上下2段ずつ合わせて4段取り付けられていました。

他サイトのアナログ時代とアナデジサイマル時の画像を比べると下2段のチルト角が浅いものに変わっていますので、
デジタル化に際して、下2段は取り替えられたようです。 また、現在付いているアンテナのチルト角も浅いです。

以上の考察から、民放ではアナデジサイマル時にはアナログアンテナを上2段に集約し、下2段をデジタル化したと推測します。

また、理由が分かりませんが、民放ではデジタルアンテナを別々の鉄塔に分かけたようです。
ただ、チャンネルが大きく離れているわけでもないのに、なぜアンテナを2つに分ける必要があるのか疑問ですので、この説が
正しいか、定かではありません。  アナログでも、なぜか2つに分かれていましたが・・・。

また、アナデジサイマル時のNHKアナログがどのアンテナから出ていたのかも未確認です。


民放デジタルアンテナの拡大です。

生駒山受信アンテナです。

このリングアンテナで、NHK−Eも受信しているかは未確認です。

 


屋上の鉄塔基部の様子です。

神戸灘(神戸灘山手)中継局のアンテナ構成については手元に資料がなく、すべて画像からの推測です。
誤りが多々あると思いますので、取り扱いには ご注意願います。

 

中継局データ

NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV SUN
チャンネル 52ch 50ch 54ch 56ch 58ch 60ch 62ch
出力

各局とも

30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV
チャンネル 46ch 25ch 48ch 44ch 39ch 33ch
リモコン 10
出力 3W 1W 0.05W 0.05W 0.05W 0.05W

当中継局は、NHK−G、NHK−E、大阪民放4社グループで送信出力が異なります。
SUNはデジタルでは中継局を設置していません。


Copyright ©2004-2016 mitearuki.  All rights reserved.